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予想どおりに不合理 増補版 の商品レビュー

4.2

85件のお客様レビュー

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    29

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2014/10/27

 人の行動についての疑問を、一つ一つ実験していて非常に面白い。  それぞれの実験内容が詳しく載っているので、大体納得いく内容になっている。  そのため、読み進めるという点で苦労した。  個人的には、基本的な内容だけで進行して詳細な実験内容は参照できるように書いてあった方が読みやす...

 人の行動についての疑問を、一つ一つ実験していて非常に面白い。  それぞれの実験内容が詳しく載っているので、大体納得いく内容になっている。  そのため、読み進めるという点で苦労した。  個人的には、基本的な内容だけで進行して詳細な実験内容は参照できるように書いてあった方が読みやすかった。 1章 相対性の真相 2章 需要と供給の誤謬 3章 ゼロコストのコスト 4章 社会規範のコスト 5章 無料のクッキーの力 6章 性的興奮の影響 7章 先延ばしの問題と自制心 8章 高価な所有意識 9章 扉をあけておく 10章 予測の効果 11章 価格の力 12章 不信の輪 13章 わたしたちの品性について その1 14章 わたしたちの品性について その2 15章 ビールと無料のランチ

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2021/09/12

※2021.09.12 UPDATE データに再現性はなく、捏造だったことが判明したとのこと。残念。 よって、★1に変更。 身近な題材をテーマにした分かりやすい実験データに溢れているので、興味深く読める。 自分の選択が、実は何か見えない力に左右されていることがわかると思う。 ...

※2021.09.12 UPDATE データに再現性はなく、捏造だったことが判明したとのこと。残念。 よって、★1に変更。 身近な題材をテーマにした分かりやすい実験データに溢れているので、興味深く読める。 自分の選択が、実は何か見えない力に左右されていることがわかると思う。 が、ただただそれだけの本とも言え、さらに突っ込んだ部分に関しては消化不良感は否めない。

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2014/08/06

伝統的な経済理論が合理的な人間像を仮定する。一方で、行動経済学では人々の実際の行動から人間には非合理な側面があることを示す。 現実的には、人々は感情、社会規範、相対性(他と比べる)など様々な要因に左右される。 本書で、一番興味を持ったたは、社会規範と市場規範だ。最近読んだ「キ...

伝統的な経済理論が合理的な人間像を仮定する。一方で、行動経済学では人々の実際の行動から人間には非合理な側面があることを示す。 現実的には、人々は感情、社会規範、相対性(他と比べる)など様々な要因に左右される。 本書で、一番興味を持ったたは、社会規範と市場規範だ。最近読んだ「キャバ嬢の社会学」では、顔と金の交換システムが恋愛の中で働いてるとある。しかし、現代の若者の恋愛は割り勘主義の方が多数派であり、金(市場規範)以外の所で恋愛が成立していると考えられ、社会規範が働いてると考えられる。

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2014/07/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

やたらめったら読みやすい本だった。 1.とりあえず手近な比較対象と相対化することでしか価値判断できないよね 2.結局最初につけた値段が需要関係なく価値を決めちゃったりする 3.「無料!」という響きについコロッといっちゃう 4.お金が絡むと社会規範モードから市場経済モードに入っちゃって何かやる気ダウン 5.先延ばししたくないなら決意表明 6.いったん所有者意識をもってしまったらつい評価を甘くしちゃう 7.無駄な選択肢でも潰すのは忍びない 8.プライミング効果の汎用性 9.共有地の悲劇 10.ふとしたときにいない道徳心 11.他の人のメニューと被りたくない

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2014/07/25

行動経済学の第一人者が書いた、行動経済学の入門書。 なんとなく意識をしていたけれど、体系だって学んだことが無かったので、とても面白かった。 合理的な経済学で説明のつかない、不合理な、しかし決してでたらめではない人間の行動について、行動をキーに、実際にどのように行動するかに基づいて...

