そうか、もう君はいないのか の商品レビュー
私もこんな夫婦でありたいなーと思った。随所に、奥様を大事にされている様子が伝わってくる。いつかは死別が待っているのだから、家族を大事にしたいなあと思った。娘さんの書いたあとがきは涙。
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最後は本当に涙が止まらなかったです。 実はタイトルを見た時点で涙が出そうになりました。気骨ある男たちを客観的に描いてきた城山三郎が、これほどストレートに感情をこめて書いた作品に、自分もストレートに感情移入をしてしまいました。 こんな、映画や小説に出てくるような、あたたかい夫婦...
最後は本当に涙が止まらなかったです。 実はタイトルを見た時点で涙が出そうになりました。気骨ある男たちを客観的に描いてきた城山三郎が、これほどストレートに感情をこめて書いた作品に、自分もストレートに感情移入をしてしまいました。 こんな、映画や小説に出てくるような、あたたかい夫婦、また家庭が存在することに夫婦愛、家族愛の素晴らしさを感じます。 「静かに行くものは健やかに行く 健やかに行くものは遠くまで行く」 「仕事と伴侶。その二つだけ好きになれば人生は幸福だという」(書評での引用から) 自分は仕事はとりあえず好きになれたので、十分かなと思ってましたが、これを読んで、著者ほどお互いに好きになれる伴侶を持てたら最高だろうなと思います。
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[絶筆は、君への恋文にする]『落日燃ゆ』、『官僚たちの夏』、等で気骨ある男を描いた、城山三郎の没後に発見された手記をまとめた作品です。自身の人生を閉じるにあたって書き残したものは、既に7年前にあの世へ先に逝ってしまった妻との思い出であり、その人への感謝であった......。城山氏...
[絶筆は、君への恋文にする]『落日燃ゆ』、『官僚たちの夏』、等で気骨ある男を描いた、城山三郎の没後に発見された手記をまとめた作品です。自身の人生を閉じるにあたって書き残したものは、既に7年前にあの世へ先に逝ってしまった妻との思い出であり、その人への感謝であった......。城山氏の意外な一面に驚かされるとともに、底なしの愛情に胸震える作品です。 老境に入ってもなお、衒いもなく若き日の妻を「妖精」と評することができる。この一点のみにおいても、いかに二人が若々しい心でお互いを大切に思い続けてきたかが痛いほど伝わってきます。誰に宛てたかわからない手記という形だからこそなのでしょうか、城山氏の奥様に対する混じり気のない感情が随所にほとばしっており、ほっこりさせられ、かつその別れに向う記述では、知らぬ間に涙がこぼれ落ちてきました。 城山氏の筆の中でよみがえる奥様の姿は何ともいきいきとしており、そしてチャーミング。そんな奥様に一本取られる城山氏の姿は、どこか想像の中の「男らしく」て「気骨ばった」姿と重ならなかったのですが、ただでさえ肩をいからせがちになる男という存在を、やんわりと解きほぐしていく奥様の存在があったからこそ、作品の上ではあそこまで筋の通った人間たちを描けるようになったのではないかと感じました。 〜「おい」と声をかけようとして やめる 五十億の中で ただ一人「おい」と呼べるおまえ 律儀に寝息を続けてくれなくては困る〜 個人的手記なれど、普遍的感動がある☆5つ
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冒頭の「シェー」のエピソードで、もうグッと心を捕まれた。苦笑いしながらもいとおしさを隠しきれない著者の気持ちが手に取るようにわかる。数ある中でも理想に近い夫婦の形。こういう女性に男は弱い。
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素敵なご夫婦の人生があらわれている随筆だった。ただ、最後の娘さんの文章を読むと涙が溢れ、長いあいだ読み終えられなかった。1年経った今も、やはりその部分を読むと涙が出る。
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こんな夫婦になれたら幸せで、残された方は想像できないくらい辛いだろうな。 題名に惹かれて買った本。 なので、城山さんの作品を一つも読んだことないので、 どんな作風なのかわからないが、 奥さんを『妖精』と言ってしまうなんて、と冒頭からなんてのろけかと 思い、素敵な人だなぁと思っ...
こんな夫婦になれたら幸せで、残された方は想像できないくらい辛いだろうな。 題名に惹かれて買った本。 なので、城山さんの作品を一つも読んだことないので、 どんな作風なのかわからないが、 奥さんを『妖精』と言ってしまうなんて、と冒頭からなんてのろけかと 思い、素敵な人だなぁと思った。 この本を通してでしか、奥さんのことはしらないが、 それでもとても愉快で天真爛漫で、確かに妖精のような人だったんだろうなぁ。 中に載っている『妻』という詩を読んで 最後の3行にぐっときてしまった。 そばにいるのが当たり前の存在で、 とてもかけがえのない存在。 そんな人がいなくなったらどれほど辛いのだろうかと。 読了後、 そうか、もう君はいないのか という言葉がえぐられる様に胸に突き刺さった。
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作家の城山三郎さんが、癌で自分より先に亡くなった奥さんを偲んで書いたエッセイ。奥さんへの愛が溢れていて、「幸せな結婚生活だったんだな」とあたたかな気持ちになりました。
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泣きました。泣きました。人間城山三郎を最後の執筆で知るとは。あまりにも温かく、愛に包まれていた幸せな人だったんだってわかる。奥様はおちゃめでキュートな方。こんな夫婦になりたいと誰もが思うだろうな。あとがきの氏の次女の文章もすてき。飾らない温かい家庭だったのだろう、と思う。
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2013/02/08読了 先に逝ってしまった奥さんへの想い、後に残されたものの切なさがストレートに感じられる。自分達もこういう夫婦でありたい。
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児玉清氏の「すべては今日から」が読みかけで、ページを遡っているときに「これ読みたかったんだ」と思い出し、探したらkindleにあったので、即買いして1時間で読みました。kindleの恩恵を受けました。 内容は著者の奥さんとの思い出話を中心とした、著者の半生を綴ったもの。 基本的に...
児玉清氏の「すべては今日から」が読みかけで、ページを遡っているときに「これ読みたかったんだ」と思い出し、探したらkindleにあったので、即買いして1時間で読みました。kindleの恩恵を受けました。 内容は著者の奥さんとの思い出話を中心とした、著者の半生を綴ったもの。 基本的に微笑ましい感じで進むんだけども、最後の方は奥さんに先立たれた著者の心身の変化が顕著になっていってせつなくなる。特に娘さんが書いている部分。 自分が病床にいるときも誰かのことを思う、著者のような人間でありたいと感じました。
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