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パリでメシを食う。 の商品レビュー

4.2

187件のお客様レビュー

  1. 5つ

    68

  2. 4つ

    74

  3. 3つ

    22

  4. 2つ

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2024/09/04

パリで暮らす筆者がパリで暮らす日本人にインタビューしてまとめたルポ。人の人生っておもしろいですね。大きな名声を勝ち得た人ばかりが登場するわけではないですが、みんなそれぞれ自分の道に幸せそうに生きてます。もちろん、パリで不幸を感じながら暮らしている日本人もいるでしょう。でも、笑いな...

パリで暮らす筆者がパリで暮らす日本人にインタビューしてまとめたルポ。人の人生っておもしろいですね。大きな名声を勝ち得た人ばかりが登場するわけではないですが、みんなそれぞれ自分の道に幸せそうに生きてます。もちろん、パリで不幸を感じながら暮らしている日本人もいるでしょう。でも、笑いながら楽しく生きたい。パリってそんな人の集う町みたいです。楽しく幸せならば、東京でも同じですね!

Posted byブクログ

2024/08/15

学生の頃に読んでたら自分の人生変わってたかもしれない、と思う本だった。そのくらいの衝撃。 なんやかんやあってパリで生計を立てている日本人10人の人生を辿る本。ここに出てくる人たちは、普通だけど普通じゃない。全てがうまくいってるわけではなくて、苦しみに耐えたり、うまくいかないタイミ...

学生の頃に読んでたら自分の人生変わってたかもしれない、と思う本だった。そのくらいの衝撃。 なんやかんやあってパリで生計を立てている日本人10人の人生を辿る本。ここに出てくる人たちは、普通だけど普通じゃない。全てがうまくいってるわけではなくて、苦しみに耐えたり、うまくいかないタイミングもたくさんあった。それでも前に進んで、この人たちの今に繋がってると思うと自然と涙が出てくる。 でもやっぱり全員に共通してると思うのはとんでもないバイタリティと根性!普通なら耐えられないと思うところを耐え抜いている。尋常ではない。 自分の人生は何歳からでも新しいことを始められるし、前に踏み出す力さえあればなんでもできるのかもしれないと勇気づけられる。生涯手元において、いろんな人にも読んで欲しい本。

Posted byブクログ

2024/08/13

パリで暮らす10人の、リアルな暮らしの切り取り。とてもリアルで、とても等身大で、とても、共感する。物語のようだ。でも、全てがノンフィクションで、それぞれのエピソードの最後に本人の写真が載っていて、そこに、現実であることを思い出す。 綺麗な人生なんてなくて、でも、そんな生々しいリ...

パリで暮らす10人の、リアルな暮らしの切り取り。とてもリアルで、とても等身大で、とても、共感する。物語のようだ。でも、全てがノンフィクションで、それぞれのエピソードの最後に本人の写真が載っていて、そこに、現実であることを思い出す。 綺麗な人生なんてなくて、でも、そんな生々しいリアルが、とても美しい。

Posted byブクログ

2024/07/19

読むのにかなり時間がかかった。 私が好む物語調のものでも無いし、有名な人や興味のある職業ばかりじゃないからだ。 でも、面白かった、まさに、参考になる話・サクセスストーリーじゃないんだけどだからこそ面白いっていうか。 私にも無限の可能性があるように思えた。なんなら来週からパリに住ん...

読むのにかなり時間がかかった。 私が好む物語調のものでも無いし、有名な人や興味のある職業ばかりじゃないからだ。 でも、面白かった、まさに、参考になる話・サクセスストーリーじゃないんだけどだからこそ面白いっていうか。 私にも無限の可能性があるように思えた。なんなら来週からパリに住んでるかもしれないし(笑) でもそれくらい本当に生き方って自由なんだ。 私もきっとパリは完全に好きにはなれないと思う、京都のほうが100倍生きやすいだろうし。 でも最近の私はなんでかパリに惹かれてる。モンマルトルから見たあの景色が忘れられないからだろうか。あの沢山の花が沢山ある街と、昼間からお酒を飲んで楽しそうに話してたパリジャンや手を繋いでデートするご老人たちが忘れられないからだろうか。 今このタイミングで読んでよかったな。 私もいつか花屋さんになりたいな~

