昔日の客 の商品レビュー
古本屋を営む作者さんが綴った随筆でした。有名な作家さんの名前が幾人も出てきて、作者さんも大正産まれのよう。2010年発行にしては古めかしいと思ったら、復刊でした。 もともとは作者さんが還暦の記念に出版を目指したものの、大腸癌を未告知のまま59歳で逝去。その翌年に発行されました。息...
古本屋を営む作者さんが綴った随筆でした。有名な作家さんの名前が幾人も出てきて、作者さんも大正産まれのよう。2010年発行にしては古めかしいと思ったら、復刊でした。 もともとは作者さんが還暦の記念に出版を目指したものの、大腸癌を未告知のまま59歳で逝去。その翌年に発行されました。息子さんが引継ぎ書いたあとがきが印象的でした。復刊に尽力した夏葉社の方と、方々で『昔日の人』を紹介した又吉さんのエピソードも良かったです。
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羨ましくなるくらい素敵な店主とお客の交流。「あしたから出版社」を読んでから読むことを心からおすすめします。 http://www.ne.jp/asahi/behere/now/newpage208.htm
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古書店の主人と文豪たちとの交遊、お客様たちとの交遊、読んでいて、笑ったり、ほっこりしたり、涙ぐんだりさせていただきました。全編に作者の本に対する愛が溢れています。読後感が爽やかです。
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疑いもなく今の時代には絶対に生まれない作品、品ある人物の筆により穏やかな時代の空気がまさに眼の前で展開される。 今の世はこういった雰囲気と引き換えに一言でいえば「便利さ」を手に入れた訳で、それはそれで捨て難い。 俗な言葉で言えばノスタルジーでのみ、アナログな世界に浸るしかない。そ...
疑いもなく今の時代には絶対に生まれない作品、品ある人物の筆により穏やかな時代の空気がまさに眼の前で展開される。 今の世はこういった雰囲気と引き換えに一言でいえば「便利さ」を手に入れた訳で、それはそれで捨て難い。 俗な言葉で言えばノスタルジーでのみ、アナログな世界に浸るしかない。その意味でもこの作品が持つ書物としての力に感謝。
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古本屋の主人の随筆集。昭和の本や作家たちについていきいきと描かれている。読んでいると、心が躍るような。
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昭和53年刊行の名著、復刊。 在りし日の古書店店主と文豪の皆さんの柔らかで温かいつながり。 関口さんの古書店主としてのすごさもあるのだろうけど、その時代のおおらかさ、豊かさ故もあるんだろう。 すてきな時間を過ごせる本だ。 装丁もやわらかでいい。
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大森の古本屋さん、文学・本への情熱がじわじわと伝わってくる 文体が素晴らしい。 当時の本好きとの付き合い方、シンプルで、かつどこか深いものが 懐かしい感じでうらやましい。 最近はどこの古本屋に行っても、手の震えるような本に出会わない、 というあるお客さんの嘆き。 棚を見て、手が...
大森の古本屋さん、文学・本への情熱がじわじわと伝わってくる 文体が素晴らしい。 当時の本好きとの付き合い方、シンプルで、かつどこか深いものが 懐かしい感じでうらやましい。 最近はどこの古本屋に行っても、手の震えるような本に出会わない、 というあるお客さんの嘆き。 棚を見て、手が震えるようにして取る、著者も上手い言い方と感心 しているが・・・、確かにこういう衝撃は今は残念ながらない。 (私は、昔ありましたが) 当時を思い出させる描写も良い。 藤澤清造の「根津権現裏」はやはり古書で高価な値がついていたこと。 三島があの文章読本が、寝転びながら口述で作り上げたと告白 してしまうところなどなど・・。 もっと読んでみたい人だった。
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久しぶりのヒット本♪ 昭和28年大森に開店した古本屋山王書房主人、関口良雄の回想記。古本屋を通じて知り合った時の著名人とのエピソードや日々の暮らしでの出来事を綴った本。 本当に久しぶりに読むのが楽しい本だった。何気ない日常の人との交わりの中に、現実だからこそ起こるユニークだっ...
久しぶりのヒット本♪ 昭和28年大森に開店した古本屋山王書房主人、関口良雄の回想記。古本屋を通じて知り合った時の著名人とのエピソードや日々の暮らしでの出来事を綴った本。 本当に久しぶりに読むのが楽しい本だった。何気ない日常の人との交わりの中に、現実だからこそ起こるユニークだったり不思議な偶然だったりを独特の穏やかででも信念を感じる文章で記されている。 古本屋好きだったなあ〜、昔は沢山あったのになあ、山王書店通いたかったなあと思った。
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昔日の客 (1978年) 関口良雄 / 三茶書房 / 本 / 1978年10月 / ¥ 1,260 これがもとの本 大森の古本屋山王書房の主人関口良雄さんの没後、次の年にに刊行された随筆集 吉祥寺の小さな出版社夏葉社より2010年10月に復刊された 30年以上前の古本屋を...
昔日の客 (1978年) 関口良雄 / 三茶書房 / 本 / 1978年10月 / ¥ 1,260 これがもとの本 大森の古本屋山王書房の主人関口良雄さんの没後、次の年にに刊行された随筆集 吉祥寺の小さな出版社夏葉社より2010年10月に復刊された 30年以上前の古本屋をめぐる交友記録である 息子さんの後記より 亡くなる一週間前の夜のこと・・・・ 「もう自分は長くない。本のことは、俺が生きていれば別だが、死んでしまったら決して無理して出さなくていいぞ」 亡くなる10日ぐらい前のことでした・・・・ 「どんなものでもいいから、お前は詩を書け。詩を書くことによって、お前の人生は豊かになる」
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佳書という表現が有るなら 捧げたい。 作家さんとの交流、本への情熱 和やかで時に厳しい目を持つ 古本屋という愛すべき職人さん 関口さんの酒席に紛れ込んで みたかった。 白鳥夫人、性格最高!(笑)
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