行動経済学の第一人者が書いた、行動経済学の入門書。 なんとなく意識をしていたけれど、体系だって学んだことが無かったので、とても面白かった。 合理的な経済学で説明のつかない、不合理な、しかし決してでたらめではない人間の行動について、行動をキーに、実際にどのように行動するかに基づいて考えること。 具体的に、合理的であればこんな選択をするだろうという前提の実証事件を(別の観点での予測を持って)行うことに寄って、人間が予想通りに不合理な行動をとることを証明する。 話が具体的であり、また、うんうんとうなずきながら読めるので、とても面白かった。

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2014/05/08

とても面白い。 合理的とは道理や論理に適っている事を指す。でも本書によると人間は予測できる不合理さを持つらしい。それはつまり、前提とする道理や論理の方が誤ってるってことになる。本書の合理性の前提は従来の経済学が想定する経済人であり、実際の人間はそのモデルには当てはまらず、しかも一...

とても面白い。 合理的とは道理や論理に適っている事を指す。でも本書によると人間は予測できる不合理さを持つらしい。それはつまり、前提とする道理や論理の方が誤ってるってことになる。本書の合理性の前提は従来の経済学が想定する経済人であり、実際の人間はそのモデルには当てはまらず、しかも一定の不合理な傾向を示す事を実験を通して示している。 一般的に合理的っていうと人間味を排除したイメージを持たれるけど、人間の感情っていう理を考慮してないならとても非合理的だよね。 社会規範と市場規範についての記述から思ったこと。 会社と従業員の関係を考えると、従来の日本的な終身雇用制度はまさに社会規範的なもののような気がする。終身雇用のメリットを生かしつつ、デメリットを無くす方向に制度を進化させれないものかなー。 あと、13章の、倫理規定を思い出すだけで不正がなくなったくだりを見ると、毎朝の社訓の発声とかにも実は効果があるのかも、と思ったり。

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2020/12/12

行動経済学=判断,意思決定科学→心理学と経済学 普通の経済理論が想定するよりはるかに合理性を欠いている。 実験で明らかになった原理で,あなたの人生が良くなったり悪くなったりするだろうか?人間性について新たに理解したことで,何か違ったやり方ができるだろうか? エコノミスト購読料 ...

行動経済学=判断,意思決定科学→心理学と経済学 普通の経済理論が想定するよりはるかに合理性を欠いている。 実験で明らかになった原理で,あなたの人生が良くなったり悪くなったりするだろうか?人間性について新たに理解したことで,何か違ったやり方ができるだろうか? エコノミスト購読料 紙59ドル ウェブ125ドル 紙とウェブ125ドル →真ん中がなければ,紙59ドルに流れる可能性あり。 新製品→比較できない→リニューアルモデル販売→比較して購入可能 報酬の公開→他の社長と比較して際限なく上昇 高級品購入=小額気にしない。 生活用品=クーポンにこだわる。 旅先で偶然同胞→帰国して会ったときにはつまらない? 黒真珠→価格を刷りこむ 値札の価格は買おうと思ったときにアンカーになる。 新天地→家を買わず,1年ほど借家→地域の相場にふさわしい買い物 自己ハーディング herd群れ →以前うまくいった行動→再度 無料の本当の魅力は,恐れと結びついている→無料でないものを選ぶと,まずい選択をしたかもしれないという危険性が残る。 アマゾン フランスで2冊目送料1フラン→売上伸びず→無料へ 通りすがりの人にソファーの移動を頼む→無料=喜んで 小額=手伝わない。 子供の迎えに遅れてくる親に罰金→社会規範を市場規範にしてしまった→罰金分遅れてもよいだろ。 社会規範の情勢→安上がりで効果的な場合が多い。 社会規範と市場規範の混同は重要にどんな影響を及ぼすのか?→無料,5セントのクッキー→受け取りやすいのは5セント 性的興奮の影響 保有効果(手に入るかもしれないものではなく,失うかもしれないものに注目してしまう) 所有意識から逃れるためには? 価値のない扉に惑わされる。価値のある扉を忘れる。→子供の成長期に仕事ばかり 地下鉄のストリートミュージシャンを一流のバイオリン演奏家→気付かない→音楽を経験するのには期待が重要な役割 プラセボ手術 ローマ教皇のロイヤルタッチ 1982年ジョンソン&ジョンソン社への毒物混入事件→回収で多額の費用→効率的な危機管理の規範 2種類の不正→強盗と備品を失敬する。 最初に十戒を思い出してもらいテスト→不正がなくなった。→宣誓効果 共有地の悲劇→冷蔵庫のコーラはなくなるが現金はなくならない→機会が与えられれば,人は不正直になってしまう。大半の人はこうなるとは予想していない。☆R021212自販機のおつり盗んだ公務員報道・小額/ネットネタ化に注意すること danariely.com

