遠まわりする雛 の商品レビュー
ここまで3作が大きなイベントとすると、その間を補完する7篇の短編ストーリー。4人のやりとりにほんわか、甘酸っぱさありで、こちらもドキドキさせられる!また、短編各編それぞれにおいても、前3作に劣らぬ日常ミステリーが毎度心地よい。もっと色んな日常を覗いてみたい。 -概要- 古典部の...
ここまで3作が大きなイベントとすると、その間を補完する7篇の短編ストーリー。4人のやりとりにほんわか、甘酸っぱさありで、こちらもドキドキさせられる!また、短編各編それぞれにおいても、前3作に劣らぬ日常ミステリーが毎度心地よい。もっと色んな日常を覗いてみたい。 -概要- 古典部の部員4人の高校入学当初から翌年の春休みまでの1年間を、時系列に沿い、前3作のストーリー間を補完するような形で進行していく。
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ホータローが生き雛の千反田を見た時の気持ち、あまりに甘酸っぱい。 今回はずっと期待していた恋愛要素が絡んできて大満足。 手作りチョコレート事件が1番自分好みだったかな。 人の死なないミステリー。ハラハラする読書に疲れた時に読みたくなるような、そんなシリーズだと思った。
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古典部シリーズ第4弾。 今までは大きい謎で一冊分だったが、本著は7つの短編に分かれていた。 どれもおもしろかったが、特に「手作りチョコレート事件」と「遠まわりする雛」が興味深かった。 自分の力量をそろそろ自覚してきて、好きになった人が自分よりも高いところにいるとわかったとき、こん...
古典部シリーズ第4弾。 今までは大きい謎で一冊分だったが、本著は7つの短編に分かれていた。 どれもおもしろかったが、特に「手作りチョコレート事件」と「遠まわりする雛」が興味深かった。 自分の力量をそろそろ自覚してきて、好きになった人が自分よりも高いところにいるとわかったとき、こんな気持ちになるのかなと思った。
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シリーズの過去作と比べ、古典部員それぞれの核となる価値観が、より色濃く描かれている。 また、恋愛要素も強調されており、一層青春ミステリ感が増して、甘酸っぱさが良かった!
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古典部シリーズの手が届かなくて痒かったところがギュッて書いてあってこれが読みたかったの!ってなるのと同時に、まだまだ距離の詰め方が古典部!って感じで歯痒い気持ちになった。 いつもみまいなものすごい謎がある訳じゃないけど、どれも小さな謎を軸に古典部ワールド全開になるから楽しく読めた...
古典部シリーズの手が届かなくて痒かったところがギュッて書いてあってこれが読みたかったの!ってなるのと同時に、まだまだ距離の詰め方が古典部!って感じで歯痒い気持ちになった。 いつもみまいなものすごい謎がある訳じゃないけど、どれも小さな謎を軸に古典部ワールド全開になるから楽しく読めた。
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「遠まわりする雛」(米澤穂信)を読んだ。 短篇集。 あとがきにあるとおり、高校一年生の心の機微を時間の移り変わりと共に綺麗に切り取っている。 読んでいてついクラスメイトみたいに『お前ら付き合ってんの?』みたいな軽口を飛ばしたくなる。 「心あたりのある者は」は確かにハリイ ケ...
「遠まわりする雛」(米澤穂信)を読んだ。 短篇集。 あとがきにあるとおり、高校一年生の心の機微を時間の移り変わりと共に綺麗に切り取っている。 読んでいてついクラスメイトみたいに『お前ら付き合ってんの?』みたいな軽口を飛ばしたくなる。 「心あたりのある者は」は確かにハリイ ケメルマンの「九マイルは遠すぎる」だね。 なつかしい。 読んだのはもう40年以上前だよな。 どれも大事件ではないが当事者にしてみればなかなか厄介な問題なんだから。 あー面白かった!
