プラチナデータ の商品レビュー

東野圭吾【著】

2017/04/28

タイトルの種明かしも含めて、最後にたたみかけるような展開が少し強引な気もするが、着想はお見事。前半から長々と続くストーリーはやや面白味にかけるが、くせのある登場人物の書き分けも含めて、読みやすい語り口、次の展開を期待させつつ、クライマックスまでひっぱる構成力はさすが。読み応えがあった。

2017/01/08

国民のDNAデータを国が管理するようになった近未来の世界。本当に未来の日本でこうなりそうで怖い設定だと思いました。捜査システムがとある連続殺人犯の正体を割り出せず、やっと解析できたと思ったら捜査システムが示したのはシステムの開発者である主人公だった。警察から逃げながら事件の真相を追って行く。真犯人やスズランの正体が意外で、面白かったです。

2016/12/14

ネット上で映画と本はラストが違っている、と読んだので原作を読みました。犯人は映画を見ていたので既にわかっていたのですが、ラストが本の方が好きだったな。スズランの存在も映画よりいてよかった。神楽くんが意外にも正義感の強い人物像。なにより、映画よりも神楽くんが幸せでよかった。

2016/12/04

初の東野圭吾作品。いつぞやに映画『プラチナデータ』の番宣を見てDNAプロファイリングの話だとは知っていたので読んでみた。現代より科学技術が発展しているので近未来の話。

NF13、スズランの正体、神楽が解き明かそうとしていたリュウの描く手の絵の意味も、わりとすぐに予想できた。
ミステリー系初心者な私でも大方の予想はつくという、どちらかというとわかりやすいストーリーだったが、会話文が多めでテンポ良く読みやすく、面白かった。

最終的には浅間や神楽の勝ちとは言い切れず、また国家によるDNAの管理やプラチナデータの話は色々と考えるところも。
浅間は大丈夫そうなので心配はしないが、神楽にはぜひ幸せになって欲しい。ちょっと切なかった。

東野圭吾さんはガリレオシリーズをドラマと映画2作で知ったのだが、ぜひそれらも原作の小説で読んでみたい。

2016/12/04

2016/06/16

2016.6.13-38
DNAによるプロファイリングから除外される国家上層部の情報プラチナデータを巡る殺人事件に巻き込まれる神楽。

2016/04/30

プラチナデータとは、大衆とは別の上位の人物に関するデータのこと。階級は存在し無くなることはない、と。

登場人物は、神楽、他。

2016/02/07

警察が国民のDNAデータの管理を始めた日本

導入後、飛躍的に犯罪検挙率は上がり、
当初あった国民のプライバシー問題も
この事実の前にうやむやにされ始めていた頃、
データベースと一致しない「NF13」による
殺人事件が複数件発生して・・・

プラチナデータ、なるほどねという感じ
絶対あるだろうなと思う

2016/01/11

映画は見てないけど、二宮君のイメージで読んだ。
なかなか面白かったと思う。
神楽にもリュウにも幸せになってほしいな。

犯罪防止を目的としたDNA法案が国会で可決し、検挙率が飛躍的に上がるなか、科学捜査を嘲笑うかのような連続殺人事件が発生した。警察の捜査は難航を極め、警察庁特殊解析研究所の神楽龍平が操るDNA捜査システムの検索結果は「NOT FOUND」。犯人はこの世に存在しないのか?時を同じくして、システムの開発者までが殺害される。現場に残された毛髪から解析された結果は…「RYUHEI KAGURA 適合率99.99%」。犯人は、神楽自身であることを示していた―。確信は疑念に、追う者は追われる者に。すべての謎は、DNAが解決する。数々の名作を生み出してきた著者が、究極の謎「人間の心」に迫る。

2016/01/11

今年読んだ東野圭吾さんの本の中では一番面白くなかった。意外性もなく予想通りの展開のまま終わってしまいます。ＤＮＡでプロファイリングっていうのも、驚かされるほど奇抜な発想でもないので物足りませんでした。これを映画化するくらいならもう少しいい本あったと思いますけどねー。

2015/11/22

国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA操作システム。
警察庁特殊解析研究所・神楽龍平が操るこのシステムは、現場の 刑事を驚愕させるほどの正確さを持って次々と犯人を特定していく。
検挙率が飛躍的に上がる中、新たな殺人事件が発生。
殺さ れたのは、そのシステム開発者である天才数学者・蓼科早樹とその兄・耕作で、神楽の友人でもあった。
彼らは、なぜ殺されたの か?
現場に残された毛髪を解析した神楽は、特定された犯人データに打ちのめされることになる。
犯人の名は、『神楽龍平』――。
追う者から追われる者へ。
事件の鍵を握るのは『プラチナデータ』という謎の言葉。
そこに隠された陰謀とは。
果たして神楽は警察 の包囲網をかわし、真相に辿り着けるのか。