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野川 の商品レビュー

3.4

73件のお客様レビュー

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人の話を聞いたり本を読む意味とは

主人公やその仲間達が中学生の設定にしては大人びていて素直過ぎるきらいはあるが、新聞部顧問で国語教師が生徒に語る言葉が、深く読者の心も惹きつける。物語の合間に挿入される風景描写も巧みで美しい。

fugyogyo

2022/03/14

野川や武蔵野地域の情景を的確に表現した文章や、淡々とした語り口でつづられる登場人物たちの心情が、かえって想像を鮮やかにし、私も主人公たちと一緒に野川を歩いている気分になりました。

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2021/11/19

初めて長野まゆみさんの作品を読んだ。 まず、言葉・表現が美しい。 そして、登場人物が魅力的。 想像力に乏しい私は、ハトが飛んで見ている世界をイメージするのが難しかったけど、爽やかに読了。

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2021/05/02

長野作品は、高校時代、西洋とも東洋とも言えない地域が舞台設定のものをよく読んでた。 けれど、今回は珍しく具体的な実在の場所、しかも私の良く出かける野川の話で、あ、この辺のことかも、と本と現実がくっついてるような気分で読んだ。 美しい少年たちが主人公なのは、いつもどおり。 両親が離...

長野作品は、高校時代、西洋とも東洋とも言えない地域が舞台設定のものをよく読んでた。 けれど、今回は珍しく具体的な実在の場所、しかも私の良く出かける野川の話で、あ、この辺のことかも、と本と現実がくっついてるような気分で読んだ。 美しい少年たちが主人公なのは、いつもどおり。 両親が離婚して父親と一緒に都心を離れ、多摩武蔵野地域に住むようになった少年が、転校生として周囲に溶け込んでゆくまでのお話。 新聞部顧問で国語教師の河井先生が魅力的。 体験しなくとも想像すれば同じこと、と語った美しい蛍の話が良かった

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2020/11/01

河合先生のように、生徒に伝えたいことをすらすらと話せたら良いな。生徒に対しての声かけがとても良いな。 模範の先生だなぁ 2020.11.1

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2020/07/15

描かれている風景を追おうとしてどっと疲れた。 休み休み読み終えた。 知っている土地の筈なのに地理感と地形知識が乏しいせいでうまい具合に想像ができなかった。 伝書の通信を添削されるところが好きです。 音和の心情や人との交流をもっと掘り下げて描いても良かったんじゃないかなと思った...

描かれている風景を追おうとしてどっと疲れた。 休み休み読み終えた。 知っている土地の筈なのに地理感と地形知識が乏しいせいでうまい具合に想像ができなかった。 伝書の通信を添削されるところが好きです。 音和の心情や人との交流をもっと掘り下げて描いても良かったんじゃないかなと思った。 物語が合わなかった原因として河合先生の言いたいことはわかるんだけどみんなが心惹かれる例え話という設定の元語られるエピソードにいまいち琴線が動かなかった。 著者の作品はそういう心情を慮るファンタジーや古い話の方が好きだなあ。

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2018/11/04

長編。 中2の音和おとわは両親の離婚、父の事業の頓挫で転校することに。 転校先には、変わった国語教師の河井。3年で新聞部の吉岡。新聞部では伝書鳩を育て訓練していて、その中に飛べるのに飛ばないコマメが居る。 肩に乗って、肩から肩へ移動するコマメが可愛い。 音和の父親にも同情して...

長編。 中2の音和おとわは両親の離婚、父の事業の頓挫で転校することに。 転校先には、変わった国語教師の河井。3年で新聞部の吉岡。新聞部では伝書鳩を育て訓練していて、その中に飛べるのに飛ばないコマメが居る。 肩に乗って、肩から肩へ移動するコマメが可愛い。 音和の父親にも同情してしまう。 お父さんはもっと仕事が出来るのにって思う子供の気持ちとか。 伝書鳩が野生化したのがドバトって知らなかった。 主人公に限らず、その親も詳しく描いてあるって前はなかった。気がする。 意識を変えろ。ルールが変わったんだ。 河井が転入してきた音和にかけた言葉。

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2018/10/20

井上音和は両親が離婚したので住んでいたマンションから父親と一緒に安アパートに引っ越してきた。夏休みに引っ越したので新しい中学でも夏休みの宿題をしなくてもよかった。新しい担任の国語教師は「夏休みの出来事」を話す宿題はあるぞと言った。学校が始まり音和は新聞部に半ば強制的に参加させられ...

井上音和は両親が離婚したので住んでいたマンションから父親と一緒に安アパートに引っ越してきた。夏休みに引っ越したので新しい中学でも夏休みの宿題をしなくてもよかった。新しい担任の国語教師は「夏休みの出来事」を話す宿題はあるぞと言った。学校が始まり音和は新聞部に半ば強制的に参加させられた。国語教師に乗せられたのかもしれないが。その新聞部はなんと伝書鳩を飼っている。遠方から鳩に通信紙をくくり付けて話すのだ。学校が立っている河岸段丘。武蔵野を多摩川が流れていく。大昔の川に浸食された大地。野川の周りの自然の描写が美しい。

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2018/09/04

長野さんの作品に出てくる学生は私からみると大抵大人びていて、それが好きです。 このお話に登場するような先生と学生時代に出会えたら素敵だなぁと思いました。

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2018/07/26

両親の離婚により転校することになった音和。野川の近くで、彼と父との二人暮らしがはじまる。新しい中学校で新聞部に入った音和は、伝書鳩を育てる仲間たちと出逢う。そこで変わり者の教師・河合の言葉に刺激された音和は、鳥の目で見た世界を意識するようになり…。ほんとうに大切な風景は、自分でつ...

両親の離婚により転校することになった音和。野川の近くで、彼と父との二人暮らしがはじまる。新しい中学校で新聞部に入った音和は、伝書鳩を育てる仲間たちと出逢う。そこで変わり者の教師・河合の言葉に刺激された音和は、鳥の目で見た世界を意識するようになり…。ほんとうに大切な風景は、自分でつくりだすものなんだ。もし鳥の目で世界を見ることが、かなうなら…伝書鳩を育てる少年たちの感動の物語。

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