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六百六十円の事情 の商品レビュー

3.9

114件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    41

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

    5

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2017/06/20

日常を描いている小説だった。 熱やきらきらしたように描く青春物語とは違って 誰にでも訪れる、当たり前のこととして さらっと描いてしまっていた。個人的にはよかったと思う。

Posted byブクログ

2017/02/27
  • ネタバレ

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以前からどのような作品を書くのか気になっていた作家さん。今回初めて手に取ってみた。カツ丼がキーワードになる短編集。ただ、それぞれの短編同士でつながりがあり、最後に一つの話としてまとまる構成。個人的には2話目の食堂の孫といけないと思いつつも本屋で万引きを繰り返す高校生の恋の話が良かった。5話~最後の語り部になる、食堂のお爺さんの言葉遣いが年寄りらしくないのがちょっと気になったが、概ね楽しみながら読むことができた。この方の他の作品も見つけて読んでいきたいと思う。

Posted byブクログ

2016/12/21

「While my guitar gently weeps」 主人公になりたくて。静と由岐のお話。 逃げるだけ逃げて向き合うための勇気を溜めてから、もう一度立ち向かうのもいいんじゃないかな。 ただやりたい事だけをして生きていけたら、どれだけ楽なことだろうか…。 「生きてるだけで...

「While my guitar gently weeps」 主人公になりたくて。静と由岐のお話。 逃げるだけ逃げて向き合うための勇気を溜めてから、もう一度立ち向かうのもいいんじゃないかな。 ただやりたい事だけをして生きていけたら、どれだけ楽なことだろうか…。 「生きてるだけで、恋」 積み重ねてきたツケを清算する時。竹仲くんと北本さんのお話。 全てを知った上で彼に久しぶりと声をかけていたとしたら、あの店主はとても寛大な心を持っているのだろうな。 ただ彼のツケた金額は思った以上だったので、返済するのにすごく時間はかかるだろうな…。 「パタパタパタ」 家出の計画とバラバラの家族。わたしと竹仲くんのお話。 いくら本人がよくてもさ誰かに食べさせるものであるのなら、さすがにもう少し献立は考えたほうがいいと思うな…。 結局この子はお小遣いをもらった後に、家出を実行したのだろうか。 「愛とか 祈りとか」 二人のニートのカップル。各務原雅明と中家ソウのお話。 全てなんとなくで済ませていたとしても、さすがに適当すぎだろ…。 でもまぁ、遅かれ少しずつ動き始めた二人に今後はどうなるのやら。 「老人と家」 家出少女に問いたい事は一つ。私のお話。 まず気になった事は、これは誘拐の一種にならないのだろうか。 本当に家出してしまった少女を心配している親がいるのに伝えず、長期に渡り一緒に過ごすというのは少し問題な気がした。 「Q.これはオフ会ですか? A.いいえ、カツ丼です」 とある食堂に集まった顔見知りの人たち。カツ丼のお話。 お爺さんが全てのHNの主がわかっていたからこそ、成功したオフ会だろうな。 家出少女にとって良い経験になるだろうけど、親としてはこれきりにしてほしいことだろうな。

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2016/04/25

何とも不思議なテイストの、 でも最高に面白い「小説」である(^ ^ ある日、地元の情報限定の掲示板に書き込まれた 「カツ丼は作れますか」という謎の問いかけ。 それを見た人々が、不思議なご縁でニアミスし、 最後はリアルに絡んでいく。 連作短編集であるが、すべての登場人物がイイ!...

