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予想どおりに不合理 増補版 の商品レビュー

4.2

85件のお客様レビュー

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2012/11/11

面白い!素晴らしい人間洞察で、私たち人間がいかに不合理な行動を取るのか?を教えてくれる名著!(⌒▽⌒)

Posted byブクログ

2012/10/24

卒論の一環という目的もあったのですが、元々話題になった行動経済学書ということもあり、趣味も兼ねて読んだ一冊でした。 経済学では消費者は完全に合理的な計算の元に行動をする、と仮定されていますが、それに疑問を持った人たちによって近年進められている研究が行動経済学という分野です。 ...

卒論の一環という目的もあったのですが、元々話題になった行動経済学書ということもあり、趣味も兼ねて読んだ一冊でした。 経済学では消費者は完全に合理的な計算の元に行動をする、と仮定されていますが、それに疑問を持った人たちによって近年進められている研究が行動経済学という分野です。 本書では、数々の実験を基に如何に人間が不合理で、また、その不合理さを認識できていないかということを紹介してくれます。 売る側が買う側より価値を高く見てしまうのは何故か? 親へのプレゼントに現金3万円を渡すと相手の怒りを買うが、3万円のネックレスを渡すと喜ばれるのは何故か? お店の雰囲気が良いというだけで、料理も高級なものだと思い込み高いお金を払っていないだろうか? どうやら人間の行動にはまだまだ未知の部分が多いようです。 人間は自分たちが思っているほど合理的な生き物では無いのかもしれません。 人間の真理に触れられるかのような、目を覚まさせてくれる一冊でした。

Posted byブクログ

2020/10/26

我々が経験する理屈に合わない決断や行動の背景を分析した本。決断や行動に影響を及ぼす力(感情、相対性、社会規範、所有意識、自制心など)を、様々な事例や実験などで解かり易く紹介している。これらを過小評価する傾向もあるが、目の錯覚があるように、決断の錯覚にだまされていることが多いと思わ...

我々が経験する理屈に合わない決断や行動の背景を分析した本。決断や行動に影響を及ぼす力(感情、相対性、社会規範、所有意識、自制心など)を、様々な事例や実験などで解かり易く紹介している。これらを過小評価する傾向もあるが、目の錯覚があるように、決断の錯覚にだまされていることが多いと思われる。これを理解していれば、よりよい決断ができるかもしれない。面白かった。

Posted byブクログ

2012/09/24

全15章で、我々が取ってしまう、不合理な行動経済学について書いてあります。どの章も思わず、自分と重ね合わせて、納得してしまうのではないでしょうか。 個人的には、 4章 社会規範のコスト なぜ楽しみでやっていたことが、報酬をもらったとたん楽しくなくなるのか 7章 高価な所有意識 ...

全15章で、我々が取ってしまう、不合理な行動経済学について書いてあります。どの章も思わず、自分と重ね合わせて、納得してしまうのではないでしょうか。 個人的には、 4章 社会規範のコスト なぜ楽しみでやっていたことが、報酬をもらったとたん楽しくなくなるのか 7章 高価な所有意識 なぜ自分の持っているものを過大評価するのか 9章 予測の効果 なぜ心は予測したとおりのものを手に入れるのか 10章 価格の力 なぜ一セントのアスピリンにできないことが五〇セントのアスピリンならできるのか 11章 私たちの品性について その1 なぜわたしたちは不正直なのか、そして、それについてなにができるか 12章 私たちの品性について その2 なぜ現金を扱うときのほうが正直になるのか は、自分の行動そのままで、納得するしかありませんでした。 8章 扉をあけておく なぜ選択の自由のせいで本来の目的からそれてしまうのか に関しては、浮気された時に思ったことそのままでした。浮気した人も、一人の男性以外にも選択しを残しておきたかったのだろうと(笑) 結局人間というものが経済を成立させているので、どうしても感情が入ってしまい、取ってしまった行動の説明が難しくなるということだと思います。 この行動経済学というのは、神田昌典氏が提唱している感情マーケティングに近い考え方で、最近神田氏の本をよく読んでいた自分には面白かったです。 この感情、そして感情が生む行動というものが、世界や経済を成り立たせているということを再確認し、その上で自分がどういう行動を取っていけばいいのか、深く考えさせられました。

Posted byブクログ

2012/09/09

経済が人の心理で動くということを実感させてくれるとても読みやすい本。 全ての賞が独立していて、興味のあるところだけ読んでもよい。最初の話題は、新聞の電子版の話。電子版だけと印刷版と電子版のセットの選択肢だけだと、電子版だけを選ぶ割合が多くなるが、ここに印刷版だけの値段を電子版セッ...

