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竜が最後に帰る場所 の商品レビュー

3.7

112件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    44

  3. 3つ

    40

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2024/02/07

読みやすい短編集。 やはり、この独特の雰囲気が好きだなあ。 世界観に没頭出来る感じが良い。 夜行の冬 ゴロンド が、特に好きだった。

Posted byブクログ

2023/09/11

作者の話のパターンも分かってきた 現実世界からひょっこり入る裏の世界 時間の繰り返し ゲームなどルール上でのストーリ展開 空を飛ぶ 剣で戦う どのパターンも面白い

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2022/04/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

5つの短編集 恒川さんらしい、ノスタルジさや幻想的な雰囲気はあまり感じられなかった。 「夜行の冬」が1番好きで印象的だったのは「迷走のオルネラ」 ・風を放つ ★★★ マミさんは何者だったのだろう? ・迷走のオルネラ ★★★★ 爽やかな幕開けで、恒川さんらしい不思議な世界の入り口。 しかし、DVからの復讐でラストは爽やかだと思ってた幕開けが実は違ってたと言うオチ。 ・夜行の冬 ★★★★★ 恒川さんらしい作品。 行く先々で違った人生を選べれるのはすごーく羨ましいが途中で闇に捕まるのは怖い! 幻想感とホラー感的なものがあり良かった!! ・鸚鵡幻想曲 ★★★ 擬装集合体を消す話は非常に面白かったが宏が20匹のオウムになって南国に行った話は微妙だった。 ・ゴロンド ★★ 竜が主人公の話 生まれてからの成長過程よりも、竜として旅だった話をもっと深く書いて欲しかった。

Posted byブクログ

2022/02/25

ゴロンドはさては蛙だな!!と思った瞬間的、ゴロンドがカエルを補食するシーンがあり私は崩れ落ちた。 夜行の冬が恒川さんらしい作品で好きだ。

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2021/11/04

収録5編のなかでは『風を放つ』が好み。ホラー系はやはり後味の悪さに尽きる。読み終えた後でも、まだどこかで物語が続いているような読後感、不明瞭な結末だからこそ。

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2021/08/05

『恒川ファンタジーワールドへ、ようこそ!』 バラエティに富んだファンタジー短・中編作品5編。 『夜行の冬』は、いかにも恒川さんらしい世界の狭間の話。 『鸚鵡幻想曲』は、世界観、物語の展開ともに、一番のお気に入り! 恒川ファンタジーワールド、堪能しました!

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2021/04/24

恒川さんは読みやすく、どの本も内容に関わらずかなりサクサク読めます。 今回は中盤までは物語の輪郭が読めず少し勢いに欠けましたが後半になるにつれストーリーの空気感に呑まれ結局半日足らずで読み切ってしまいました。 4/23がドラゴンの日と言うこともあり読み始めたのですが、生き物たち目...

恒川さんは読みやすく、どの本も内容に関わらずかなりサクサク読めます。 今回は中盤までは物語の輪郭が読めず少し勢いに欠けましたが後半になるにつれストーリーの空気感に呑まれ結局半日足らずで読み切ってしまいました。 4/23がドラゴンの日と言うこともあり読み始めたのですが、生き物たち目線の成長物語はワクワクしました。 ただ、私の好みが児童書やファンタジーなので、思考が大人な、重厚なストーリーを求めるような方にはあっさりし過ぎているかもしれません。

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2021/04/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

幻想というか現世と幽世のはざまみたいな短編5話。 ・面白かった編 「鸚鵡幻想曲」 見たことないのに偽装集合体を何となく想像できてしまう不思議。虫とか鼠とか群成す生き物が怖い、と常々思ってるせいなのか。アサノの解放もエロくて誰もいないのにソワソワしながら読む。色とりどりの鸚鵡も想像するに鮮やかで、「アナタオバカサンデスネェ」をやり返した場面では「風を放つ」とかの流れを汲んで性格悪ーい!(でも当然)と思ったし、文章に振り回されてすごく楽しかった。 「迷走のオルネラ」 よく分からないカタカナが出てきて、それから少年の日常が始まって(結構長い)、最初のはよく分かんないけどポエムだったのかなーと思いだした辺りで復讐と夢の実現が始まる所がうまいなと思った。マスター・ヴラフって最初から”虚言”とかヒント付きの名前を付けたのは皮肉なのかどうなのか。最後まで読んで、また最初から読み直して唸る面白さでした。

Posted byブクログ

2021/02/27

とても独特な世界観で、作者の描いた世界に完全に持っていかれるような、不思議な感覚でした。5つの不思議な世界の短編集。 「迷走のオルネラ」と「夜行の冬」は、柔らかい薄い膜と靄が漂っている様な雰囲気なのに、最後はゾッとする…そんな人間のお話。 「ゴロンド」が一番好きかなぁ。表題のお話...

とても独特な世界観で、作者の描いた世界に完全に持っていかれるような、不思議な感覚でした。5つの不思議な世界の短編集。 「迷走のオルネラ」と「夜行の冬」は、柔らかい薄い膜と靄が漂っている様な雰囲気なのに、最後はゾッとする…そんな人間のお話。 「ゴロンド」が一番好きかなぁ。表題のお話で、とてもとても壮大な生命の物語でした。 他の作品も読んでみたいな。

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2020/11/12

2020.11.9 「風を放つ」 てっきり風を封じた小瓶の力?でマミさんに呪い殺されるのかと思ってちょっとドキドキしたけど、結局何もなくて「えっこれで終わり?」って拍子抜け。 ぶつりと話が終わってしまって妙に気になる…高尾さんもマミさんもなんだったんだろう。 「迷走のオルネラ...

2020.11.9 「風を放つ」 てっきり風を封じた小瓶の力?でマミさんに呪い殺されるのかと思ってちょっとドキドキしたけど、結局何もなくて「えっこれで終わり?」って拍子抜け。 ぶつりと話が終わってしまって妙に気になる…高尾さんもマミさんもなんだったんだろう。 「迷走のオルネラ」 序盤は胸糞悪かったけど、クニミツとコジマのキャラが良かった。クニミツの復讐は優しい。クズ宗岡の娘の描いた漫画からとった名前をクズに与え、洗脳し、かつての自分のような男に制裁を与えるなんて斬新な復讐だ。 漫画『月猫』のストーリーも幻想的でよかったし、美しいファンタジーと胸糞悪い現実がちょうど良い感じで混ざり合っていた。 「夜行の冬」 夜な夜なガイドさんについて歩き続けるとパラレルワールドの次の街に着く。 縮れ毛の娘が言っていたように、幸せな生活があったのに、一度でもこの夜行に参加してしまうともうもとの生活には戻れないのだから参加してしまったことを後悔して歩き続けねばならない。後悔しても遅い。錫の音が聞こえると次の街ではここより幸せかもしれない、と外へ出てしまうだろう。 そしていつかアクシデントが起こり闇に呑まれてしまう…。灰色のダウンの男のように錫の音が聞こえなくなってしまった方が幸せなのかもしれない。 「鸚鵡幻想曲」 偽装集合体ってなんだよって思ったけどほのかにハッピーエンドで美しい話だった。ほんとに発想がすごい。絶対こんな話、かけらも思いつけない。 アサノが廃墟の島でネズミを開放したあとはどうなったんだろう?集合体だったものは自分の意思でまた集合体に戻れるのかな。竜郎の妹と幸せになってほしい。 「ゴロンド」 竜が海で生まれて天に帰るまで。 あまりこの手の動物ファンタジーは好みではないかな。

Posted byブクログ