悪の教典(下) の商品レビュー
確かに緊迫感はあふれている。天才であるはずのハスミンが結構まぬけで行き当たりばったりだから説得力に欠けるのかなぁ。
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◎第1回(2010年度)山田風太郎賞受賞作品。 ◎2010年週刊文春ミステリーベスト10国内第1位。 ◎ミステリが読みたい2011年版第2位。 ◎このミステリーがすごい!2011年版第1位。 ◎第144回(2010年度下半期)直木賞候補作品。 ◎第8回(2011年)本屋大賞第7位...
◎第1回(2010年度)山田風太郎賞受賞作品。 ◎2010年週刊文春ミステリーベスト10国内第1位。 ◎ミステリが読みたい2011年版第2位。 ◎このミステリーがすごい!2011年版第1位。 ◎第144回(2010年度下半期)直木賞候補作品。 ◎第8回(2011年)本屋大賞第7位。
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この人の本は、やはり入り込むまでに時間がかかりました。上巻は長い助走といった感じ。下巻は息つく暇なくぐいぐい読まされましたが、なんせむごすぎる・・・。「新世界より」は超えませんでした。
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上巻以上に狂気に満ちている。映画「バトルロワイヤル」を思い出してしまった。 映像にするともっとエグいかもしれない。 もし監督が三池なら、グロくてエグそうな画面になりそうだ。 惨劇へ向かうスピードは、徐々に加速し、MAXでキープされる。 そのキープ期間が長く、蓮実の独壇場と化した校...
上巻以上に狂気に満ちている。映画「バトルロワイヤル」を思い出してしまった。 映像にするともっとエグいかもしれない。 もし監督が三池なら、グロくてエグそうな画面になりそうだ。 惨劇へ向かうスピードは、徐々に加速し、MAXでキープされる。 そのキープ期間が長く、蓮実の独壇場と化した校内は、地獄だ。 第九章が、蓮実聖司にとっても、読み手にとっても 「引き返し不能点(ポイント・オブ・ノー・リターン)」になる。 この一番の山場で、なぜか思い出したのが、 中島らも「ガラダの豚」だった。 やがて、惨劇が終る。そして、蓮実は・・・やっぱり、蓮実だった。 沈黙を続ける安原さんの今後が気になる。 上巻→第一章~第六章 下巻→第七章~第十一章 終章
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ハスミン、相当壊れちゃったよ。。 どうせなら全員卒業させてあげたかったー。(と思う自分は残酷?) 退学になって学校にいないはずの子が出てきて、「あ、この子がキーマンなんだな」と思ったら、案外あっさり殺されちゃったりしていい意味で期待を裏切られた。 上巻ほど引き込まれなかったけ...
ハスミン、相当壊れちゃったよ。。 どうせなら全員卒業させてあげたかったー。(と思う自分は残酷?) 退学になって学校にいないはずの子が出てきて、「あ、この子がキーマンなんだな」と思ったら、案外あっさり殺されちゃったりしていい意味で期待を裏切られた。 上巻ほど引き込まれなかったけど、続編を匂わせるような終わり方はいい! 続編が出たら是非読みたい。
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バトルロワイヤル以来のバイオレンス! 本の内容 高校を襲う、血塗られた恐怖の一夜。極限状態での生への渇望が魂を貪りつくしていく。風雲急をつげる超弩級のエンタテインメント。
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上巻は、いい人→・・・あれ?→この人やばい、という感じで主人公に対して印象が変わっていくのが上手い。 常に人を殺したい願望があるとか、快楽殺人をしたいとかではないから、必要なとき選択肢の中に「殺す」が常に入る事が異常者なのだと思う。 下巻はちょっと展開に無理がある。 一気に読め...
上巻は、いい人→・・・あれ?→この人やばい、という感じで主人公に対して印象が変わっていくのが上手い。 常に人を殺したい願望があるとか、快楽殺人をしたいとかではないから、必要なとき選択肢の中に「殺す」が常に入る事が異常者なのだと思う。 下巻はちょっと展開に無理がある。 一気に読めるので面白いには面白いけど、その後本当に無実で逃げ切る算段があったのかな、と思う。 生徒同士が殺し合わないだけマシだが、バトロワを思い出す展開だった。アーチェリーの名手とかぶつぶつ言ってるオタクとか、果たして一つのクラスにそんなんが集まるのかな。 あれだけマインドコントロールに長けていて容姿がいいんだから、普通に生きても全然成功しそうなのに殺さずにはいられなかったのかな。
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1つの綻びから予定外の殺人を犯すことになったハスミン。 ここでもミスを犯してしまい、もう1人人を殺すことに。 負の連鎖が続き、遂にはクラス全員の殺害を企てる所まで発展。 話が一気にヒートアップする。 怒涛の展開に引き込まれっぱなしでした。 ただ1つ残念なのは、あまり怖さを感じ...
1つの綻びから予定外の殺人を犯すことになったハスミン。 ここでもミスを犯してしまい、もう1人人を殺すことに。 負の連鎖が続き、遂にはクラス全員の殺害を企てる所まで発展。 話が一気にヒートアップする。 怒涛の展開に引き込まれっぱなしでした。 ただ1つ残念なのは、あまり怖さを感じなかった点。追われる側ではなく、追う側の視点で書かれている為、他の貴志作品にあるような恐怖感をあまり味わえなかった。
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上巻のスローテンポから一転。 下巻はサイコパス教師・蓮実とその正体に気づき始めた生徒たちとの攻防が描かれるスピード感ある展開となる。 一言で言ってしまうと「バトル・ロワイヤル」っぽい・・・。 もう一言付け加えるとしても「バトル・ロワイヤルが好きな人になら自信を持ってオススメで...
上巻のスローテンポから一転。 下巻はサイコパス教師・蓮実とその正体に気づき始めた生徒たちとの攻防が描かれるスピード感ある展開となる。 一言で言ってしまうと「バトル・ロワイヤル」っぽい・・・。 もう一言付け加えるとしても「バトル・ロワイヤルが好きな人になら自信を持ってオススメできる」。 「新世界より」「硝子のハンマー」を読んでから貴志祐介の本分がホラー作家だということを忘れていたが、この作品は恐ろしいホラーだった。
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自分の悪行を誤摩化す妙案が浮かばなくなったとき、蓮実は最悪の選択をした。 下巻のほとんどは学校内での戦闘シーン。蓮実は超人並みの強さを持っている訳ではないしありえないような幸運でここまで生き延びてきたわけでもなく、用意周到な計画とそれを実行する冷静さと残酷さで自分の地位を守って...
自分の悪行を誤摩化す妙案が浮かばなくなったとき、蓮実は最悪の選択をした。 下巻のほとんどは学校内での戦闘シーン。蓮実は超人並みの強さを持っている訳ではないしありえないような幸運でここまで生き延びてきたわけでもなく、用意周到な計画とそれを実行する冷静さと残酷さで自分の地位を守ってきた。作者の貴志祐介さんは「悪」はそのへんを漂っているものではなく人間から生まれる、と言っている。性善説に基づく社会では、いくらでも悪の付け入る隙がある、とも。 400ページ強の下巻を一晩で読了。ラストも、怖い。
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