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2014/03/15

読了。時間のありがたい働きの一つは過去を忘れさせてくれるだけでなく、自分自身を美化できるような形に歪めて記憶させてくれる事だ。様々な場面で生じる合理的でない人間の行動を実験と検証で説明する。この作者は熱狂的な実験マニアだと思う。面白いので繰り返し読みたい。

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2013/08/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本書は行動経済学の研究成果を扱うもので、経済学が想定する「人間は合理的な選択をする」ことは現実的ではなく、私達の行動は外部の力出で影響を及ぼされ、その結果、反復的に不合理な選択が行われることを、数々の検証・研究結果から、明らかにするもの。日常の疑問から設定する仮説とその当否を明らかにする実験方法のいずれも、どうしてそんなアイデアが浮かぶのか、とインスピレーションを与えられるものが多く含まれている。 <ポイント> ●私達は、あらゆるものを絶対的ではなく、相対的に比較して選択しており、それゆえ「おとり選択肢」に惑わされ、また、周りより少しでも給料が低ければ嫉妬する。 ●物の値段・価格は自動的に決まるものではなく、最初に認識した価格(時として外から刷り込まれた恣意的な価格)に大きく引きずられる(アンカリング)。また、最初の決断に、その後の決断も影響を受ける。 ●私達は、なにかが「無料!」だと少しばかり興奮しすぎて、結果としてその誘惑に負けて、最善の利益を選択できない傾向にある。 ●社会規範(仕事の誇り、ボランティア精神、家族・親戚付き合い、愛など)は時として市場規範(お金の関係)より強力・効果的に私達の行動に影響を与える。また、この二つを両立したり途中で転換することはできない。 ●値段を持ち出さないことが社会的規範をもたらし、社会的規範により他人のことをもっと気にかけるようになる。排出量取引のように環境汚染に値段をつけることは、倫理や環境は取るに足らないとされる恐れがある。社会的規範を弱体化させるおそれのある市場的規範を安易に導入すべきではない。 ●性的な興奮状態は判断を変える。性的・道徳的な判断が通常と著しく異なり、より性的に不用心、無防備、また不道徳になる。 ●先延ばしとの戦いに勝利するためには、公に宣言するなど「自制」が鍵になる。 ●所有意識・保有効果は、私達が持っている物に対して①惚れこみ、②失うことをおそれ、③他人も同じ思いと勘違いすることで、その値段・価値を過大評価させる。 ●人は常に選択できる状態にあることを望み(退路を絶たれるのを嫌がり)、それが価値のない選択肢であろうと惑わされ(ex.バーゲンセールの不要な特売品)、また価値のある扉が消えかかっているのに、気づかないことがある(ex.子供と一緒に過ごさずに仕事に精を出す) ●予測や思い込みは、感覚を変える(雰囲気が高級なら味も高級に感じる)。また、能力・出来栄えも変える(ステレオタイプ化されたレッテルを貼られるとそのとおりの反応を示すex. 女性は数学が苦手)。この効果・影響を取り除きたい時は、先入観や予備知識を排除し、あえて目隠しの状態に置くこと。 ●プラセボ効果(実際はないのにあると信じることで得られる効果)は値段が高い物の方が高い効果。 ●信用は実体感のある重要な公共財で、一度失う(不信)と回復に時間がかかることから、大切に守り気づかうべきもの。 ●我達はそもそも不正直になりやすく(不正を起こしがちであり)、特にお金を直接扱わない場合(職場の備品を持ち帰る、など)には、都合のよい正当化の理由が見つかりやすい故に、起こりやすい。このため、自戒や宣誓で、正直な気持ちや職業倫理を呼び起こすことが大事。

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2013/08/15

人が行動するのは必ずしも合理的ではないというのを事例を挙げて説明している。 無料が人を動かす力の大きさはすごい。 社会規範と市場規範という言葉を知ったのは大きかった。お金で支払われるサービスと見返りを求めないサービス。それによって、提供されるサービスの質も異なる。これを活用するの...

人が行動するのは必ずしも合理的ではないというのを事例を挙げて説明している。 無料が人を動かす力の大きさはすごい。 社会規範と市場規範という言葉を知ったのは大きかった。お金で支払われるサービスと見返りを求めないサービス。それによって、提供されるサービスの質も異なる。これを活用するのは良いが、混同してしまうと大変。

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