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ことばと思考 の商品レビュー

4.1

56件のお客様レビュー

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2022/03/28

外国語を学ぶということは、同じ側面から複数の角度で様々なことを知ることだという。単語帳で、別の単語なのに意味はどれも一緒、というようなことをよく見るが本当は少しずつニュアンスが変わってくるんだということが知れた。様々な対照実験をもとにして意見を述べているので、納得しやすかっただけ...

外国語を学ぶということは、同じ側面から複数の角度で様々なことを知ることだという。単語帳で、別の単語なのに意味はどれも一緒、というようなことをよく見るが本当は少しずつニュアンスが変わってくるんだということが知れた。様々な対照実験をもとにして意見を述べているので、納得しやすかっただけでなく読んでいておもしろかった。ただ、難しくて途中からよくわからなくなってしまったので、次はもう少し難易度の下げた新書を読もうと思う。

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2022/02/27

こんなにエキサイティングな本があるだろうか、というくらいに完璧におもしろかった。 誰もが、ぜひ一度は読んでおくべき内容だと思う。

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2021/11/22

違う言語を使う者同士の認識はたしかに違う部分がある、しかし、それ以上に、言語が思考に与える影響、違う言語感の違う認知を知ることが大切。

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2021/06/13

英語独修法で、筆者の考えに興味を持ち、本書を手に取った。 言葉によって、人間の思考がどのような影響を受けているのか、その一端を理解する事が出来た。 言葉によって、思考が進み、色々な概念を作り上げる事ができ、それを伝える事が出来るようになる。 一方、言葉によって思考の方向性が制...

英語独修法で、筆者の考えに興味を持ち、本書を手に取った。 言葉によって、人間の思考がどのような影響を受けているのか、その一端を理解する事が出来た。 言葉によって、思考が進み、色々な概念を作り上げる事ができ、それを伝える事が出来るようになる。 一方、言葉によって思考の方向性が制限を受ける事がある。 その事を意識しながら、自分の思考を進めたり、他の言語の人々とコミュニケーションしていこうと思う。

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2021/04/30

言葉によって思考は違うとも言えますし, 大きな違いはないとも言えます。 そもそも「言葉によって思考は違う。YesかNoか。」という問い自体が いまはもはや意味のない問いになっており, どこがどのように違って,どこがどのように共通しているのか, そこを明らかにする必要があるとこ...

言葉によって思考は違うとも言えますし, 大きな違いはないとも言えます。 そもそも「言葉によって思考は違う。YesかNoか。」という問い自体が いまはもはや意味のない問いになっており, どこがどのように違って,どこがどのように共通しているのか, そこを明らかにする必要があるところにまで来ているようです。 「ことば」について深く考えたことはなかったのですが, じっくり,しっかり考えなければならないほどの奥深さを感じさせてもらいました。 人間にしか「ことば」がないことを踏まえると,人間を考えるときに「ことば」について考えることは切っても切り離せないものです。 少しずつ考えてみたいと思いました。

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2021/01/10

他言語に習熟しようと数ヶ月続けている英会話に、やや停滞期を感じる原因を探っていたとき、この本に出会う。 「言語を学ぶことの大半は、その言語の話者グループの考え方とか文化を学ぶこと」と考えていて、まさにそれが難しい日々が続いていたが、まさにそんな考え方を述べた本だった。 私が期待...

他言語に習熟しようと数ヶ月続けている英会話に、やや停滞期を感じる原因を探っていたとき、この本に出会う。 「言語を学ぶことの大半は、その言語の話者グループの考え方とか文化を学ぶこと」と考えていて、まさにそれが難しい日々が続いていたが、まさにそんな考え方を述べた本だった。 私が期待していたのはどちらかというと社会・文化的要素と言語のつながりだったが、「心理・認知」という視点から言葉を分解するもので、当初の期待を超えて、とても面白かった。 実験の内容の説明もわかりやすくかった。 言語による世界の切り分け方は非常に多用で、魅力的だと思った。また、多様性の中にも、何らかの秩序とか、ヒトが母語に染まる前に示す反応に見られる普遍性も神秘的に感じられた。 言葉が世界を広める一方で、思考を狭めてしまっているのではという気持ちにもなった。日本語は外国語に劣るというような考えはよく無いけど、外国語にしかない概念を知ってたら世の中もっと色鮮やかに楽しく見えたんじゃ無いだろうかとも思ったりする。(うまく組み合わせて学べたらいいのにね) 最後の章の、他言語を学ぶことの意味=「母語を通した認識だけが唯一の認識ではなく、同じもの、同じ事象を複数の枠組みから捉えることが可能であるという認識を持てる」という点に後押しを受け、また英語の勉強に戻る日々です。

