悪の教典(下) の商品レビュー
あれだけ完璧にやってきたのに、突然暴走。 結局そうなるか・・・と思っていたけれど、やっぱり最後が一番怖い。
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上巻を読み終わった脚で下巻を購入し、一気に読了。 上巻後半から、殺しへの瞬発力が半端ないな、と思ってましたが、まさかそんな大それた事を決意してしまうとは…冗談でしょ…? もうハスミンとか呼べません…。 後半は完全に、殺人鬼を相手に生き抜こうと必死に動く生徒達を固唾を飲んで読み進み...
上巻を読み終わった脚で下巻を購入し、一気に読了。 上巻後半から、殺しへの瞬発力が半端ないな、と思ってましたが、まさかそんな大それた事を決意してしまうとは…冗談でしょ…? もうハスミンとか呼べません…。 後半は完全に、殺人鬼を相手に生き抜こうと必死に動く生徒達を固唾を飲んで読み進み、そして絶望…。ああ…。 最後の最後のたった一つ残された、犯人が見落としてしまったものが出てきた時には、全てが無になったわけではなかったんだと、ぐっときました。 気になるのは、あの男子生徒の事を蓮水が何故明らかにしようとしないのか? まだ終わったわけじゃない、ということでしょうか? 取りこぼし達に、精神的な苦しみを与えようとしているだけとも思えますが…。 一言でおもしろかった、と表現するのは題材が題材だけに問題があるとは思いますが、850ページを夢中で読めたことは確かです。 途中何度も読者側に嫌悪ポイント(=ドロップアウト危機)が発生するのに、それでもぐいぐい読ませてしまうのは凄いなあ。
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思ったより怖さは感じなかった。 ストーリーも、客観的に見るまでもなく酷い展開なんだけど 読んでいる時の印象としては予定調和というか・・・まあ 予想通りの出来事を消化して行ってる感じを受けるばかりで 格別感情が振れないまま読み終えてしまった。 そこが独特と言えば独特か。 眉を顰...
思ったより怖さは感じなかった。 ストーリーも、客観的に見るまでもなく酷い展開なんだけど 読んでいる時の印象としては予定調和というか・・・まあ 予想通りの出来事を消化して行ってる感じを受けるばかりで 格別感情が振れないまま読み終えてしまった。 そこが独特と言えば独特か。 眉を顰めるようなシーンはあったけど、過剰な嫌悪感を抱く事もなかったってのが。 つまらなかったわけではないけど、面白かったかと言われると 答えに詰まってしまうような作品だった。
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上巻から下巻までで3日程度。 ストーリに既視感があったのは、綾辻行人の「Another」をちょっと思い出したからか? 学校が舞台、ってことくらいしか共通点は無い気もするけど。 率直な感想をいうと、ちょっと冗長かなと。 後、これだけ穴がありそうなことが本当にばれないかどうか、試す人...
上巻から下巻までで3日程度。 ストーリに既視感があったのは、綾辻行人の「Another」をちょっと思い出したからか? 学校が舞台、ってことくらいしか共通点は無い気もするけど。 率直な感想をいうと、ちょっと冗長かなと。 後、これだけ穴がありそうなことが本当にばれないかどうか、試す人が出そうな気がするなと。 冗長と言っても、読み始めれば一気に読み終わってしまうので、退屈はしない。 ちょっと胃もたれするかな、くらいな感じ。 まぁ、書き下ろしで無ければ多少はしょうがないところかな。
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天才が冷静沈着に行う犯罪にしては思慮が浅くて突っ込みどころが多いところ、“感情がない”という前提を揺るがしかねない数々の描写、釣井教諭が校長ひいては学校を支配下に収めていた理由に代表される各種動機づけの弱さ等、貴志祐介氏の作品にしては詰めが甘いな、と思わせる点が少なからずあるのだ...
