六百六十円の事情 の商品レビュー
ずっとというか1年半ぐらい積んでた入間人間「六百六十円の事情」読了。 連作短編の最初のやつがあんま面白くなかったんで一旦読むのやめちゃったんだが最後までちゃんと読んでみたらこれがなかなか、読後感抜群のエンディングに到るまでの持って行き方が良かったです。
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なんだか明るい話を読みたいなぁと思い手に取った一冊。 作者は「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」の入間人間氏。 「みーまー」では想像もできなかったような こんな可愛くてほっこりなお話も書けたのねとちょっと安心(←誰)。 文体好きだなー 癒されました。 また別の作品も読...
なんだか明るい話を読みたいなぁと思い手に取った一冊。 作者は「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」の入間人間氏。 「みーまー」では想像もできなかったような こんな可愛くてほっこりなお話も書けたのねとちょっと安心(←誰)。 文体好きだなー 癒されました。 また別の作品も読んでみます。
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他人にとってはどうでもよく、しかし本人にとっては大切な人生の一部分をテーマとするオムニバス。 誰もが年齢や境遇によって異なる人生観を持っていて、そしてそこには当然当人にとっては抜き差しならない問題があって、悶々と悩みながらも最後は一人一人が答えを見出し小さく成長する。 触れ合って...
他人にとってはどうでもよく、しかし本人にとっては大切な人生の一部分をテーマとするオムニバス。 誰もが年齢や境遇によって異なる人生観を持っていて、そしてそこには当然当人にとっては抜き差しならない問題があって、悶々と悩みながらも最後は一人一人が答えを見出し小さく成長する。 触れ合っても重なりはしない主人公達が紡ぎ出す小さな日常群像劇。 登場人物の個性の書き分けがうまいと思った。比喩表現が多く、良い喩えもあれば正直これはどうなんだという意味不明なものもある。ぐちゃぐちゃしてて読みにくかったりもする。時々地の文で呟いたり処女だの童貞だのはやめて欲しかった。満足不満は多々あるにせよ、それは作者の個性ということで、まあ良し。
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最初はとにかく読むのに時間がかかった。 主人公たちの思考が突飛で、感情移入できなかったのと、そんな彼らにも素敵な恋人がいるということへの嫉妬があったからだろうか。 読んでいくうちにこれが「若い」ということか、私には描けない世界だなと納得しだすと、下品な言葉でも眉をひそめつつではあ...
最初はとにかく読むのに時間がかかった。 主人公たちの思考が突飛で、感情移入できなかったのと、そんな彼らにも素敵な恋人がいるということへの嫉妬があったからだろうか。 読んでいくうちにこれが「若い」ということか、私には描けない世界だなと納得しだすと、下品な言葉でも眉をひそめつつではあるが、受け入れられるようになった。 後半、お爺さんと少女の話は読みやすく感じた。 なにより、少女相手にも丁寧語で語りかけ、ちょっとお茶目なところもあるお爺さんに好感が持てたからだろう。 ラストは一章の彼女の夢がちょっぴり?叶う。 にくい終わり方だと思った。 読み終えてみて、「上手く繋げたもんだなぁ」とぎゅうぎゅう詰めの表紙絵を見て思う。 地元コミュニティが出てくる時点で狭い世界の話なのは想像できたものだが、ここまでぐいぐい繋げられるとは思わなかった。 これぞ「今時」の小説だと思う。
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懐かしいような、爽やかな感じがたまらない。 新鮮でもある。 どーでもよくて、大切なそれぞれの気持ちに感動 読み終わった時のスッキリ感と、 読み終わっちゃったのかっていう切なさ 満足感もあったんだけどね カツ丼食べると毎回思い出すんだろーな カツ丼食べに行ってきます