Posted byブクログ

2024/06/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「…30代目前で、急に中途半端が嫌になった。3年後の自分を想像したとき、このままだと同じ場所で同じ仕事をしてる気がした。パリに行けば、3年後はぜんぜん違うことをしている。今行かなかったら、この先行くことはない…」 今の自分の心境そのもので、この本を読んで未経験からエンジニアを目指す決意をした(気がする)。 専門スキルを持って働く人たちにあこがれを抱きつつも自分は器用貧乏タイプなんだと自己を分析していた(そう思い込むことであこがれへの可能性を感じないようにしていたのだと思う)。 前職やそこを辞めてから働いた先で自分が器用どころか、逆に人より不器用なんだとわかったとき、あこがれへの可能性にようやく目を向けることができた。 「人と比べない」と言いつつもあいかわらず人と比べ続ける日々ですが、定期的に読み返したいなと思う本です。

Posted byブクログ

2024/03/30

パリで6年近くすごした筆者が、パリに住む日本人10人の人生を聴き、一冊の書籍になった。 僕の生き方なんて誰の参考にもならないと言って取材に応じた人々。 パリに移住して、異文化の中で、ましてや、異国人の立場で、生き抜く厳しさとワクワク感は、想像以上であろう。 決して普通の人の人生で...

パリで6年近くすごした筆者が、パリに住む日本人10人の人生を聴き、一冊の書籍になった。 僕の生き方なんて誰の参考にもならないと言って取材に応じた人々。 パリに移住して、異文化の中で、ましてや、異国人の立場で、生き抜く厳しさとワクワク感は、想像以上であろう。 決して普通の人の人生ではなく、生きるパワーと勇気のお裾分けを頂いた気分である。

Posted byブクログ

2024/03/24

6几帳面さと常識が幅を効かせる東京。几帳面すぎるんだよな、 17 ずっと同じような毎日でいいのか? 43ただ美味しい料理が作れるようになれればそれでいい。人のためとかじゃなくて、自分の理想として、こうなりたい、こう向上したいというのを目指してればいい。 51心配してるとそっちに行...

6几帳面さと常識が幅を効かせる東京。几帳面すぎるんだよな、 17 ずっと同じような毎日でいいのか? 43ただ美味しい料理が作れるようになれればそれでいい。人のためとかじゃなくて、自分の理想として、こうなりたい、こう向上したいというのを目指してればいい。 51心配してるとそっちに行っちゃう。考えすぎだ。 67理由なんていらないのか。何かやるときに理由なんて探しても見つからないかもと思いたい。 そう、これなんだ!そこには、彼女がずっと忘れられなかった調理場の緊迫感があった。レストランの面白さってそこなのかなって思います。その時その時で緊張感がある。お客さんが来てわーってなって、帰れば一息つける。その波が面白いんでしょうね。 上昇するために生きているんでしょ、人って。 この世の中には何をしたいかを語る奴が多すぎる。思っているならやらないと。口先だけになってないか。 パリでなら生きていける。自分が楽っていったらこっちなんですよね。パリでは思っていることを口に出しやすい。 もっと自由に暮らしたい。明日の仕事めんどくせーなーって毎日働いてる。違うだろ、それは。明日が楽しみって思える暮らしをしたい。 やっているときは楽しい。一瞬だけだけど。 向いているかどうかなど構わずに、ただひたすらに続けてきた。それを情熱と言わずになんと呼ぶのか。その続けてきたという事実だけで、充分なのかもしれない。 生活の中心が仕事ってありえないよな。幸せに生きるための手段としての仕事なんだよな。仕事は人生においてあくまでもサブ。仕事のことばっかり考えてるのは違うかなと思う。 海外で仕事がしたいじゃなくて、海外で暮らしてみたい、それでいいじゃん。 勝ち組とか負け組とか、そんな単純な分類には当てはまらない生き方。人は本当にどう生きてもいい。時間やお金に縛られながらも、安定して生きるのも一生。サクレ・クール寺院を眺めながら好きなことをして怒るのも一生。 なんか言葉以外に何か自分のこれだ、というものがあって、それで暮らすのもありかもな。 パリで暮らしてみたい。ゆっくり。ヨーロッパで暮らすようになったら、このせかせか感は無くなるのかな。

