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猫鳴り の商品レビュー

3.5

367件のお客様レビュー

  1. 5つ

    45

  2. 4つ

    124

  3. 3つ

    116

  4. 2つ

    30

  5. 1つ

    14

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2011/06/11

ままならぬ人生の途に「奇跡」は訪れた-。宿した命を喪った夫婦。闇にとらわれた少年。愛猫の最期を見守る老人。濃密な文体で、人間の心の襞に分け入ってゆく長編小説。 猫が満足して喉をゴロゴロ鳴らすことを作者は猫鳴りと呼ぶ。猫好きの身としては猫の描写はまあまあだが、登場人物がみな異様に...

ままならぬ人生の途に「奇跡」は訪れた-。宿した命を喪った夫婦。闇にとらわれた少年。愛猫の最期を見守る老人。濃密な文体で、人間の心の襞に分け入ってゆく長編小説。 猫が満足して喉をゴロゴロ鳴らすことを作者は猫鳴りと呼ぶ。猫好きの身としては猫の描写はまあまあだが、登場人物がみな異様に性格が曲がっているか並はずれて頭が悪いかで、感情移入できなかった。 (C)

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2011/04/30

なんか今まで読んだ事のない感じの本だった。なんだか不思議な感覚を残された気がした。猫鳴りの意味はなるほどーって感じ。

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2011/04/30

★2011年14冊目読了『猫鳴り』沼田まほかる著 評価B+ 日本へ帰国したとき、本屋の平積みでおすすめ文庫王国2010-11年エンターテインメント部門第一位!というふれこみに、ちょっと立ち読みをして、購入してきた一冊。 友人ウラネコ氏が好きそうな猫話なのですが、子供のいない壮年夫...

★2011年14冊目読了『猫鳴り』沼田まほかる著 評価B+ 日本へ帰国したとき、本屋の平積みでおすすめ文庫王国2010-11年エンターテインメント部門第一位!というふれこみに、ちょっと立ち読みをして、購入してきた一冊。 友人ウラネコ氏が好きそうな猫話なのですが、子供のいない壮年夫婦、父親と二人で生活する絶望に囚われている少年、その後の妻に先立たれた夫とお互いに生の終わりの時を迎える老猫の日々。 なかなか上手に猫を通して、人の思いを語っている作品でした。 お勧めかと聞かれれば、お勧めの部類には入るのではないでしょうか?新刊の定価で買いましたが、その価値はあると言えます。もし時間があれば、読んでみても損はしないです。ただし、やはり壮年を過ぎた読者でないと、その作品を味わうことは難しいかもしれません。そんな作品です。

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2011/01/30

猫との生活が描かれた小説。 派手な展開もなく、静かな小説。確かな筆致で描かれ、なかなかうまいです。 ただ、いまいちのりきれなかったなぁ

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2010/10/05

ぐるぐると喉を鳴らす猫の震動を指先に感じるような気持ちで読みました。 今は元気な愛猫が旅立つ時は、こんな風に濃密な時間を持ってやれたらいいな。

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2011/08/06

本ミクさんからお勧めいただいた本。もっとどろどろした感じかと思ってたら、なかなかに良かった。一部も二部も暗い出だしで不安になるけど、ギリギリのところで救いがほの見える。その辺の書き方がうまいなぁ。じんわりしたとあたたかさが広がっていく。特に二部の行雄と父親とのやりとりはせつなく心...

本ミクさんからお勧めいただいた本。もっとどろどろした感じかと思ってたら、なかなかに良かった。一部も二部も暗い出だしで不安になるけど、ギリギリのところで救いがほの見える。その辺の書き方がうまいなぁ。じんわりしたとあたたかさが広がっていく。特に二部の行雄と父親とのやりとりはせつなく心に残る。振り返ってみると、有山アヤメは本人の気付かないところで、他の人の気持ちを軽くしたり助けたりしてるんだな。ただ、三部は、老猫や老犬を飼ってる人にはつらすぎるかも。「つらいこともあったけど総じて幸せな人生だった」と振り返り、満足して死ねたら最高だと思った。単行本で読んだのに、まちがって文庫の方に感想を書いてしまいました。消そうと思ったけど、消すことはできなくて編集することしかできませんでした。失礼。

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2011/07/19

単行本刊行時から気になっていた。いつか読みたいけど、私にはつらすぎるかも、というような外的な印象によって、なんとなく先送りしてしまってた。今般文庫版が出たので、逃げず迷わず予約を入れた。文庫版解説の豊崎社長始め、皆さまの仰るとおり。第一部は苦しくてせつない、第二部は苦しくて痛い、...

単行本刊行時から気になっていた。いつか読みたいけど、私にはつらすぎるかも、というような外的な印象によって、なんとなく先送りしてしまってた。今般文庫版が出たので、逃げず迷わず予約を入れた。文庫版解説の豊崎社長始め、皆さまの仰るとおり。第一部は苦しくてせつない、第二部は苦しくて痛い、そして第三部。ああ、これは、(敢えてこう言ってよければ)見事なハッピーエンドではないか。この本もまた、私の「猫本」の棚(実在するか否かはともかく)に分類されます。猫鳴りが、恋しくてしかたない。。。

Posted byブクログ