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┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 『遠まわりする雛』 著者:米澤穂信 装幀:杉浦康平 発行所:株式会社角川書店 初版発行:2007年 発行:2010年 角川文庫 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 中庸堂は十数年前に ハリイ・ケメルマン『九マイ...
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 『遠まわりする雛』 著者:米澤穂信 装幀:杉浦康平 発行所:株式会社角川書店 初版発行:2007年 発行:2010年 角川文庫 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 中庸堂は十数年前に ハリイ・ケメルマン『九マイルは遠すぎる』を 読んでいたので「心あたりのある者は」で 全く同じ手法を使っていることに気がついたのだが、 あとがきで著者である米澤穂信も それについて言及していて嬉しかった。 このように本を読み続けていくと、 これまでに読んだ本と今読んでいる本が 点と点で結ばれる小さな喜びを得る場合が出てくる。 そうやって点同士が結ばれて自身独自の線が 紡がれていくことも読書の魅力の一つだと 感じる次第だ。 さて、 本書はご存じのとおり「〈古典部〉シリーズ」4作目、 前述した「心あたりのある者は」を含めた 七篇からなる短編集となっている。 ミステリにカテゴライズされる作品ではあるが これまでのシリーズと同じく「日常の謎」に焦点を当て、 それに青春系学園モノをプラスした 平易で読みやすい本だ。 それに加えて本書では思春期特有の 甘酸っぱい心の機微を主人公の折木奉太郎、 その親友の福部里志が見せるエピソードもあり、 その機微が今となっては 懐かしくも羨ましくも感じられる。 できれば、 十代の若い読者に推したい本だが、 そうでなくともミステリ入門書、 そしてミステリマニアにも肩の力を抜いて 気分転換も兼ねて気軽に読んでもらいたい。 その理由としては、 本書を併せてシリーズ四作品すべて 読んできたがこの「〈古典部〉シリーズ」は 短編くらいの長さが丁度いい気がしたからだ。 シリーズ2作、3作目それぞれ 『愚者のエンドロール』『クドリャフカの順番』は 長くて冗長に感じた。 短編くらいの長さの方が 内容的に程よいバランスでまとまっていたし 登場人物それぞれへの焦点も 当てやすいように感じたからだ。 さて、 「〈古典部〉シリーズ」はまだまだ続く。 本書に次ぐ既刊本として 『ふたりの距離の概算』 『いまさら翼といわれても』がある。 積読の中には含まれていないが、 この積読消化が完了次第、 すぐにでも手にとってみたい。 今からその時が来るのが楽しみだ。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ⚫︎目次情報⚫︎ やるべきことなら手短に 大罪を犯す 正体見たり 心あたりのある者は あきましておめでとう 手作りチョコレート事件 遠まわりする雛 あとがき ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
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「あきましておめでとう」と、「遠まわりする雛」が面白かった。 ミステリ要素はかなり薄めだから、このシリーズの雰囲気を楽しみたいがための一冊。 こういうのに恋愛要素は持ちこんで欲しくない派なんだけれど、これは好き。 「クドリャフカの順番」ではそれぞれの視点から物語が進んで、それはそ...
「あきましておめでとう」と、「遠まわりする雛」が面白かった。 ミステリ要素はかなり薄めだから、このシリーズの雰囲気を楽しみたいがための一冊。 こういうのに恋愛要素は持ちこんで欲しくない派なんだけれど、これは好き。 「クドリャフカの順番」ではそれぞれの視点から物語が進んで、それはそれで面白かったんだけど、やっぱり奉太郎視点の文章が一番面白い。 今回は短編。このシリーズ一冊ずつ構成が違って、そういう遊び心好き。 そしてタイトルの神センスが個人的にたまらん。
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古典部シリーズで、短編小説集のような作品です。 短なトリックがいくつも詰め込まれていて、軽く読むことができます。 ただ長編作品に比べるとトリックの重厚感などがなく、物足りなく感じてしまいました。
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折木のレトリックに笑い、千反田のしぐさにちょっとキュンときた。ちょっと青いけど、四人の葛藤が面映い。
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