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遠まわりする雛 の商品レビュー

3.9

405件のお客様レビュー

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    74

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2023/04/08

古典部シリーズ第4段。 基本的には今までのような日常系のミステリなのでが、これまで以上に青春のほろ苦さが描かれているような気がした。 主人公を始め、登場人物たちは皆、自分の立ち位置をすでに決めているように見える。 省エネ主義のホータローや気楽さを求める福部里志。 でも彼らを含めた...

古典部シリーズ第4段。 基本的には今までのような日常系のミステリなのでが、これまで以上に青春のほろ苦さが描かれているような気がした。 主人公を始め、登場人物たちは皆、自分の立ち位置をすでに決めているように見える。 省エネ主義のホータローや気楽さを求める福部里志。 でも彼らを含めた高校生は、これから先、多くの出来事に遭遇し、良くも悪くも変化していく。 それが分かるのは大人になってからで、学生のうちはまだ気づかない。 ただ、それこそが高校時代の楽しさでもある。 自分もそうだった。 どこかほろ苦い青春時代を思い出させてくれるような、そんな小説だった。

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2023/03/20

古典部シリーズ第4段。古典部の1年を短編で堪能できるなんて贅沢。 少しずつ4人の関係が深まっていくのが読めて良き!「手作りチョコレート事件」からのほろ苦さが切なかった。 ホータローも少し大人の階段登ったね。次作の4人が楽しみです。

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2023/03/17

なんとなしで図書館で借りて読みました。 途中で「これシリーズ物じゃん」とやっと気づくほど前知識なしの状態でしたが、スルスルっと内容が入ってきて普通に楽しめました。 ホータローの心境変化する描写が好きです。

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2023/01/23

アニメの方を見てから原作を読みたいと何度も何度も思っていて、ついにアニメで描かれていた最終話のところまで読み終えることができて嬉しい。他の古典部シリーズもそうだが、文字を追っていると頭の中に奉太郎達が現れて活き活きと動く感じがして楽しかった。 自分は読書の習慣がないから一度に纏め...

アニメの方を見てから原作を読みたいと何度も何度も思っていて、ついにアニメで描かれていた最終話のところまで読み終えることができて嬉しい。他の古典部シリーズもそうだが、文字を追っていると頭の中に奉太郎達が現れて活き活きと動く感じがして楽しかった。 自分は読書の習慣がないから一度に纏めて読んでしまうことが多いが、これは短編集で自分の読み方にぴったりだった。どの話も短さとは反対にしっかり条件設定された濃いもので、時間を忘れて読んでしまった。キャラクターも、今まで色んなストーリーで描かれたのを読んで隅々まで知ったつもりになっていたから、意外な一面を見せられてひどく刺激になった。もう一度記憶を消して読み直したい。

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2023/01/17

短編7作品だが、神山高校古典部のサブストーリーが描かれている。これまでの作品で各キャラクターを必要最低限理解しているものの、この短編集で更に深みが増す。しかし、無くても支障はないと感じる。 総務委員会未承認の秘密クラブは神山高校の七不思議で、もしかして7作品はここから来ているの...

短編7作品だが、神山高校古典部のサブストーリーが描かれている。これまでの作品で各キャラクターを必要最低限理解しているものの、この短編集で更に深みが増す。しかし、無くても支障はないと感じる。 総務委員会未承認の秘密クラブは神山高校の七不思議で、もしかして7作品はここから来ているのか? 大罪を犯すでは、通常なら間違わないことを数学教師の尾道が間違ったことから始まる。最後に大罪の意味がわかる。それを大罪と言うなら、私も犯している。 夏休みに温泉旅行に行く古典部一堂、伊原の親戚が経営する温泉宿の本館7号室、おや、ここでも7が出て来た。ますます7絡みが疑わしい。ちょっとホラーか? 校内放送で生徒の呼び出しがある。なぜ教師は呼び出したのか?生徒は何をやらかしたのか?謎を千反田と折木が解いていく。 元旦、神社の社に千反田と折木が閉じ込められる。2人の距離は縮まるのだろうか? バレンタインチョコに纏わる伊原と福部の話し、こちらも2人の距離は縮まるのだろうか? 表題となった「遠回りする雛」、雛は誰のことだろうか?なぜ遠回りなのか?物理的な遠回りなのか、精神的な遠回りなのか、私の仮説は楽しめる結末を描かれているだろうか? 高校1年間を時系列で古典部の4人が絆を強くしていく様子が上手く描かれている。そして、私の稚拙な予想(勘違い?)の「7」に関係するものは如何に。

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2023/01/02

シリーズ4作目。短編集。忠実に高校生活の時間軸に沿って展開していく。少しずつ青春恋愛要素も入っていく。ミステリーというよりも連作物語として楽しんでます。ただシリーズ全体を読んでないと面白さが半減する。単品ではおすすめできない。

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2022/12/17

古典部シリーズ第4弾「遠回りする雛」今回は短編集。 入学から2年生になるまでの1年間で起きたサブストーリー的な話が詰め込まれている。 今回は推理云々というよりは、1年間での主要人物の心の動きを主に描いている感じの作品だった。 奉太郎と千反田、里志と摩耶花、この2人の関係性が良く描...

古典部シリーズ第4弾「遠回りする雛」今回は短編集。 入学から2年生になるまでの1年間で起きたサブストーリー的な話が詰め込まれている。 今回は推理云々というよりは、1年間での主要人物の心の動きを主に描いている感じの作品だった。 奉太郎と千反田、里志と摩耶花、この2人の関係性が良く描かれている。 特に奉太郎と千反田。最終的には色恋沙汰に発展するとは予想しているものの、これまでのストーリーではあまりそのあたりの心情的なものは描かれていなかったが、今回の作品で少しそのあたりの心情の変化が垣間見えた。 次からは古典部4人も2年生に。新たな登場人物も現れるようで引き続き楽しんで見てみようと思う。

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2022/12/15

古典部シリーズ4作目。 短編集でした。 やらなくていいことなら、やらない。 やらなければいけないことなら手短に。 ホータロー達のやり取りはいつ読んでも興味深いですねぇ。 今回は里志の事がとても気になりました。

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2022/11/14

古典部シリーズ4弾。 今回は短編集で、一年間を通した7つのエピソードが描かれている。 古典部4人の微妙な距離感や心情の変化などが描かれていて、物語もどんどん厚みを増しているように感じた。

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2022/10/28

手作りチョコレート事件での里志のセリフ 「こだわらないことだけにこだわるようになったんだ」でクドリャフカの順番の級友谷君が勝負にこだわる姿に谷君に哀れな気持ちあるいは過去の勝負にこだわる自分を重ねていたのかな?と想うと里志の態度の捉え方も遠回りする雛を読んだ後で変わってくるのでそ...

手作りチョコレート事件での里志のセリフ 「こだわらないことだけにこだわるようになったんだ」でクドリャフカの順番の級友谷君が勝負にこだわる姿に谷君に哀れな気持ちあるいは過去の勝負にこだわる自分を重ねていたのかな?と想うと里志の態度の捉え方も遠回りする雛を読んだ後で変わってくるのでそこがなんだか面白いと思う。。

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