世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上巻) の商品レビュー

村上春樹(著者)

2011/01/10

村上春樹は2作目ですが、長編作としては初めて。
2つの世界の話が同時進行し、それぞれの結末はやがて1つに結びつく。
1つは高い壁に囲まれ、抜け出すことの出来ない不思議な国での生活を描いた物語。もう1つは、現代での特殊な仕事（舞台は現代で、仕事は架空のもの）により、ある仕事の依頼を引き受けた事から事件に巻き込まれていく話。
2つの物語が交互に書かれていて、なかなか入り込みにくかったです。上巻では2つの話にまだ関連性がありませんでした。
しかし様々な場面が細かく表されていて印象的ですね〜。
下巻に期待。

2011/01/05

高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。

感想は下巻で＊

2010/11/24

村上春樹の作品はこれが初めて。
あんま好きそうではないと敬遠していた。
普通に内容は面白かった!!
しかし、文体がくどいような気がしてあまり好きではなかった。

2010/11/03

2つの世界が同時進行していくお話。上だけだと2つの世界のつながりが分からなかった…。伊坂さんの「ラッシュライフ」みたいになんとなくつながりがわかるほうが自分は好きだな。
ここまではフツーに面白かった。下でどんな風におわるのかな。

2010/09/25

村上春樹さんの小説は10年ぶりかもしれません。正直、内容が現実的でなく、言い回しが独特で情景が思い描けませんでした。本は買って読むのでもったいなくて、最後まで読みましたけど、2つの世界・影と私、何がなにやらさっぱりでした。自分の想像力が足りないのか、人を選ぶ本なのか、村上春樹さんは世界的に有名ですが、自分には合いませんでした。 ただ2つの世界という設定は好きです。

2010/07/25

二つの世界での見事な世界観描写が秀逸。

いつ重なるのかもしれぬ｢世界の終わり｣と、｢ハードボイルドワンダーランド｣に、それぞれの要素を照合してみたりと、読者の想像を掻き立てる筆致は流石村上ワールド。
しかし、人物描写や台詞に関しては、ハードボイルドだけにか、味気ない。

2010/06/16

結構難しいことを書いていますが、「世界の終り」と「僕」の現実がだんだんと重なっていくのに引き込まれてしまいます。「世界の終り」は、作中にあるようにまるでアリスのワンダーランドのよう。
ストーリーは悪くないのですが、あちらこちら、とにかく誰彼彼構わず妙な性的発言と描写が多いのが気になる。そんなに語られても、笑うというよりは困惑………。それさえなければ、登場人物も、もう少し好きになれたと思う。