猫鳴り の商品レビュー
9月~を読んだがあまり刺さらず。こちらの評価が良かったので読んでみたがやはり刺さらず。負の感情や他人や自分への嫌悪の描写の上手さはわかるが、全体的に暗い。
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何度も子猫を捨てる。 人間の自分勝手さに吐き気。 図書館で借りた本じゃなかったら、ビリビリに破り捨ててる。 若い獣医の存在に救われた。
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死に向かって弱っていくサマを、たっぷりと時間をかけて見せてくれたな、、、という感じだった。それが、あまりにもリアルだった。実生活でも、長年一緒に暮らしてた猫がいなくなるとき、おじいちゃんやおばあちゃんが最期に入院しているときのような、長く悲しく果てしない時間を過ごしてる気分だった...
死に向かって弱っていくサマを、たっぷりと時間をかけて見せてくれたな、、、という感じだった。それが、あまりにもリアルだった。実生活でも、長年一緒に暮らしてた猫がいなくなるとき、おじいちゃんやおばあちゃんが最期に入院しているときのような、長く悲しく果てしない時間を過ごしてる気分だった。命と身体が朽ちるのを見ているだけしかない、自分がなんとも無力に感じるあの時間。 でも、もしかしたら本人たちはモンみたいに覚悟を決めて迎えてたのかも。傍にいる方としたら、そんな淡々とはしてられないけどね。
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う〜ん…ツラい… うちは、猫ではないけど、犬が老犬の域に達してる。 この間、この子の親犬に会いに行ったけど、父親犬は、もうオムツして、ヨボヨボで… うちの犬も、後ろ足が弱ってきて、ウンチするとひっくり返ってしまう… (後ろ足用ハーネス購入) 自身の親の時に言われたけど、QOL(...
う〜ん…ツラい… うちは、猫ではないけど、犬が老犬の域に達してる。 この間、この子の親犬に会いに行ったけど、父親犬は、もうオムツして、ヨボヨボで… うちの犬も、後ろ足が弱ってきて、ウンチするとひっくり返ってしまう… (後ろ足用ハーネス購入) 自身の親の時に言われたけど、QOL(Quality of life(クオリティ オブ ライフ)は「生活の質」「生命の質」などと訳され、患者様の身体的な苦痛の軽減、精神的、社会的活動を含めた総合的な活力、生きがい、満足度という意味) が大事なんやな。 ただ、生きているだけで、しんどいだけなら、治療なんかせんと、自分自身でいられる時間を大切にする。 口では言うけど、今まで、共に生きてきた友が逝く訳なんで…悩むしツラい… うちも、そう遠くない時期にそういう選択を迫られる。 でも、結論は出ていない…
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まだ若い猫を2匹飼っている身としてはかなり辛い描写も多かった。小説を読んだだけなのに本当に死というものに立ち会った感覚がある。終始暗い雰囲気で進み、読了までにかなりの時間がかかったが読んで良かった。
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読後 しばらくぼーっとしていた。 次の日も次の日も猫鳴りの事が思い浮かび、ぼーっとしていた。 感動した、というのとは、ちょっと違う。 心をわしずかみにされて、 つかまれたまま、はなしてくれない。 * 私はいつも、 今の自分の状況や、気持ち、過去の出来事、その出来事への想い、 を...
読後 しばらくぼーっとしていた。 次の日も次の日も猫鳴りの事が思い浮かび、ぼーっとしていた。 感動した、というのとは、ちょっと違う。 心をわしずかみにされて、 つかまれたまま、はなしてくれない。 * 私はいつも、 今の自分の状況や、気持ち、過去の出来事、その出来事への想い、 を重ねて物語を読んでしまう。 * 第一章の信枝の気持ち 第二章の行雄の気持ち 第三章の藤治の気持ち 三人の気持ちに私の気持ちが重なり、 一つ一つのシーンの細かい描写が、私の過去のシーンと未来のシーンと重なり、 苦しくなる。 * 「猫鳴り」 しっくりくる名前だと思う。 私はネコを飼っていて、 ネコがゴロゴロと喉を鳴らす、 その幸せを感じている。 その幸せはいつか失われてしまうと、 私は、わかっている。 でも、その覚悟はできていない。 * ******* * favorite sentence * きっと死ぬまでに何度も、 小さい猫の姿と自分 の罪を思い出す。 だがそれはなんという慰めだろ う。 * 空っぽの腹の中で、 空っぽそのものが充実し、 実体を得て、日に日に育っていくような気がする。 その空っぽを抱いたまま、 誰にも姿を見られないと ころに1人でうずくまっていたかった。 * 俺たち夫婦は死ぬまでに何遍も亡くした子のこ とを思い出すんだ。 仔猫が赤ん坊に見えたって、ち っともかまわんじゃないか。 しっかり生きて、いろ んなものを見るたびに、 何遍も何遍も思い出してや ろう。 * 平等に、容赦なく、 ブラックホール神の無限の 闇にのみ込まれる。 そうか、 そうだったのか。それ が死ぬっていうことなんだ。 * 自分もモンも衰えて、 余分なものをずいぶん失 くしてしまった。 余分な、 役に立たない、 たくさん の美しいもの。
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表紙に惹かれて購入した小説。最終章でわんわん泣いた記憶がある。読み終わって数年経った今、もう一度読みたい本。
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老人と、飼い猫の話 臨終に際したモンが藤治に、「あの世・この世」というものを教えているようだ ・・・・はたして霊長類といわれる人間はほんとうに猫より高等な動物なのだろうか
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久々に積読本としたままだった沼田まほかるさんの作品を読んだ。いつも胸の底からグワーッと感情を持ってかれるのである程度余裕が無いと読めない気がしてました。そしてまさに、猫鳴りもそうで、次の日仕事休みじゃないと辛いな… 自分で差し迫った死を感じた事はそんなには無いけれど、死は怖い。喋...
久々に積読本としたままだった沼田まほかるさんの作品を読んだ。いつも胸の底からグワーッと感情を持ってかれるのである程度余裕が無いと読めない気がしてました。そしてまさに、猫鳴りもそうで、次の日仕事休みじゃないと辛いな… 自分で差し迫った死を感じた事はそんなには無いけれど、死は怖い。喋れる人間が周りにおらず、家の中に死の存在だけが静かに明確に存在して、そこへ到達していくしかない自分達。 モンの事が本当に心配だった。食べることが好きだったのにそれも出来ず、ただ籠に乗せてもらう時は嬉しそうにしていて救われた。
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裏表紙のあらすじを読み、単純にモンという名前の猫と関わることで人間が成長していく物語なんやろなぁと思っていたのですが、ちょっと想像と違いました。 (いい意味でです) 自分の勝手な解釈ですが、登場する人間の精神状態を、モンを見たときの感情で分かるように書かれたのではないかと...
裏表紙のあらすじを読み、単純にモンという名前の猫と関わることで人間が成長していく物語なんやろなぁと思っていたのですが、ちょっと想像と違いました。 (いい意味でです) 自分の勝手な解釈ですが、登場する人間の精神状態を、モンを見たときの感情で分かるように書かれたのではないかと思います。 モンが何を思っていたかということは一切わからず、自然という概念の代表みたいな感じがしました。 なんていうふうに、長々と書いてみたくなるくらい面白かったです。
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