Posted byブクログ

2024/01/25

とても良い本だった。 私が本を読む理由の一つに、自分とは違う人たちとたくさん出会いたい、というのがある。その欲求をすべからく満たしてくれた。 超人や偉人やお金持ちではなく、ごく一般的な人たちが自分の力で人生を歩んだ先にあった、「一般的な日本人」とは違う暮らし。それぞれの人のエピソ...

とても良い本だった。 私が本を読む理由の一つに、自分とは違う人たちとたくさん出会いたい、というのがある。その欲求をすべからく満たしてくれた。 超人や偉人やお金持ちではなく、ごく一般的な人たちが自分の力で人生を歩んだ先にあった、「一般的な日本人」とは違う暮らし。それぞれの人のエピソードに共感し、勇気づけられ、私にもまだもっと人生を楽しむチャンスがあるはずだと思わせてくれる本だった。 そしてひとつ。出てくる方々のご家族(ご両親など)が、良い意味で放任主義で、行ってこい、やってこい、と背中を押してくれるタイプのような気がした。親が日本的な型にはめようとすると、こういう自由を持った人は育たないかもしれないと思った。

Posted byブクログ

2023/12/12

元々魅力的な人たちなのだと思うが、川内さんだから語ってくれた人達がいて、だからこそ貴重で読み手もひきこまれるだろう。また、文章が矛盾がなく、言葉が分かりやすい。 写真も良かったです。

Posted byブクログ

2023/12/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

視覚障害者との美術館巡りの本のように、パリで暮らす日本人ひとりずつに丁寧に寄り添いながら取材されて、各々が考えている伝わりにくい部分をしっかり表現しているエッセイだと思った。パリでヨーヨーのプロとして知られる人、アーティスト集団による「不法占拠」の中にいる日本人、三ツ星レストランを目指す料理人、、イメージの中の華やかな都ではないパリの中で、異国の地に飛び込んで頑張ってどうにか生きて行く人たちがたくさん描かれている。 いかにして『パリでメシを食う。』か?という意味合いのタイトルかな。 ===  人気のない夜道、毎晩エッフェル塔の光を眺めた。無数のスパンコールが瞬くようなイルミネーションは、いつ見てもハッとするほど綺麗だった。見るたびに、そうだ、自分はまだパリに来ているのだと思い出させてくれた。(p.35)  言葉はアイデンティティであり、思考の道具であり、文化や知識への入り口である。ユリオは、日本、ルーマニア、フランスと3つの交錯するアイデンティティを背負って生まれて来た。パリで育つ以上は、当然、母国語はフランス語、アイデンティティはフランスになる。それでいいのか?それは2人が真っ向から考えぬき、決断しなければいけないことだった。(中略)「僕が使わなければ、彼は扉という言葉を覚える機会を永遠に逸してしまう。だから、色を表現する時も無理して『橙色』や『緑色』なんて言います。カップは湯のみ、スプーンは匙」(p.91)  パリに恋焦がれて何年も準備をして、やっとの思いでここに来る人もいる。かと思えば、彼のように大股でヒョイと国境を跨いでしまう人もいる。彼の身軽さは、たぶん「自称・熱くならない性格」と関係しているのかもしれない。物事をちょっと遠くから見ているので、何事も「別に大したことじゃない」と気軽に動けるのかなと思う。(p.183)  どうして花屋になろうと思ったのかと、清美さんに聞いたことがある。 「花ってそこにあるだけで、気分を明るく、幸せにしてくれるじゃないですか」と彼女は答えた。(中略)”ただそこにあるだけで幸せにしてくれる存在”(pp.326-327)

Posted byブクログ