そうか、もう君はいないのか の商品レビュー
2014.5 何年か前、高校の図書室で借りて読んだ。 子供ながらに、天真爛漫な奥さんを心から愛する城山さんの姿が心に残った。初めて読んでからたぶん6年は経ってるんじゃないかな。それでも今でもふと思い出すような本だった。 夫婦というのがよく分からない私にとって、こんな夫婦像は想像が...
2014.5 何年か前、高校の図書室で借りて読んだ。 子供ながらに、天真爛漫な奥さんを心から愛する城山さんの姿が心に残った。初めて読んでからたぶん6年は経ってるんじゃないかな。それでも今でもふと思い出すような本だった。 夫婦というのがよく分からない私にとって、こんな夫婦像は想像が難しいし、こんな人たちもいるんだというある意味おとぎ話の世界の様だ。それでもずっと忘れられない一冊だった。 今日偶然図書館で見つけて何年ぶりに読んだ。 やっぱり素敵なお二人。私もこんな生き方ができるだろうか。 次に読む時には、また違う感じ方ができるといいな。 2021.5 パートナーとこのようにずっと愛し合いながら歳をとっていきたい。 2人とも長生きしたいけどね。
Posted by
彼女はもういないのかと、ときおり不思議な気分に襲われる―。気骨ある男たちを主人公に、数多くの経済小説、歴史小説を生みだしてきた作家が、最後に書き綴っていたのは亡き妻とのふかい絆の記録だった。終戦から間もない若き日の出会い、大学講師をしながら作家を志す夫とそれを見守る妻がともに家庭...
彼女はもういないのかと、ときおり不思議な気分に襲われる―。気骨ある男たちを主人公に、数多くの経済小説、歴史小説を生みだしてきた作家が、最後に書き綴っていたのは亡き妻とのふかい絆の記録だった。終戦から間もない若き日の出会い、大学講師をしながら作家を志す夫とそれを見守る妻がともに家庭を築く日々、そして病いによる別れ…。没後に発見された感動、感涙の手記。 素敵な夫婦像だと思う。 人を好きになって共に一生懸命に生き抜いて、亡くしてもなおその人を想う。人間の素晴らしい部分だと思う。 城山さんは公私ともに充足した人生を送られたのではないかと思う。 仕事ばかりにもならず夫婦で過ごす時間もしっかりとって、いつでも仲が良かった様に思う。 人間いずれは死を迎えるがどんな最期がベストなのか全くもって分からないが、緩やかに受け入れられる終生を迎えるのが良いのかなと感覚的に思った。
Posted by
タイトルにドキリ。手に取った。読んでよかったです。 戦後の虚無感、喪失感から立ち直るために作家を目指した城山さんと、干渉しすぎないで支える妻容子さん。二人の関係が安定していてさわやかでした。 娘さんのあとがきは、城山さんが書くのとはまた違って、容子さんへの深い愛と悲しみを感じま...
タイトルにドキリ。手に取った。読んでよかったです。 戦後の虚無感、喪失感から立ち直るために作家を目指した城山さんと、干渉しすぎないで支える妻容子さん。二人の関係が安定していてさわやかでした。 娘さんのあとがきは、城山さんが書くのとはまた違って、容子さんへの深い愛と悲しみを感じました。 すてきなご夫婦、ご家族です。
Posted by
そうか、もう君はいないのか…。五十億人の中で たった一人「おい」と呼べるおまえ…。以前に田村正和氏主演でドラマ化されていた記憶がある。経済小説や歴史小説を多く書いた作家のようだが、まさかエッセイを最初に読むことになろうとは。
Posted by
20140228あまりにも仲睦まじすぎて、こちらが赤面するくらい。容子さんのような奥さんになりたい。ユーモアがあって、夫をしっかり支え、自分の楽しみもあるような。
Posted by
きっと皆さんが思うでしょうが、「素敵な夫婦」その一言に尽きます。 泣けるんだろうな、と思いながら読んだ割に、ご本人の書いた文章は意外にもあっさりしていて、ちょっと拍子抜けしたのですが。次の娘さんの文章に号泣でした。 素敵な夫婦であり、素敵な家族。私もいざという時は、黄金の日々を過...
きっと皆さんが思うでしょうが、「素敵な夫婦」その一言に尽きます。 泣けるんだろうな、と思いながら読んだ割に、ご本人の書いた文章は意外にもあっさりしていて、ちょっと拍子抜けしたのですが。次の娘さんの文章に号泣でした。 素敵な夫婦であり、素敵な家族。私もいざという時は、黄金の日々を過ごせたら良いのですが。
Posted by
一昨年、父が亡くなったときのことを思い出した。城山氏の孤独を考えると、母より先に逝った父は幸せだったのかもしれない。などと考えさせられた。
Posted by
愛を知らない若者が読むものではない。感動出来る内容ではあると思うけど、涙はでなかった。変な邪推がはたらいてしまう。 巻末の娘の書いた文章が良かった。
Posted by
本を読んでいて涙が出てきたのは久しぶりです。 奥様との出会いから日常の思い出が綴られている文章に、著者が奥様を愛おしく想う気持ちが伝わってきます。 私の両親は旅や音楽などにいつも一緒に出掛ける仲良し夫婦でしたが、昨年父が亡くなりました。 この本を読んで、母の抱える喪失感を思い切な...
本を読んでいて涙が出てきたのは久しぶりです。 奥様との出会いから日常の思い出が綴られている文章に、著者が奥様を愛おしく想う気持ちが伝わってきます。 私の両親は旅や音楽などにいつも一緒に出掛ける仲良し夫婦でしたが、昨年父が亡くなりました。 この本を読んで、母の抱える喪失感を思い切なくなりました。 また、解説を書いた亡き児玉清さんのファンなので、最後まで胸に響くものがありました。図書館で借りたのですが、購入する予定です。
Posted by
現代のように、ラブラブな空気こそないものの、日本人夫婦ならではの絆を見た1冊だった。途中出てくる詩が本当に素晴らしい。こんなふうに相手を大切に思い、思われたら幸せだろうなぁ。
Posted by