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昔日の客 の商品レビュー

4.5

60件のお客様レビュー

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2015/07/31

手触りのとても好い一冊です。 会わなくても、何年も音信不通でも 心を寄せる相手には、何かが伝わる。 メールや電話は近しいようで どこか遠くに感じるときがある反面、 一枚の葉書が、突然届くことに胸を熱くする。 関口氏のように、心の襞に寄り添えるように ありたい、と願います。

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2020/02/29

2015.7.18 人と人とのつながりの暖かさや優しさ。わたしも日々追及して、自分の道を作って、信頼される仕事人になりたい。

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2015/05/23

「昔日の客」関口良雄 読友さん達が読んでいて、面白そう!と思ったら 図書館にあったので借りてきた。 大正に生まれた古書店の主人が書いた随筆集。 本と人への愛に溢れた、一冊。 店主の少なくないユーモアがとてもあたたかい。 なんでだか、最後に号泣してしまったよ。

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2015/04/18

又吉直樹さんが良い本だと紹介されていたので、手にとってみました。想像以上に面白く、読みやすい本です。本の装丁そのものも美しく、手にとっているだけで幸せな気持ちになれます。私も「あとがき」を見てウルっときました。是非「あとがき」まで読んで下さい。非常にお薦めの一冊です。

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2015/02/23

読みたくて仕方のなかった1冊。読友さんのご好意で借りられました。図書館ないんだもん。古本屋の店主であられた関口良雄さんがお客様や当時の文壇を賑わせていた方達との交流を描いた、温かな本当に素晴らしい作品でした。本への愛情は然り、著者や纏わる各々の物語をも愛情ある語り口で綴られており...

読みたくて仕方のなかった1冊。読友さんのご好意で借りられました。図書館ないんだもん。古本屋の店主であられた関口良雄さんがお客様や当時の文壇を賑わせていた方達との交流を描いた、温かな本当に素晴らしい作品でした。本への愛情は然り、著者や纏わる各々の物語をも愛情ある語り口で綴られており、静かに静かに胸に染み込んでくるようでした。「父の思い出」の章、巻末のご子息からの関口良雄さんへの思いはタイムリーすぎて必要以上に号泣。復刊された事、巡り会えた事に感謝。復刊を実現した夏葉社さんの本も紹介してもらったので読みます♪

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2015/03/19

2015/02/13読了 又吉おすすめとあり読んでみました。おすすめしてなかったから確実に知ることななく読まなかったであろう。この本を読むことが出来て本当に良かった。素敵な本です。子供の頃から古本屋さんで好きでチャリで古本屋めぐりをしていました。今みたいにブックオフみたいな大型古...

2015/02/13読了 又吉おすすめとあり読んでみました。おすすめしてなかったから確実に知ることななく読まなかったであろう。この本を読むことが出来て本当に良かった。素敵な本です。子供の頃から古本屋さんで好きでチャリで古本屋めぐりをしていました。今みたいにブックオフみたいな大型古本屋がなかった時代で古本屋といえば気難しいジジイがたいがい店番をしていて私が見かけ薄汚い子供だったからか本をペラペラっと確認して、その確認が少しでも長かろうもんなら、激しく咳払いをされ、少しでも立ち読みしようもんなら怒られてました。なので、古本屋のじじいは底意地悪くて陰気で怖いってイメージがあったんですが私が出会ったじじい達もほんとは良いじじいだったんだと思わせてくれる作品です。息子さんのあとがきに涙涙涙.........

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2015/02/09

古書店・山王書房を営んだ関口良雄さんの随筆集。 あしたから出版社 の夏葉社さんが復刊をした、というところから知り手に取ってみた。 その時代の著名な作家たちや、本好きのお客さんたちにも愛された関口さん。 本の出版を前に亡くなってしまったのは無念だったろうなぁと思うけど、あとがきを...

古書店・山王書房を営んだ関口良雄さんの随筆集。 あしたから出版社 の夏葉社さんが復刊をした、というところから知り手に取ってみた。 その時代の著名な作家たちや、本好きのお客さんたちにも愛された関口さん。 本の出版を前に亡くなってしまったのは無念だったろうなぁと思うけど、あとがきを読むと息子さんの思いに泣けます。 さらにその本が数十年後またこうして思いのある人の手で復刊されて…さぞ関口さんも、ご家族も喜ばれていると思います。 とても良い本でしみじみとしました。

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2014/11/20

夏葉社の『昔日の客』は、読んでみたいな…と思っていた本である。こないだ、夏葉社をやっている島田さんの『あしたから出版社』を読んで、2010年の10月終わりに復刊された本を、4年ほど経ってやっと読む。巻頭の「正宗白鳥先生訪問記」から読みはじめて、いい文章やなあと思う。 お酒を飲...