Posted byブクログ

2020/11/21

言語はどのように思考に寄与するのか、「言語が異なれば、認識する世界は異なる」とするウォーフ仮説に対して、現代の知識を用いて再検証と疑問提起を行った本。 為末大のTwitterで紹介されていて手に取ったが、これまたいい本だった。 言語による世界の切り分け方、認識の違い、言語間を超...

言語はどのように思考に寄与するのか、「言語が異なれば、認識する世界は異なる」とするウォーフ仮説に対して、現代の知識を用いて再検証と疑問提起を行った本。 為末大のTwitterで紹介されていて手に取ったが、これまたいい本だった。 言語による世界の切り分け方、認識の違い、言語間を超えた普遍性、それらを踏まえた上でヒトは言語を介してどのように発達するかを書いていくのだけど、一連を通して言語がヒトの認識にもたらすものを示唆する内容になっている。 ヒトが生物の中で支配者になりえたのは、言語による記録を開発することで一世代間での擬似的な進化を獲得したことによるという認識は持っていたけども、この本を読んで言語を用いて表現される関係性を抽象化し応用することが出来るからだなという認識を新たに得た。 結論としてはウォーフ仮説を概ね認める内容なのだけど、現代人はそれを認識した上で他言語を習得することで、あらたな視点を獲得することが出来る。それを応用させることで急速に発展したのではないか、と考えた。 研究で他分野の人の質問を受けて、視界が開けるような感覚に近いのではないか。 そしてやはり、ヒトは言語を基礎として思考を積んでいき、さらには応用することが出来る生物である。 普段から一言一句のディテールに気を払い、対面する相手に伝えようと言葉を紡ぐことは、実は自己像を構築する行為なのだという認識が強まった。 外に出すことで内を知れるのは面白い。

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2020/08/25

2020/8/25 言語に関する興味から手に取りました。 読み進めるのはけっこう大変…難解ではないですが。 しかし言語が認識にどのように影響を与えるのか?という疑問を持った私にとっては大変示唆に富む一冊でした。 今井さんの他の本も読んでみようと思います。

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2020/06/14

本棚見ていただければご理解いただけると思うのですが、年明けから言葉と発達に関する本をたくさん読んできました。 いろいろ読み進めていくと、最終的に、今井むつみ氏の著書にたどり着く。 これが1冊目。 今まで全く知らなかった事柄がさまざまあり、自分の認識の幅がかなり広がった。 (それ...

本棚見ていただければご理解いただけると思うのですが、年明けから言葉と発達に関する本をたくさん読んできました。 いろいろ読み進めていくと、最終的に、今井むつみ氏の著書にたどり着く。 これが1冊目。 今まで全く知らなかった事柄がさまざまあり、自分の認識の幅がかなり広がった。 (それについては、後程記載) 一言。 読むのに、かなり骨が折れました。笑 仕事の合間に読み進めても、丸々2か月かかりました。 初めて読むのでしたら、 「親子で育てることば力と思考力」(筑摩書房) をお勧めします。 とっても理解しやすいです。

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2020/04/26

言語が人間の認識に与える影響について考察した一冊。言語上の文法や語彙の違いがどのように認識の差を生むのかを様々な実験を紹介しながら解説していく。ウォーフやピンカーを一部引きながらも、終章ではあくまで多様性を知ることの意義を唱えるところに大変共感した。

Posted byブクログ