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なぜ君は絶望と闘えたのか の商品レビュー

4.4

80件のお客様レビュー

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2011/10/30

光市母子殺害事件に関する司法手続きのドキュメンタリーです。考えさせられました。法学部出身の者としては、死刑には賛成しきれない。ましてや被害者側の気持ちそのものが司法判断に影響を及ぼしてはよくないと思う。その一方で、被害者の本村さんとは年齢だけでなく、鉄鋼会社・社宅・結婚の環境も近...

光市母子殺害事件に関する司法手続きのドキュメンタリーです。考えさせられました。法学部出身の者としては、死刑には賛成しきれない。ましてや被害者側の気持ちそのものが司法判断に影響を及ぼしてはよくないと思う。その一方で、被害者の本村さんとは年齢だけでなく、鉄鋼会社・社宅・結婚の環境も近い為、苦しいほど感情移入してしまいます。起こらなくてよい悲しい事件。

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2011/10/23

買ってからずっと読む時間がなかったけど、今日一日でガァーっと読了。 けっこうニュースとかでやってたけから関心があったけど、「このひとはよく精神持ち堪えてるな」と思って報道を見てました。 本書はその本村さんの約10年に渡る”闘い”の記録です。 俺が本村さんなら・・・挫折してるやろな...

買ってからずっと読む時間がなかったけど、今日一日でガァーっと読了。 けっこうニュースとかでやってたけから関心があったけど、「このひとはよく精神持ち堪えてるな」と思って報道を見てました。 本書はその本村さんの約10年に渡る”闘い”の記録です。 俺が本村さんなら・・・挫折してるやろな。

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2012/02/12

正確には読了していない。少しずつ読むのだけれど、読んでいるだけで辛く、一気に読めない。本村さんの今後の幸せを祈る。

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2012/02/21

最近とかく検察が叩かれてるけど、実は裁判所やもっと大きな視点では司法制度全体にもいろんな問題があった(あって)ということを改めて考えさせてくれる良書。ポイントは2つ。まず被害者の問題。今まで人権というと加害者側の都合のことで、被害者のそれがいかに無視されてきたかよくわかる。少年法...

最近とかく検察が叩かれてるけど、実は裁判所やもっと大きな視点では司法制度全体にもいろんな問題があった(あって)ということを改めて考えさせてくれる良書。ポイントは2つ。まず被害者の問題。今まで人権というと加害者側の都合のことで、被害者のそれがいかに無視されてきたかよくわかる。少年法という曖昧な概念もこれに含まれるだろう。次は死刑制度。今の民主党政権死刑反対だし、反対とかいっておきながら選挙落ちたら急にハンコ押した変なオバチャンもいたけど、その是非はともかくこれ読むと死刑制度についてももう一度省みざるを得ない。弁護側の共産党系弁護士がいかに醜悪であるかもよくわかる。とにかく、何かきっかけが起こって司法がいい方向に行くといい。それは僕らの選択にかかっているのです。 判決出たので改めて。法の運用は官僚に任せっきりではなくもっと国民が積極的に介在しないといけないのかなと(幻想かもしれないが)改めて思いました。

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2011/07/10

なぜ殺人を犯すのか理解できないが、他人の命を奪ったら自分の命で償う、私が当たり前だと思うことが当たり前ではない法律も理解できない。 本村さんは2人の死を無駄にしないことを自分の使命にし司法と闘った。でもそんな使命は負いたくなかったことだろう。誰かが犠牲にならなければ問題点を改善...

なぜ殺人を犯すのか理解できないが、他人の命を奪ったら自分の命で償う、私が当たり前だと思うことが当たり前ではない法律も理解できない。 本村さんは2人の死を無駄にしないことを自分の使命にし司法と闘った。でもそんな使命は負いたくなかったことだろう。誰かが犠牲にならなければ問題点を改善しようとしないのは職務怠慢ではなかろうか。

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2011/07/12

ニュースで取り上げられる度に衝撃を受けていた事件だった。 事件の残虐性 毅然と極刑を訴える本村さんの凄み 少年犯罪の分厚い壁 無期懲役の判決が出たとき、やっぱり・・・と思ったけれど 本村さんの絶望、落胆を思うとやりきれない気持ちになった。 最高裁で死刑判決が出るかも知れない・・...

ニュースで取り上げられる度に衝撃を受けていた事件だった。 事件の残虐性 毅然と極刑を訴える本村さんの凄み 少年犯罪の分厚い壁 無期懲役の判決が出たとき、やっぱり・・・と思ったけれど 本村さんの絶望、落胆を思うとやりきれない気持ちになった。 最高裁で死刑判決が出るかも知れない・・・ そんなときに20人を超える弁護団が登場して 「ドラえもんがなんとかしてくれると思った」という新しい供述も出て、 さらに衝撃を受けたし信じられなかったのをよく覚えている。 けれど、ニュースで見聞きしていただけでは知りえなかった 更なる本村さんの苦悩を知った。 本著には周りの支えが強調してあるけれど、 これほどの絶望と困難に立ち向かい続けた本村さんがすごいと思う。 先日、市橋被告の裁判が始まってリンゼイさんのご家族が来日されて、「被害者参加制度」で裁判を傍聴したニュースが流れた。 本村さんの活動が確実に実を結んでいることを実感。 とても重たくてシリアスな内容なのに、表現の仕方が小説のようで残念でした。 物語を楽しみたい訳じゃないんだからもっと重みのある表現が良いんじゃないのかな。

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2011/05/29

内容に引き込まれて一気に読んでしまった。 この人は強い。本当は違うのかもしれないけどそう見える。 もし自分ならどうするだろうか、と考えずにはいられない。

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2011/04/30

橋本さんが触れてたので読んでみた。 光市母子殺害事件のことは知ってたけどこれ読んでもっと深く知れた。生きることとか命の重みってのを少しは考えるきっかけになったと思う。そこを踏まえてないと死刑の議論ってのはなかなかできんわな〜。 最後のほうとかはFの変わりようにも焦点をあてていて、...

橋本さんが触れてたので読んでみた。 光市母子殺害事件のことは知ってたけどこれ読んでもっと深く知れた。生きることとか命の重みってのを少しは考えるきっかけになったと思う。そこを踏まえてないと死刑の議論ってのはなかなかできんわな〜。 最後のほうとかはFの変わりようにも焦点をあてていて、淡々と事実を述べている感じの書き方がおれは好きでした。

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2011/04/27

ノンフィクションを読んで、初めて泣きそうになった。本村氏本人の人間としての強さはもちろん、彼を取り巻く周囲の人の優しさ、強さに最も感動した。

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2012/02/21

@yonda4 1999年に山口県光市で起きた母子殺害事件を追ったノンフィクション、文庫版。 壮絶な事件だったので記憶に残っている人も多いはず。 当時18歳だったF被告に死刑判決が下るまで、事件から9年。長い。 本村さんは闘った。F被告、相場主義的な司法、Fを擁護する死刑...

@yonda4 1999年に山口県光市で起きた母子殺害事件を追ったノンフィクション、文庫版。 壮絶な事件だったので記憶に残っている人も多いはず。 当時18歳だったF被告に死刑判決が下るまで、事件から9年。長い。 本村さんは闘った。F被告、相場主義的な司法、Fを擁護する死刑反対弁護団、そして自分自身と。 死刑判決が下った時点で、一段落はしたが、本村さんにとってこの事件が終わることはない。 なぜ、人が人を殺してはいけないのか? 殺された人の未来は当然のこと、その人と関わる人の未来も奪ってしまうことになるから。 少しでも本村さんの心が穏やかになることを祈りたい

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