猫鳴り の商品レビュー
猫との生活が描かれた小説。 派手な展開もなく、静かな小説。確かな筆致で描かれ、なかなかうまいです。 ただ、いまいちのりきれなかったなぁ
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ぐるぐると喉を鳴らす猫の震動を指先に感じるような気持ちで読みました。 今は元気な愛猫が旅立つ時は、こんな風に濃密な時間を持ってやれたらいいな。
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本ミクさんからお勧めいただいた本。もっとどろどろした感じかと思ってたら、なかなかに良かった。一部も二部も暗い出だしで不安になるけど、ギリギリのところで救いがほの見える。その辺の書き方がうまいなぁ。じんわりしたとあたたかさが広がっていく。特に二部の行雄と父親とのやりとりはせつなく心...
本ミクさんからお勧めいただいた本。もっとどろどろした感じかと思ってたら、なかなかに良かった。一部も二部も暗い出だしで不安になるけど、ギリギリのところで救いがほの見える。その辺の書き方がうまいなぁ。じんわりしたとあたたかさが広がっていく。特に二部の行雄と父親とのやりとりはせつなく心に残る。振り返ってみると、有山アヤメは本人の気付かないところで、他の人の気持ちを軽くしたり助けたりしてるんだな。ただ、三部は、老猫や老犬を飼ってる人にはつらすぎるかも。「つらいこともあったけど総じて幸せな人生だった」と振り返り、満足して死ねたら最高だと思った。単行本で読んだのに、まちがって文庫の方に感想を書いてしまいました。消そうと思ったけど、消すことはできなくて編集することしかできませんでした。失礼。
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単行本刊行時から気になっていた。いつか読みたいけど、私にはつらすぎるかも、というような外的な印象によって、なんとなく先送りしてしまってた。今般文庫版が出たので、逃げず迷わず予約を入れた。文庫版解説の豊崎社長始め、皆さまの仰るとおり。第一部は苦しくてせつない、第二部は苦しくて痛い、...
単行本刊行時から気になっていた。いつか読みたいけど、私にはつらすぎるかも、というような外的な印象によって、なんとなく先送りしてしまってた。今般文庫版が出たので、逃げず迷わず予約を入れた。文庫版解説の豊崎社長始め、皆さまの仰るとおり。第一部は苦しくてせつない、第二部は苦しくて痛い、そして第三部。ああ、これは、(敢えてこう言ってよければ)見事なハッピーエンドではないか。この本もまた、私の「猫本」の棚(実在するか否かはともかく)に分類されます。猫鳴りが、恋しくてしかたない。。。
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