経済が人の心理で動くということを実感させてくれるとても読みやすい本。 全ての賞が独立していて、興味のあるところだけ読んでもよい。最初の話題は、新聞の電子版の話。電子版だけと印刷版と電子版のセットの選択肢だけだと、電子版だけを選ぶ割合が多くなるが、ここに印刷版だけの値段を電子版セットと同じ値段で設定することで、電子版セットを選択する人が多くなるという話。実は、僕も、とある電子版で同じ選択をしたので、なーるほどと思ってしまった。 先延ばしの問題(期限近くまで手を付けずに、着手を先送りにする心理)については、日本人固有の問題ではないんだと(よく考えると当たりまえだが)にんまりしてしまった。 さて、いくつもの場面で人が下す不合理な行動を紹介しながら、そこにはある規則があることに気づく。こうした人の判断にかかわる話は、経済だけでなく、様々なシステムへのインタフェースに対しても参考になるので、経済に興味がない人も一読することをお勧めします。

Posted byブクログ

2012/09/02
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※このレビューにはネタバレを含みます

増補版でないほうの目次に沿って…覚書 1章 相対性の真相 1000円1200円2000円のランチ 2章 需要と供給の誤謬 需要が出てからの黒真珠 3章 ゼロコストのコスト 4章 社会規範のコスト 報酬をもらってやることと、費用をはらってすること 5章 性的興奮の影響 理性はどこかへやられる 6章 先延ばしの問題と自制心 期日ぎりぎりになってしまう 7章 高価な所有意識 自分の物は過大評価される 8章 扉をあけておく 選択肢を狭めない為に、余計な労力をつかう 9章 予測の効果 10章 価格の力 高価な物のほうが効果があるという感覚 11章 私たちの品性について その1 可能ならば、少しだけ、不正をする 12章 私たちの品性について その2 現金を扱うときのほうが正直になる 13章 ビールと無料のランチ 誰も選ばなかったビールを選ぶ 実験結果に沿って論がすすみ、身近で理解しやすかった。 ただ、経済学的要素よりは心理学の書物…?と思う点も少なくはなく。

Posted byブクログ

2012/08/31

レビューはブログにて http://ameblo.jp/w92-3/entry-11336307364.html

Posted byブクログ

2012/08/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

■価格について、最初のアンカーの影響は大きい ■自己判断の合理性追求:自分の判断は理に適っていると思いたい心理 ■無料!の魅力は、失うものが無いこと。 無料!になると、悪い面を忘れ去り、提供されているものを実際よりずっと価値あるものと思ってしまう。 無料!のものを選べば、目に見えて何かを失う心配はない。ところが、無料でないものを選ぶと、まずい選択をしたかもしれないという危険性が残る。 ふたつの品物からひとつを選ぶ時、無料の方に過剰に反応してしまうことが少なくない。 ゼロの概念は、時間にもあてはまる。 ある活動に費やした時間は、ほかの買う同から奪われた時間だ。 例:美術館の入場無料の日(入場料は大して高く無いのに、入場無料の日になると大混雑する) 値段ゼロは単なる値引きではない。ゼロはまったく別の価格だ。 2セントと1セントの違いは小さいが、1セントとゼロの違いは莫大だ。 何かが無料!だと、誰でもちょっとばかり興奮し過ぎること、その結果、最善の利益をもたらす決定とは別の決定を下す場合があること ■なぜ楽しんでやっていたことが、報酬をもらったとたん楽しくなくなるのか 社会規範が優勢な世界と市場規範が規則をつくる世界に同時に生きている。 社会規範:社会的交流。友達同士の頼みごと、良かれと思って手伝ったこと、社交性・共同体の必要性 市場規範:市場的交流。賃金、価格、賃貸料、利息、独立独歩・独創性・個人主義、対等利益・迅速な支払い 市場規範が台頭するには、お金のことを口にするだけで(お金のやりとりがまったく無くても)十分である。しかし、市場規範はもちろん労力のみの問題では無い。 社会的交流に市場規範を導入すると、社会規範を逸脱し、人間関係を損ねる。 一度この失敗を犯すと、社会的な関係を修復するのは難しい。 例:託児所の遅刻に罰金を科した→罰金はうまく機能しないばかりか、長期的に見ると悪影響がでる 罰金無し:遅刻は後ろめたい・罪悪感→時間通りに迎えに行こう 罰金導入:お金を払うのだから遅刻するもしないも自分が決める 数週間後、罰金廃止:罪悪感は復活せず。遅刻を続け、むしろ、遅刻がわずかに増えた。=罪悪感も罰金も無い! 社会規範は忠誠心を育てる。さらに、人々を奮起させる。 プレゼントは経済効率が悪いものの、社会の潤滑油として重要だ。 例:恋愛関係に年収など市場規範を持ち込む。 男性の利点(財産)は年月とともに増えるが、女性の利点(外見)は年齢とともに減る→悪質な商取引→経済上合理的な行動は、買うよりリリースすることだ。

Posted byブクログ

2012/06/01

私たちが日常生活でくだす決断は、合理的ではなく非合理的である。行動経済学は、人がどのように行動すべきかではなく、実際にどのように行動するかにもとづいているほうがはるかに理にかなっている。

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2012/05/26

今年度はゼミで行動経済学を勉強することになったため、そのはしりとして行動経済学的観点から書かれた本書を読んでみた。 内容はとても新鮮で面白く分かりやすい。 従来の経済学的考え方と行動経済学的な考え方を対比して書かれているので、2つの差を理解することも容易である。 全15章から...

今年度はゼミで行動経済学を勉強することになったため、そのはしりとして行動経済学的観点から書かれた本書を読んでみた。 内容はとても新鮮で面白く分かりやすい。 従来の経済学的考え方と行動経済学的な考え方を対比して書かれているので、2つの差を理解することも容易である。 全15章からなり、それぞれ完全には独立していないものの、1章ごとに完結している。特に印象に残ったのは「ゼロコストのコスト」「先延ばしの問題と自制心」「扉をあけておく」の3章である。 ”無料”と”有料”の差は何なのか、どうして先延ばしをしてしまうのか、なぜ人は選択肢を残しておきたがるのか、などを実験結果から考察している。 すんなり読める面白い本だと思う。

Posted byブクログ