何とも不思議なテイストの、 でも最高に面白い「小説」である(^ ^ ある日、地元の情報限定の掲示板に書き込まれた 「カツ丼は作れますか」という謎の問いかけ。 それを見た人々が、不思議なご縁でニアミスし、 最後はリアルに絡んでいく。 連作短編集であるが、すべての登場人物がイイ!!(^o^ 特に第二章の「童貞!」「処女!」と罵り会う 高校生の二人が魅力的(^ ^ 登場人物が、みな「lovableだ」と 英語で表現した方がしっくりくる感じ。 子供は子供なりに、若者は若者らしく、 そしてお年寄りはお年寄りとして、 悩み、自問し、「成長」して行こうとする。 本作の登場人物は、その全てが「まっすぐ」な印象。 まっすぐ悩み、まっすぐ自問し、 ひねくれ方だって「まっすぐひねくれてる」(^ ^; 現実に「いるいる、こういう人」と思わせる一方、 同時に「いねぇよ、こんな奴」とも思える。 とにかくキャラが素晴らしく、心象描写が共感でき、 会話が楽しくて、読んでてついニヤニヤする(^ ^; 何の予備知識も無く、ブックオフの100円コーナーで発掘。 この人の他の作品も、ぜひ読んでみたい(^ ^

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2016/01/13

 ここにいるだれもが、素敵な老人になれることを祈った。  名前も知らない方々と、そして私も含めて。  心から、心から。 (P.352)

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2015/10/25

一杯のカツ丼。実際には主要人物分、ですが。 オムニバスで語られる登場人物たちが一つの物事で繋がって終章で集う、舞台を大学でなく地方都市のある地域にしたぼっちーズのようなパターンの老若男女の群像劇。 MW文庫ということからわかりそうですが内容は一般文芸寄りです。登場人物たちは風変わ...

一杯のカツ丼。実際には主要人物分、ですが。 オムニバスで語られる登場人物たちが一つの物事で繋がって終章で集う、舞台を大学でなく地方都市のある地域にしたぼっちーズのようなパターンの老若男女の群像劇。 MW文庫ということからわかりそうですが内容は一般文芸寄りです。登場人物たちは風変わりな個性を持っていますが魅力を感じないと読み進められないかも。 ぼっちーズが友達論なら、こちらは人生論とでも言うのか。年齢は小学生から老人まで職業は学生から無職から年金受給者まで様々に取り揃えた人物たちが(続

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2015/08/26
  • ネタバレ

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かつ丼がとっても食べたくなりました。 ドミノさんのお子さんが、自分でごはんをつくることに決めたところはとても心打たれました。じいちゃんナイスアドバイスだなあと思いました。

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2014/12/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

さらさら読める。 ネットの書き込みを媒介として、そこからある市の人々を描く。人の繋がりの素晴らしさや、人が変わる瞬間も描かれている。 ただ惜しむらくは、作家と相性が悪かったのか、あまり印象に残らないということか

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2014/12/10

【『六百六十円の事情』『ぼっちーズ』のコンビが贈る、青春小説】  世の中には、いろんな人たちがいる。男と女。彼氏と彼女。親と子供。先生と生徒。そして爺ちゃんや婆ちゃんとか。その中には、「ダメ人間」と「しっかり人間」なんてのも。  あるところに、年齢も性別も性格もバラバラな「ダメ」...

【『六百六十円の事情』『ぼっちーズ』のコンビが贈る、青春小説】  世の中には、いろんな人たちがいる。男と女。彼氏と彼女。親と子供。先生と生徒。そして爺ちゃんや婆ちゃんとか。その中には、「ダメ人間」と「しっかり人間」なんてのも。  あるところに、年齢も性別も性格もバラバラな「ダメ」と「しっかり」な男女がいた。それぞれ“事情”を持つ彼らが描く恋愛&人生模様は、ありふれているけど、でも当人たちにとっては大切な出来事ばかりだ。そんな彼らがある日、ひとつの“糸”で結ばれる。  とある掲示板に書き込まれた「カツ丼作れますか?」という一言をきっかけに。入間人間が贈る、日常系青春群像ストーリー。

Posted byブクログ

2014/06/27

初めての入間一間の書物。みぃちゃんとかパラッとは読んだことあるけどそのへんの作風とは違って言葉そのまま日常の物語。オムニバス形式で、キャラの言葉の掛け合いが面白い

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