竜が最後に帰る場所 の商品レビュー
風を、迷いを、闇夜を、鳥を。著者はわずか5編の物語で、世界の全部を解放してしまった。闇の中から一歩、また一歩と光射す方へ誘われる、「夜市」の著者・恒川光太郎の新たな到達点にして最高傑作。 (日販MARCより) *** 「風を放つ」 今までの恒川作品とはちょっと毛色が違うかな?...
風を、迷いを、闇夜を、鳥を。著者はわずか5編の物語で、世界の全部を解放してしまった。闇の中から一歩、また一歩と光射す方へ誘われる、「夜市」の著者・恒川光太郎の新たな到達点にして最高傑作。 (日販MARCより) *** 「風を放つ」 今までの恒川作品とはちょっと毛色が違うかな?と思っていたけど、しっかり恒川作品でした。 風はほんとに入っていたのかな。 「迷走のオルネラ」 復讐の話。ある意味で怖いー。 「夜行の冬」 ある行列に入って歩くと、違う次元(パラレルワールド)に行ける話。 最後が切ない。 錫の音が聞こえたら、私はどうするかしら。 「鸚鵡幻想曲」 擬装集合体の解放の話…だけで終わらない話。 鸚鵡の彼、幸せになれたかな。 「ゴロンド」 知性ある竜の話。 “種族が帰る場所”を探して旅をする彼ら。 好き。
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ホラー、とまで怖くないけど、恒川ワールド短編。 カバーの5つのイラストが短編5作のモチーフになっていて、そのイラストのオバケが可愛い。オバケって! 短編の中でもオバケモチーフの「夜行の冬」が一番面白かった。 恒川小説は、季節感、風景、時間帯、ぐるり、がツンとくる。 懐かしさ、に似...
ホラー、とまで怖くないけど、恒川ワールド短編。 カバーの5つのイラストが短編5作のモチーフになっていて、そのイラストのオバケが可愛い。オバケって! 短編の中でもオバケモチーフの「夜行の冬」が一番面白かった。 恒川小説は、季節感、風景、時間帯、ぐるり、がツンとくる。 懐かしさ、に似ているような。
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「風を放つ」、「迷走のオルネラ」、「夜行の冬」、「鸚鵡幻想曲」、「ゴロンド」からなる短編集。個人的には「風を放つ」が印象的だったかな。「鸚鵡幻想曲」は途中までは面白い感じだったけど、最後の方は何でそういう話になるのかよくわからなかったな。。「ゴロンド」は竜になった気分で読めました...
「風を放つ」、「迷走のオルネラ」、「夜行の冬」、「鸚鵡幻想曲」、「ゴロンド」からなる短編集。個人的には「風を放つ」が印象的だったかな。「鸚鵡幻想曲」は途中までは面白い感じだったけど、最後の方は何でそういう話になるのかよくわからなかったな。。「ゴロンド」は竜になった気分で読めました(^^)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
おもしろかった~! やっぱ恒川さん好きだわー。この人の描く世界、空気感、すごいっ。 言葉は平易なんだけど、そこから立ちあがってくるものの存在感が半端ない。 短編集。 一番すきなのは鸚鵡の話かな。これは結構ハッピーエンドなのでは? と思う。いやー鸚鵡に解体されて、そこで終りとおもいきや、 続きがあるのがすごかった。そして何気にしっかり仕返ししてるところが。 その辺にあるもののが実は違うもので、しかもそれが蟻だったり天道虫だったり、と生物であるという設定にびっくり。 表題の竜の話も好き。 最初は本当に小さな生き物で、それがだんだん竜になっていく。 同じところで生まれたのに、竜になるものもいれば、そのまま他の生き物に喰われるものも、それ以上大きくならず地上の生き物のまま一生を終えるものもいる。その分かれ道はそこここにあって。 結局意志、運、そんないろんなものの強いものがたどりつくのだろう。 そして帰る場所。何代にもわたって、種として帰るべき場所。 うう、そのイメージがなんか、いいなあ。 怖いような怖くないような、でもぞぞっとするのは夜行の冬。 歩く、歩く、ただ、歩く。 前に読んだあのひとならざるものたちの道の話を思い出した。 あの音を聞いてしまったら、私なら、行く、だろうか? うーん、どうかなあ。 最後の最後で、自分はあの闇に呑まれたくないっと、 彼女を自分から引き離したあのシーンはとても印象的。 あのままなにもないまま終わってもいいんだけど、 あれがあったからなんとゆーか業の深さ、みたいなのががんっとくる。 オルネラは最後そーくるかーっと。 そして風はちょっと気持ち悪かった。 竜が最後に帰る、で検索したらなぜか千と千尋のサウンドトラックもでてきた。 おもしろい。なんか恒川さんの描く世界と千尋ってどっか通じるもんがある気がしてるんで。
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「風を放つ」は、つまりマミさんが主人公を恨んで風を放ってくるんじゃないか…?というオチなのかな。 「鸚鵡幻想曲」がとっても好きです。アサノのあたりにはちょっとエロチズムを感じました。本当素敵だなぁ。
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「キュハリラ!」に萌えた! 脳内に映画のごとくリアルな絵や音声が浮かぶのは、この方の圧倒的な描写力のなせる技なのでしょうねぇ
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正直、よく分からなかった物語もありました。 「え?これで終わり?」みたいな。 やっぱり「夜市」のインパクトが一番強いかな…という感じ。 内容すぐに忘れちゃいそう。。
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不思議なお話を集めた短編集。 まぁ恒川さんの本は大体不思議な短編集ですが 今回のは内容的にちと違っていて・・・ 今まで読んだものは、日本の怪談とか、昔からの言い伝え、的な雰囲気をかもす感じでしたが この本では割と現実味のあるというか、生活感があるというか、 なんだかいつもと違...
不思議なお話を集めた短編集。 まぁ恒川さんの本は大体不思議な短編集ですが 今回のは内容的にちと違っていて・・・ 今まで読んだものは、日本の怪談とか、昔からの言い伝え、的な雰囲気をかもす感じでしたが この本では割と現実味のあるというか、生活感があるというか、 なんだかいつもと違う感じでした。 表題作はまぁそういうのではないですが やっぱ日本的な雰囲気がなく、 私の知ってる恒川さんじゃない!!という感じでした(笑) しかしやはり、おもしろかったです。 鸚鵡の話がお気に入り。
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最初の「風を放つ」はあれ?ここで終わり?というような感じがしたけれど、後のはすごく気に入った。特に「夜行の冬」がお気に入り。
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—私たちは私たちだけ? —進むってどこに行くの? —どこに行けばいいの? <竜が最後に帰る場所よ> (風を放つ/迷走のオルネラ/夜行の冬/鸚鵡幻想曲/ゴロンド)
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