天才が冷静沈着に行う犯罪にしては思慮が浅くて突っ込みどころが多いところ、“感情がない”という前提を揺るがしかねない数々の描写、釣井教諭が校長ひいては学校を支配下に収めていた理由に代表される各種動機づけの弱さ等、貴志祐介氏の作品にしては詰めが甘いな、と思わせる点が少なからずあるのだが、それでも一気に読まされてしまう筆力、終盤の大量殺戮絵巻のド迫力に、甘めの5つ星。 雑誌の連載小説だったためか、1冊の長編として見るとまとまりに欠け、立体性が若干乏しくなってしまっているように感じられるのが残念だ。 文庫化の際には手が入れられるのかもしれない、ひょっとしたら。 とはいえ、「黒い家」を書いた貴志氏の手によるものであるから、蓮見という人間が持つ怖さの深奥は充分に伝わってくるし、また「青の炎」や「硝子のハンマー」を少し思い起こさせるような、簡単な物理や化学の知識を応用した犯罪手法にはニヤリとさせられる。 そしていつしか、まさに悪魔と形容する他ないような蓮見に感情移入し、ここまできたら徹底的にやりきってくれ、と望んでいる自分に気づいてちょっとバツが悪くなったり。 例のカラスがもう少し物語に絡んでくるかとも思ったのだが、どうやら途中で忘れ去られてしまったようだ。
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上巻ラストのページに書かれた狂気の殺戮がページをめくる手を止まらせない。誰がサイコパスハスミンを止めることができるのか?期待して登場した人々はハスミンの前に次々と殺されていき最期は…最終章の余韻を残す恐怖もまだこれからの未来の恐怖を想像させます。
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一応8月17日読了。 だんだん展開見えてきたので、間端折って最後だけ読んだ(貴志センセ、ごめんなさい) 上巻に比べると、唐突に終わりましたって感じ?
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えっ!? ちょ待って!? ってくらいに急展開する下巻。 上巻でその悪魔っぷりは割と狡猾に進行させてきた 「彼」がこの下巻で急に覚醒して大暴走。 もともと緻密かつ狡猾に振る舞っている様に 見せてましたが、実はかなり運任せや強引に犯罪に 手を染めていた雑な部分がこの下巻で爆発。 ここ...
えっ!? ちょ待って!? ってくらいに急展開する下巻。 上巻でその悪魔っぷりは割と狡猾に進行させてきた 「彼」がこの下巻で急に覚醒して大暴走。 もともと緻密かつ狡猾に振る舞っている様に 見せてましたが、実はかなり運任せや強引に犯罪に 手を染めていた雑な部分がこの下巻で爆発。 ここまでの雑にしてきた部分の綻びを、こんな方法で 修正しようとする発想はまさに◯◯◯◯ですね。 まさかこんな大掛かりな殺戮小説になるとは 思ってなかった...。その分大雑把で雑な作品に なってしまったような気もします。途中で広げた 風呂敷の大きさを持て余して、畳んだ様な ラストなど...物足りなさと後味の悪さが残る。 とは言え、厚みある上下巻の割には短時間で 読めたのは、やはり今作が惹き付けるパワーを 持ったものであるのは間違いないっス。
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著者もインタビューで書かれていますが、とにかく登場人物が多い。 そんな点で『黒い家』との違いか。 ネタバレになるのであまり書けませんがその分、恐怖が分散されてしまったような気もします。 対象がある程度絞られてググッと迫り来る恐怖というのがちょっと欠けていたかなというのが正直な感想...
著者もインタビューで書かれていますが、とにかく登場人物が多い。 そんな点で『黒い家』との違いか。 ネタバレになるのであまり書けませんがその分、恐怖が分散されてしまったような気もします。 対象がある程度絞られてググッと迫り来る恐怖というのがちょっと欠けていたかなというのが正直な感想。 本作品も地味だけども「さすが」と思わせる伏線は見事です。 しかもそこの意味付けもありラストには脱帽です。 2010/8/17 startしました。
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悪の経典は映像化したら怖そう…!残酷な描写抜きでも温度が下がるというか、淡々とした様が作品の怖い部分だから(と感じた)。象徴としてのイメージ部分や、回想の部分、あれ…この人…変かもと徐々に変化する空気とか、口笛などなど、もともと映像的な感じもする。 ラストへかけての思考回路の...
悪の経典は映像化したら怖そう…!残酷な描写抜きでも温度が下がるというか、淡々とした様が作品の怖い部分だから(と感じた)。象徴としてのイメージ部分や、回想の部分、あれ…この人…変かもと徐々に変化する空気とか、口笛などなど、もともと映像的な感じもする。 ラストへかけての思考回路の崩壊(?) 壊れ方が怖かった(彼的には崩壊してませんが) ただ読む前に想像していたよりは意外とあっさりしていた感じではありました。彼の過去や頭脳を思うと、崩壊後が少し甘いかな?っていう気も。 でも最後まで一気に読むくらい面白かった!!
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