夏葉社の『昔日の客』は、読んでみたいな…と思っていた本である。こないだ、夏葉社をやっている島田さんの『あしたから出版社』を読んで、2010年の10月終わりに復刊された本を、4年ほど経ってやっと読む。巻頭の「正宗白鳥先生訪問記」から読みはじめて、いい文章やなあと思う。 お酒を飲んだら気持ちよくなって、唄って踊るくせがあるという、古本屋の関口さん。途中からしだいに酒癖がわるくなって、きっぱりお酒は断ったというが、それからも、唄うことはやめなかったらしい。 その関口さんのいとなむ古本屋、山王書房をゆきかった本や、本をめぐる人たちとのことどもが、綴られている。某月某日のページに書かれていた「「方丈記」の精神をもって世に処して来たような人だ」(p.100)という井上さんの話が、こころにのこる。 あるいは、別の某月某日、「すみませんが、お宅の庭の落葉を少しくださいませんか」(p.126)といった調子で拾い集めた落葉でいっぱいになった袋のようすを記したこんなところ。 ▼一枚の紅葉した葉は芸術品のように美しく、太陽にかざして見る落葉の葉脈は一段と美しく見えた。  私はわが郷里の画家、菱田春草の「落葉」の名画を思い出し、その朴の落葉を画いた画家の心が判るような気がして来た。(p.126) そして、「父の思い出」に描かれている、著者の父の姿。「私はこの父を立派な父だと思うのである」(p.135)という。その父上は50代の半ばで亡くなり、関口さんご自身も60を迎えずに亡くなられた。還暦記念にとまとめようとした本の完成を見ることはなかったが、出版の意志の堅かったご子息が本を出された。父が「自分が死んだら、あとがきはお前が書け」(p.219)と言ったとおりに、あとがきを記されている。 (11/20了) ※菱田春草の「落葉」 - 永青文庫美術館 http://www.eiseibunko.com/collection/kindai2.html ※目についた誤字(私が読んだのは一刷なので、二刷以降で直っているだろうか) p.27 広律和郎 → 広【津】和郎 p.154 ビカデリー → 【ピ】カデリー p.206 文学界の新入賞 → 新【人】賞

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2014/11/03

かつて大田区新井宿にあった古本店「山王書房」の店主、関口良雄さんの随筆集です。 タイトルの通り、山王書房に訪れていた古本好きなお客さんや、当時の人気作家(尾崎一雄、尾崎士郎、三島由紀夫ら)との交流が描かれています。大変お話し好きだったという関口さんのユーモア交えた文体、古本へ...

かつて大田区新井宿にあった古本店「山王書房」の店主、関口良雄さんの随筆集です。 タイトルの通り、山王書房に訪れていた古本好きなお客さんや、当時の人気作家(尾崎一雄、尾崎士郎、三島由紀夫ら)との交流が描かれています。大変お話し好きだったという関口さんのユーモア交えた文体、古本への並々ならぬ想いが伝わります。

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2014/10/13

古本屋を営む作者さんが綴った随筆でした。有名な作家さんの名前が幾人も出てきて、作者さんも大正産まれのよう。2010年発行にしては古めかしいと思ったら、復刊でした。 もともとは作者さんが還暦の記念に出版を目指したものの、大腸癌を未告知のまま59歳で逝去。その翌年に発行されました。息...

古本屋を営む作者さんが綴った随筆でした。有名な作家さんの名前が幾人も出てきて、作者さんも大正産まれのよう。2010年発行にしては古めかしいと思ったら、復刊でした。 もともとは作者さんが還暦の記念に出版を目指したものの、大腸癌を未告知のまま59歳で逝去。その翌年に発行されました。息子さんが引継ぎ書いたあとがきが印象的でした。復刊に尽力した夏葉社の方と、方々で『昔日の人』を紹介した又吉さんのエピソードも良かったです。

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