なぜ君は絶望と闘えたのか の商品レビュー
@yonda4 1999年に山口県光市で起きた母子殺害事件を追ったノンフィクション、文庫版。 壮絶な事件だったので記憶に残っている人も多いはず。 当時18歳だったF被告に死刑判決が下るまで、事件から9年。長い。 本村さんは闘った。F被告、相場主義的な司法、Fを擁護する死刑...
@yonda4 1999年に山口県光市で起きた母子殺害事件を追ったノンフィクション、文庫版。 壮絶な事件だったので記憶に残っている人も多いはず。 当時18歳だったF被告に死刑判決が下るまで、事件から9年。長い。 本村さんは闘った。F被告、相場主義的な司法、Fを擁護する死刑反対弁護団、そして自分自身と。 死刑判決が下った時点で、一段落はしたが、本村さんにとってこの事件が終わることはない。 なぜ、人が人を殺してはいけないのか? 殺された人の未来は当然のこと、その人と関わる人の未来も奪ってしまうことになるから。 少しでも本村さんの心が穏やかになることを祈りたい
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前職の同僚がオススメしてくれた本。 山口県光市母子殺害事件の裁判の話。 「ドラえもんが助けてくれると思った」という犯人の言い訳は私も報道をみて強く記憶に残っていたけど、全体はこんな話だったなんて。 渾身の取材で、一気にに読んだ。 著者の前著を立ち読みした時に非常に感情的な印象を受...
前職の同僚がオススメしてくれた本。 山口県光市母子殺害事件の裁判の話。 「ドラえもんが助けてくれると思った」という犯人の言い訳は私も報道をみて強く記憶に残っていたけど、全体はこんな話だったなんて。 渾身の取材で、一気にに読んだ。 著者の前著を立ち読みした時に非常に感情的な印象を受けたので、実はちょっと警戒しながら読んでいた。だけど本書を読み終わった時は、バランスよく書かれてるなあという印象。 視点が“周囲の支援”におかれてるからかな?特に帯にも書いてある本村さんの上司の言葉は感動。人間できていないとこんな言葉はかけられない。 山口地裁の裁判官を痛烈に批判したりと、筆者の感情が感じられるところもあるけど、それは逆にリアルに感じた。 死刑の是非とか、つくづく司法の難しさも感じた本。そして政治の影響力も。 ★5級だけどその難しさの逃げから★1つマイナス
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この事件当時、本村さんがすごく強い人間に思えた。自分も同じ立場になった時に闘えるのか?と自問自答した記憶がある。 読んでいて辛くて辛くて絶えられなかった。この事件は絶対に風化させてはいけない、忘れてはいけない。
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途中では幾つかの疑問も解決出来るが、最後には解決出来ない問題で一杯に成りました。 死刑は必要、簡単には言えない。
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「かわいそう」って感情はなんなんだろう、と思った。主観的で身勝手な感情なんだろうな。世間がこの事件を忘れてしまっても、わたしは最後まで見届けようと思う。
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僕が本村洋さんとお会いしたのは平成20年12月1日の 内閣府の事業でありました。 この年 弊社は犯罪被害者支援事業の中でも国として一番大きな事業である 犯罪被害者週間 国民のつどいを請負っており、11月22日から 浜松〜旭川〜滋賀〜福岡と事業を廻りこの日が最後の中央大会で...
僕が本村洋さんとお会いしたのは平成20年12月1日の 内閣府の事業でありました。 この年 弊社は犯罪被害者支援事業の中でも国として一番大きな事業である 犯罪被害者週間 国民のつどいを請負っており、11月22日から 浜松〜旭川〜滋賀〜福岡と事業を廻りこの日が最後の中央大会でありました。 本村さんの印象は、ほとんど一般の方と同様に「TVのニュース報道」の中でしか知り得ませんでした。 その印象は、鋭く 堅く 怖い印象を持っていたのが正直な気持ちでした。 会場に到着された本村さんは 「本日はお世話になります。皆様のお陰で、今日 このような機会をいただきました」 と挨拶をしていただきました。 小柄な青年に似合ったその表情や声は誠実で優しく、今までとは違った印象を持ちました。 しかしながら その数時間後の講演会やパネルディスカッションでの 実直で正義感を持たれた本村さんの発言は 僕だけでなく会場の皆さんの心に響いたと思えます。 中でも、本書にもある2000年3月22日山口地裁での「絶望」的な 無期懲役判決での本村さんと吉池検事とのやりとりや その前日に遺書を書いていた場面は、「ぐっと」旨に迫る物を感じます。 正直、この場面を読むと 涙がこぼれ落ちてきてしまいます。 それは、かわいそうという安易な気持ちではなく 判決によっては死を選び、 司法に社会に絶望し、 控訴せずこの手で殺す!とまで言い切った男に、 『司法を変える為に闘おう』と言い放ったこの判事の姿にも 男として感動してしまうからです。 本書にはこんな場面が書かれています。 事件後、会社に辞表を出した時の上司の言葉です。 「この職場で働くのが嫌なのであれば、辞めてもいい。 君は特別な経験をした。 社会に対して訴えたいこともあるだろう。 でも、君は社会人として発言をしていってくれ。 労働も納税もしない人間が社会に訴えても、 それはただの負け犬の遠吠えだ。 君は社会人たりなさい」 被害者の皆さんに対して、 これほどまでにストレートに言える支援は 本村さんに大きな力を与えたと思います。 犯罪被害にあわれてしまった方々は 多くの支援を求めています。 直接的な支援もあれば間接的な支援もあります。 間接的な支援の中でも書籍を読んで まず理解する!ことも 重要だと考えています。 是非 ご一読をお勧めします。
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光市母子殺害事件のノンフィクションドキュメンタリー。 容疑者の少年に対して、最高裁で死刑判決を勝ち取るまでの原告の熱い気持ちには同情を越えた感情を持てること間違いない。 こんな悲劇が実際に起こってしまったのは本当に悲しい。 途中でまるでドラマを見ているような感じになってしまっ...
光市母子殺害事件のノンフィクションドキュメンタリー。 容疑者の少年に対して、最高裁で死刑判決を勝ち取るまでの原告の熱い気持ちには同情を越えた感情を持てること間違いない。 こんな悲劇が実際に起こってしまったのは本当に悲しい。 途中でまるでドラマを見ているような感じになってしまった僕は平和ボケしすぎてしまっていると反省。。 原告のメッセージがもっと全面的にでていたら、100点だったのになぁ。 星4つ
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
何回読んでも泣いてしまいます。 愛する家族を突然失ってしまった喪失感・自分を責める中で周りの人に支えられ闘い続ける本村さんの偉大さに改めて実感しました。
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光市母子殺害事件 どうしても犯人の最後にもやもやする。 死刑囚になったからって悟りを開けた様な感じが本当に嫌だった。 だって、相応の犯罪を犯しているのに。 苦しんで、悩んで、刑を受けたら良いのに、ととても思った。
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光市母子殺害事件の、事件発生時から死刑判決が出るまでが綴られた一冊。 長い闘いです。 言葉にすると簡単になってしまいますが、命の重さを感じます。 生きている私たちが一番忘れてはいけないこと。 それは一生懸命生きることです。
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