プラチナデータ の商品レビュー

東野圭吾【著】

2015/01/26

警視庁は犯罪捜査に画期的な方法を開発した。これは今までの地道な聞き込み捜査等が不要になるくらい優れたものであった。しかしこのシステムに引っかからない犯罪ＮＦ１３が発生する。このシステムに開発段階から深く関与していた担当者は自分に訪れた突然の事実に愕然とし、身を隠して独自の捜査を開始する。そしてついにプラチナデータの秘密に迫るのだが・・・なかなか面白いのは確かです。が、結末がもうひとつ盛り上がらない感じが残るのです。

2015/01/04

DNA情報を元に犯人を挙げるシステム開発者とその周辺の事件について いつもの東野圭吾という感じ すらすら読めて、あっと驚くどんでん返し それ以上のものがあれば 物足りなさを感じる

2014/12/30

2014年11月24日
警察の駒として使われている浅間。二重人格から多重人格となった神楽。神楽を診察する医師これが悪者。プラチナデータが特権階級の隠れ蓑になるそういうものだった。世の中不公平。フィクションだがありそうな話。やがてそうなる可能性もある。

2014/11/07

今よりも少しだけ未来の話です。

マイノリティリポートと少しだけ設定が被ります。

本作品に登場するＤＮＡ捜査システムがあれば衝動的に行われる犯罪以外の犯罪は減るかもしれないけれど、犯罪は人間がいる限り無くならないんだろうなと思います。

世界中の人達が最優先するものが同じものになり、精密な機械のようにミスが無く完璧にコントロールされるのならば・・・

でも、そんな世界はツマラナイかもしれない。

犯罪防止を目的として開発され運用されているＤＮＡ捜査システム、犯罪が起きれば本システムにより現場に残されたＤＮＡ情報から犯人が特定される。

しかし、そんなシステムの間隙を縫うように検索から漏れるNOTFNUNDによる犯行が発生！

時同じくして本システムの開発者が殺される。

システムの検索結果は操作技師《神楽龍平》を犯人と示す。

神楽龍平は犯人なのか捜査システムの欠陥なのか？

神楽龍平は警察の捜査から逃れながら複雑に絡み合う事件の真相とプラチナデータの謎に迫っていく・・・

2014/11/23

映画化もされてる東野圭吾さんお得意のサイエンス×サスペンス。うーん。スピード感もあって謎の持続性や可変性もよくて黒幕もまあ意外性ありで、面白いんだけど、なんかすっきりはしない。実際こういう制度ができても不平等な抜け道ができるんだろうなあ、という納得と、スズランの存在が消化不良なまま残る。
読み終わってから映画のキャストみたけど、水上が女性になってるんだね。ほんで蓼科早樹をやったのが水原希子？ということは早樹の容姿コンプレックス設定とか根本から変えちゃったんだね。神楽がニノも、私としてはちがうなあ。うーん。
まあ、スピード感と現実逃避間は味わえるかも。あまりココロには刺さらなかった。無難なミステリー。へんな表現だけど。。。m(u u)m

2014/10/23

内容は犯人をＤＮＡ情報から割り出していくという未来型捜査システムをメインとした娯楽ミステリーです。
プラチナデータの意味が事件解決のポイントとなっているのですが、内容的には全体的にみて面白かったのですが、序盤で展開（犯人の目星）がわりと読めてしまい、「白銀ジャック」に続いて、それほど展開に意外性が無かったのが残念でした。

2014/10/23

相変わらず読みやすい。二週間で読了。DNA犯罪ミステリ。あまりドキドキワクワクがないし、犯人もすぐに分かった。

2014/10/02

面白かった。
愛と本能と現実が絡み合った作品だった。

ネタバレは好みではないので、この手の作品のレビューは非常に書きづらい。

読後感は非情で切ないものだった。
ミステリーとしてはすっきりするが、人間を読むというジャンルとしては切なく、胸が苦しむ。
この作品が、予言者にならないことを願いたい。

読みごたえはかなりある。
だけど、難しい言葉はほとんど出てこないので、読みやすいとは思う。
途中からページを繰る手が止まらなくなった。
面白かった。

2014/09/26

久しぶりの東野圭吾！
ラスト50ページのどんでん返しが面白い！

ある日兄弟が殺された。
しかしその兄弟に罪はなく、関与しているのはモーグルというDNAを入れるプラチナデータのこと。リュウという多重人格をもつ神楽は、兄弟殺人に自分のDNAが入っていることに驚き、警察から逃亡する。

神楽はリュウへの反転もできなくなり、水上教授に相談したいと思いつつ、時間に追われ、スズランというリュウの恋人と共に逃亡する。
逃亡に当たっては白鳥里沙が神楽に情報を流し、なんとか警察の手を逃れるがスズランと生き別れになったのち、白鳥が殺されたと警察の浅間から連絡を受ける。

浅間の情報に半信半疑になりながらも、手を組むことにし、神楽は都内へ再び戻る。モーグルの場所を突き止め、NF13の殺人に神楽は関わってないことも確かめられ、2人は会うことにする。そこで急遽水上教授も同席することになった。

しかし、水上教授こそが実は兄弟と白鳥の殺人の主犯で浅間と神楽は意識を失ったり間一髪のところで水上の手を逃れ、水上は亡くなる。

その後は2人は事件のことは口出さないという条件のもと、逮捕されず、また相入れる仲となった。

DNA情報のうち、一握りの人間のデータを入れないでnot foundと表記させることなど、そんな遠い未来のことではないような気がする。
操る方になるか、操られる方になるか、というのは本文にも出てきた気がするけど、その恐怖もちょっと垣間見た感じ。

前半はちょっと間延び？感もあったけど、
後半は一気に読めた！
たまにはこういう推理小説も楽しいね。

2014/08/28

警察庁特殊解析研究所の主任解析員の神楽龍平は，数学の天才少女蓼科早樹の力により，現場に残されたDNAから容疑者を絞り込むシステムを開発する。システムの運用が正式に始まってから，蓼科が殺害され，システムは容疑者として神楽本人を示す。

将来こういうシステムが運用されて，こんなことも起こるかもしれない，という現実味があってドキドキする。