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読んだ後にすっきりとした気持ちになって、肩の力をぬいてもう少し頑張ってみようかと思えた。 お話ごとに主人公カップルが変わって、それが最後のお話でつながる感覚が好きだった。
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ちょっと読みづらいかもだけど、全体的に青春ー!て感じでよかったです。 登場人物は小学生からおじいちゃんまでの広い年齢層だけど、行動がみんな思い切ってて楽しかった。何かを変えるための思い切りっていいなあと。
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ある掲示板の一つのスレッドに書き込んだ人たちの話。ちょっと非現実的なこともあるけど(掲示板に書き込んだ人たちの近所具合とか)、のほほんとした青春小説だった。基本的に登場人物は仕事をしておらず、この小説の話の中で「よし、仕事しよう」みたいな心構えになっていった。
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帯にあるように本当に「どうでもよくて、とても大切なそれぞれの事情」がある。 ただそこにカツ丼の作り方というものがあるのならば、食事を共にするのは大切だと思う。それぞれの事情があるにしても、皆がお互いに集って食べることは大事なことなのだ。 爽やかな気持ちになると同時に、改めて気持ちのよい気分になった。 美味しい物を食べる。 ただそれだけで、なんとなく相手を敬えるのだ。
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小さなコミュニティの掲示板に書き込まれた 「カツ丼は作れますか?」 という一言によって、 沢山の人たちが 見えない糸で繋がっていく 青春連作短編集。 初めて読む作家だったけど カツ丼をめぐる群像劇という モロ自分好みの設定と、 ビートルズの名バラードが 一章のタイトルにな...
小さなコミュニティの掲示板に書き込まれた 「カツ丼は作れますか?」 という一言によって、 沢山の人たちが 見えない糸で繋がっていく 青春連作短編集。 初めて読む作家だったけど カツ丼をめぐる群像劇という モロ自分好みの設定と、 ビートルズの名バラードが 一章のタイトルになっているのを見た時に 無条件にこれは読まねばと ハート撃ち抜かれました(笑) 主人公になりたいと 願い 畑でギターを弾く 女ストリートミュージシャンと、 食堂で働く イケメンの彼氏。 書店での万引きが習慣化している 男子高生と、 家業の食堂を手伝う女子高生。 両親に憤慨して家出を計画する、 小学生の男女。 なんとなくニートな いまどきカップル。 カツ丼の書き込みをした 家出中の老人。 タランティーノの映画や 伊坂幸太郎の小説のように、 微妙にシンクロし ニアミスする 各章ごとの登場人物たち。 一章の主人公たちが 二章では脇役になったり、 さりげにすれ違ってたり(笑) 一度読んだ後に どこに誰がいたのかを 探しながら読む楽しみがあって 二度美味しい♪ 自分自身 夢見がちな夢追い人なので、 現実と夢の狭間で それぞれが もがき苦しむ姿は 深く共感しました(^_^) しかし、 髪は三角巾、制服の上にはエプロンを着け 出前用のうす汚れたカブで 家業を手伝う 颯爽とした女子高生の姿は、 ウブな男子高校生やなくとも 間違いなく 恋に落ちると思います(笑) とりたてて何も起こらない ありふれた 小さな出来事を描いただけの話です。 それぞれの登場人物たちが 悩み苦しみながら 自分たちなりの自己改革をして、 あくまでも 劇的にではなく 「一歩だけ」前に進むストーリー。 そこがいいのです(笑) 漫画的予定調和の世界と ほんの少しのリアリティが ちょうどいい塩梅で、 自然と微笑んでしまう。 ただ、軽いととられかねない文体や、 独特な言い回しが クドく感じる部分が多々あったので、 その点は 人を選ぶ小説なのかなぁ〜(^_^;) 実際生きてりゃ ツラいことの方が てんこ盛りな人生だけど、 お腹を満たして、 地面を強く蹴って、 夢は捨てずに、 夢を担ぎながら、 前へ歩く人たちは カッコいい。 カツ丼に導かれた 諦めの悪い挑戦者たちを 自分は断然支持します(^O^)
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