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そうか、もう君はいないのか の商品レビュー

4.3

167件のお客様レビュー

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2016/09/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

城山氏の夫人が亡くなり、氏が妻への思いを綴った手記。 夫人に対する深い愛情が伝わってくる、ひしひしと。 とても素敵なラブレターだと思う。

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2016/08/21

亡き奥様への包み隠さない愛情を書き留めてあり、本当に好きだったんだなぁと伝わってきてなんども涙がでてきた。

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2016/08/14

城山さんと奥さんの馴れ初めから晩年まで。思いに溢れた優しい文章で綴られている。ユーモアに溢れる奥様できっと素敵なご夫婦だったのだろうなと想像される。最後まで書けなかったのは奥様の願いであり、城山氏のどこかで認めたくなかったのかと想像してみる。「静かに行く者は健やかに行く。健やかに...

城山さんと奥さんの馴れ初めから晩年まで。思いに溢れた優しい文章で綴られている。ユーモアに溢れる奥様できっと素敵なご夫婦だったのだろうなと想像される。最後まで書けなかったのは奥様の願いであり、城山氏のどこかで認めたくなかったのかと想像してみる。「静かに行く者は健やかに行く。健やかに行く者は遠くまで行く」タイトルが全てを語っていて。連れ添いに旅立たれた自分の父の姿が重なり、涙なしでは読めなかった。そういや父の書棚にもこの本があった。何を思って手に取ったのやら。

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2016/08/12

城山三郎氏の大変プライベートな内容ながら、結婚した方に共通する、パートナーとの死別と悲しみという大きなテーマ。必ず訪れる将来だけれども、心の準備なんかできないよなあ。

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2016/05/07

母に借りて読了。 不勉強ながらこの作家さんを存じ上げないのでイマイチ凄さがわからないんだけど、でも、奥様への愛、奥様の愛はすごく伝わってきた。 素晴らしい夫婦だと思う。

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2016/03/04

城山三郎の家族描写が好きなので読んだ。。。。普通じゃん!文豪の妻は買い物好きで超凡人だった。でも作家として芽がでるまでの大らかさはさすが。城山三郎のロマンティックぶりが素晴らしい。こんな夫、最高。でも新婚の話とか本に書くのやめてほしい。

Posted byブクログ

2016/02/26

数年越しにこの本に出会った。 新聞の書評を見ていつか、と思っていたのにいつしか忘れたままでいたところ、たまたま書店で「又吉直樹のおすすめ20冊」として並べられていた。 いつかどちらかがどちらかを残して逝くことになるんだなと、結婚して二年の私でもぼんやりと想像して泣きたい気持ちに...

数年越しにこの本に出会った。 新聞の書評を見ていつか、と思っていたのにいつしか忘れたままでいたところ、たまたま書店で「又吉直樹のおすすめ20冊」として並べられていた。 いつかどちらかがどちらかを残して逝くことになるんだなと、結婚して二年の私でもぼんやりと想像して泣きたい気持ちになることがある。結婚三十年ともなればいかばかりかと思う。 若い日の出会いから新婚時代、仕事に明け暮れた壮年期、子どもたちが巣立ったあとの老年期、それぞれの時代の二人のエピソードがいきいきと描かれている。これだけいきいきと描けるのは、大切な記憶として何度も何度も反芻していたからなのだろうか。 ちょっと揶揄するような口ぶりで妻をからかいながらも、自分にはないものをたくさん持っていると大事に尊重していることがお互いのあうんの呼吸でわかっている。そんな信頼感がある。 城山三郎さんご本人の手記は容子さんが癌で亡くなったところで終わっている。 冷静に、ユーモアを交えながら書かれた手記とは対照的に、「母を亡くしてからの父は半身をもがれたようでした」と娘から見た父親の様子が巻末に描かれる。 自分自身に対しても空元気を出していたのかもしれない。そうしないと淋しくて悲しくてしょうがなかったのかもしれない。娘の語る父親像のくだりを読んでなおさら涙が出た。 人生の別れを迎えるときにどんなふうに思うのか、切ないというかしめつけられるような気持ちになる。いつか必ずくることだとわかっているから、なおさら。

Posted byブクログ

2016/01/25

城山三郎が、亡くなった奥さんを描いた本。 夫婦の別れは、残される一方が辛い思いをするという当たり前のことに気付かされた。 先日、翔子の親戚であるせいちゃんが奥さんの葬式でみせた本当に辛そうな姿を連想した。

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2015/12/28

自らにとって、大きな存在を失うことは、大きな喪失感を伴う。その大きさは、あまりにも大きすぎて、喪失を認めることがとても難しいものだと思う。それが、日常的にとても小さな衝撃として、心に傷をつけていく。目頭が熱くなる一冊です。

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2015/12/14

 阿川佐和子さんがこの本について書かれた文章をどこかで読んで、手にとった。タイトルを読んだだけで涙もろい私は泣けてくるのだけど、お涙頂戴的エッセイでは決してない。奥様容子さんのチャーミングさ、朗らかさを描く城山さんがいかにも嬉しそうに微笑んでいるようで、その筆致に涙が出る。そうし...

 阿川佐和子さんがこの本について書かれた文章をどこかで読んで、手にとった。タイトルを読んだだけで涙もろい私は泣けてくるのだけど、お涙頂戴的エッセイでは決してない。奥様容子さんのチャーミングさ、朗らかさを描く城山さんがいかにも嬉しそうに微笑んでいるようで、その筆致に涙が出る。そうした唯一無二の奥様を亡くした後の城山さんの喪失感の大きさに、身に迫るものを感じてまた涙が。城山さんご夫妻のような夫婦になりたいなぁと、まだまだ結婚するには未熟者の私は、夢見ずにはいられない。

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