告白 の商品レビュー
最初からグイグイ
第1章から引き込まれます。 その後に続く人達の心情も目の前で見ているかのような錯覚を覚えます。 きっとこうやって犯罪っておこるんだろうな…因果応報という言葉が相応しいかはさておき…
鹿内美保
第一章だけでもうぶっ飛びます
第一章だけでひとつの短編としてちゃんとどんでん返しが味わえる。 読み進むと二章・三章がだれて感じてくるが、それが結末へむかう 大きな伏線になっていることに、後から気がつく。 そしてとんでもない結末。 最近多いテーマでありがちな話なのに、料理のしかたがちょっと違う?
うしこ
告白、夜間観覧車についで3作目の湊かなえの作品でしたが、先ず伏線がすごい。4人分伏線が展開されているので、それを追うだけでもすごく読みずらかった。もう少し分かりやすく描いてくれたらと思うこともあったが、それじゃ湊かなえの作品ではなくなってしまう。なんか異常なバックグラウンドを持つ...
告白、夜間観覧車についで3作目の湊かなえの作品でしたが、先ず伏線がすごい。4人分伏線が展開されているので、それを追うだけでもすごく読みずらかった。もう少し分かりやすく描いてくれたらと思うこともあったが、それじゃ湊かなえの作品ではなくなってしまう。なんか異常なバックグラウンドを持つ登場人物ばかり現れて、まともだと思っていた杉下も、やはりまともてはなかった。なんかすごく疲れた作品だったが、最後まで辞められず読みきってしまった。言い換えればそういうところに湊かなえの凄さがあるのかもしれない。次回作を期待する。
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読みやすいし、引き込まれる。 開いた1ページ目からいきなり行の上から下までびっしり、文字数めいいっぱい使って登場人物の会話では無く担任の独白から始まるのに読んでしまう。 …スマホで「独白」を変換したら「毒吐く」も出てきたから思ったけれど、あながち間違いじゃなくて、担任の「毒吐く」...
読みやすいし、引き込まれる。 開いた1ページ目からいきなり行の上から下までびっしり、文字数めいいっぱい使って登場人物の会話では無く担任の独白から始まるのに読んでしまう。 …スマホで「独白」を変換したら「毒吐く」も出てきたから思ったけれど、あながち間違いじゃなくて、担任の「毒吐く」の様にも感じた。 あと最後の終わり方の「 ねえ、 」と言う呼びかけが好き。たった二文字なのにあるのと無いのでは全く違う様に思う。
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才能の正しい使い方と人の視点交差の違いに驚く小説。 いつかは読みたいと思っていた小説を読むことができました。 最初は映画館で観て衝撃を受けた覚えがあります。 内容はかなりヘビーですが。不思議とするっと読める不思議な感覚です。 当事者の色々な角度から物語展開が進み次々に新たな発...
才能の正しい使い方と人の視点交差の違いに驚く小説。 いつかは読みたいと思っていた小説を読むことができました。 最初は映画館で観て衝撃を受けた覚えがあります。 内容はかなりヘビーですが。不思議とするっと読める不思議な感覚です。 当事者の色々な角度から物語展開が進み次々に新たな発見があるのも魅力的な小説ではないでしょうか。 また、湊かなえのデビュー作のもビックリしました。 一度自分の日々の行いが独り善がりではないか考えるきっかけになると思います。
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なかなかに登場人物が狂っていて面白い。 読み応えあったし、評価が高いのも納得です。 各章で語り手が替わり、その語り手の目線で見るとなるほどそんなことがあったんだと、同情にもにた感情を抱きましたがだまされてはいけないですね。 二、三章のブッ壊れっぷりが見事で、著者の真骨頂を感じま...
なかなかに登場人物が狂っていて面白い。 読み応えあったし、評価が高いのも納得です。 各章で語り手が替わり、その語り手の目線で見るとなるほどそんなことがあったんだと、同情にもにた感情を抱きましたがだまされてはいけないですね。 二、三章のブッ壊れっぷりが見事で、著者の真骨頂を感じます。 少しずつ話が重なり、歪んだパズルピースがはまっていって、徐々に景色が見えてくる頃にはもうどっぷり沼っていました。 そして誰も救われない笑 怖くて面白すぎで怖い一冊です。
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担任の子供を殺した子の章に人の命について考えているところがあって、そこで思ったのが「人の命は平等なのかな」ってこと。 前提として、日本は平和主義で人の命は平等に尊いとか、そうゆうふうに教育を受けるよね けど、殺人を犯して、裁判で死刑判決を受けた人は、いつか殺される つまり、命...
担任の子供を殺した子の章に人の命について考えているところがあって、そこで思ったのが「人の命は平等なのかな」ってこと。 前提として、日本は平和主義で人の命は平等に尊いとか、そうゆうふうに教育を受けるよね けど、殺人を犯して、裁判で死刑判決を受けた人は、いつか殺される つまり、命の価値が無いと判断されたことになる 裁判所(国)が人の命の価値を決めてるってことじゃん 命の価値を一般人が判断するか(殺人)国が判断するか(死刑)の違いで命の価値を測っていいのかな?、 死刑制度に対してなんの疑問も持ったことがなかったけど、他でもない平和主義とかを掲げる日本が死刑制度を取ってることになんとなく疑問を持った。 物語の感想ではないけど、死刑制度に関して考え直すきっかけなりました。 物語はめちゃくちゃ面白かった! 走り抜けるような展開のスピードが著者の若々しさを感じた^ ^
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第6回本屋大賞受賞ということで読んでみた 気持ち悪い 文章は読み易くスラスラ読める 只々気持ち悪い 「あなたがいったい何を生み出し、あなたが馬鹿と言いながら見下す人たちに、何の恩恵を与えているというのですか?」 これは作者が自分に向けた言葉か?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【再読】年始出勤前に会社で机の整理をしていたら「告白」が出てきました。小説の再読は「サクリファイス」以来です。人に本を貸すと、あーだ、こーだ話すのも楽しいし読み返すキッカケをくれて良いですね。 結末を知って読む小説とはいえ、さすが名作、小さな驚きをいくつも挟みこんできます。 自分なりの整理ですが、違ったら教えて下さい! 聖職者=森口の夫、世直しやんちゃ先生→素直に森口悠子で良かった 殉教者=犯人B(直樹)の母→最後に殺されてるので素直に美月で良かった 慈愛者=犯人B(直樹)の姉 求道者=犯人B(直樹) 信奉者=犯人A(修哉) 伝道者=森口悠子 改めて見ると告白者=章題の流れが正解っぽい まてまて、章題になっていた5者は全て悠子先生かもしれない。
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各章に分かれて主語となる人物が変わり、それぞれの告白をするというスタイル。 一見猟奇的な殺人犯にも理由があるんだということがわかって安心してしまった部分もある。(よくないことは絶対だけど) 純粋な目的を達成するためにどんどんと歪んでいく少年Aの心情の変化に引き込まれていった。
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