悪の教典(下) の商品レビュー
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上巻で読んだ蓮実教諭の異常なまでの邪魔者を殺戮していく姿に驚愕を受けましたが、下巻は更にそれがエスカレートし、ちょっとした歯車のズレから自分の担任しているクラス全員を一気に殺害しようとする現実であったら、さぞやおぞましい内容となっております。 まさにノルウェーのウトヤ島で今年あった銃乱射事件を彷彿とさせる内容でした。 自分の都合だけで何のためらいも無く淡々と殺人を犯していく冷酷無比な蓮実と必死に逃げ惑う生徒達とが対峙する内容には引き込まれましたが、後味の良い内容ではないですね 最後は蓮実も死ぬのかと思いましたが、また蓮実が復讐に舞い戻るためのゲーム開始だ!と宣言して続編を臭わすようなゾッとする終わり方でしたが、続編があるか?と言われたら恐らく難しいのではないか?と思いますね。
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人の形をした悪魔(のような人)による、大量殺戮の話。 高校教師が、自分の犯罪がばれそうになり、担任のクラスの生徒全員を殺していく話。えぐい。ここまで悪に対して純粋な人間の前に一般人はなすすべない。一応、最後はつかまるのだけど、人が安易に死にすぎて、後味は良くない。
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下巻からエンジンかかってきた感じで、とってもスリリングな展開でした!最高です!!これまたページをめくる手が止まりませんでした。 ハスミンは最後の最後まで計算し尽くしてやってるんだろうな……恐ろしいけど、スマートで魅力的な殺人鬼ですね。素敵です。
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悪役が、下巻になりエンジンかかってまいりました。 って感じでしょうか。実にスリリングな展開でした。 もちろん逃げ延びようとしたトリックとか、あまりに肩透かしなものもあったけど。 しかしハードカバー2冊を、一気に読ませる作者すげぇ。 今まで読まずに来て、『新世界より』と2作品目です...
悪役が、下巻になりエンジンかかってまいりました。 って感じでしょうか。実にスリリングな展開でした。 もちろん逃げ延びようとしたトリックとか、あまりに肩透かしなものもあったけど。 しかしハードカバー2冊を、一気に読ませる作者すげぇ。 今まで読まずに来て、『新世界より』と2作品目ですが、ちょっと遡って見ようと思わされた。
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高校生達に感情移入しつつ、先生がどこまで突き抜けてやり遂げてしまうのか。いけないことだけど、先生を応援してしまう。
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最初は、上下巻、読み終わるかな?と思っていましたが、 どんどん引き込まれて、一気に読めました。怖いけれど、面白い。まだ子供には、読ませられないかな。
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今までバレなかった犯罪も回数を重ねていくうちに、 あれ?と思う人も出てくるよね。計画のほころびや ミスも出てくる可能性が高くなるし。 でも中途半端は嫌なんだろうなぁハスミン、徹底してる。 知的で緻密だったハスミンどうした? 上巻とは人が変わったような壊れっぷりを感じました。 ...
今までバレなかった犯罪も回数を重ねていくうちに、 あれ?と思う人も出てくるよね。計画のほころびや ミスも出てくる可能性が高くなるし。 でも中途半端は嫌なんだろうなぁハスミン、徹底してる。 知的で緻密だったハスミンどうした? 上巻とは人が変わったような壊れっぷりを感じました。 だんだんザツになっていくような気がするんですけど、 わざとかな? やはり心神喪失扱いで責任能力ナシを狙ってる? 全部計算し尽くしてるに違いない。 ダメだよ騙されちゃ。 更正したふりして社会に舞い戻ってきたら、 きっと何年かけてでも生き残り組を探し出して 殺しちゃうと思う。しかも手の込んだやり方で・・・ コワイ。
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貴志さんの精緻な描写が恐怖をどんどん上乗せさせていきます。新世界のようなファンタジーもいいけれど、こういうミステリーもやっぱり面白いと思いました。
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『木の葉は森に隠せ』・・・引用されたこの名言が、最後の最後で恐ろしさを引き立てる。殺戮シーンの怖さも確かなものだったが、逮捕された後の精神鑑定云々のくだりは、思わず唸ってしまうくらい怖かった。蓮実聖司が治ることはないよ。社会に出しちゃダメだ。
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内容紹介 とびきり有能な教師がサイコパスだったとしたら、その凶行は誰が止められるのか──ピカレスクの輝きを秘めた戦慄のサイコ・ホラー。2010年度「このミステリーがすごい!」第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、第1回山田風太郎賞。 内容(「BOOK」データベースより...
内容紹介 とびきり有能な教師がサイコパスだったとしたら、その凶行は誰が止められるのか──ピカレスクの輝きを秘めた戦慄のサイコ・ホラー。2010年度「このミステリーがすごい!」第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、第1回山田風太郎賞。 内容(「BOOK」データベースより) 高校を襲う、血塗られた恐怖の一夜。極限状態での生への渇望が魂を貪りつくしていく。風雲急をつげる超弩級のエンタテインメント。
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