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告白 の商品レビュー

4.1

3409件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1118

  2. 4つ

    1361

  3. 3つ

    534

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  5. 1つ

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2025/01/13

才能の正しい使い方と人の視点交差の違いに驚く小説。 いつかは読みたいと思っていた小説を読むことができました。 最初は映画館で観て衝撃を受けた覚えがあります。 内容はかなりヘビーですが。不思議とするっと読める不思議な感覚です。 当事者の色々な角度から物語展開が進み次々に新たな発...

才能の正しい使い方と人の視点交差の違いに驚く小説。 いつかは読みたいと思っていた小説を読むことができました。 最初は映画館で観て衝撃を受けた覚えがあります。 内容はかなりヘビーですが。不思議とするっと読める不思議な感覚です。 当事者の色々な角度から物語展開が進み次々に新たな発見があるのも魅力的な小説ではないでしょうか。 また、湊かなえのデビュー作のもビックリしました。 一度自分の日々の行いが独り善がりではないか考えるきっかけになると思います。

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2025/01/12

なかなかに登場人物が狂っていて面白い。 読み応えあったし、評価が高いのも納得です。 各章で語り手が替わり、その語り手の目線で見るとなるほどそんなことがあったんだと、同情にもにた感情を抱きましたがだまされてはいけないですね。 二、三章のブッ壊れっぷりが見事で、著者の真骨頂を感じま...

なかなかに登場人物が狂っていて面白い。 読み応えあったし、評価が高いのも納得です。 各章で語り手が替わり、その語り手の目線で見るとなるほどそんなことがあったんだと、同情にもにた感情を抱きましたがだまされてはいけないですね。 二、三章のブッ壊れっぷりが見事で、著者の真骨頂を感じます。 少しずつ話が重なり、歪んだパズルピースがはまっていって、徐々に景色が見えてくる頃にはもうどっぷり沼っていました。 そして誰も救われない笑 怖くて面白すぎで怖い一冊です。

Posted byブクログ

2025/01/10

担任の子供を殺した子の章に人の命について考えているところがあって、そこで思ったのが「人の命は平等なのかな」ってこと。 前提として、日本は平和主義で人の命は平等に尊いとか、そうゆうふうに教育を受けるよね けど、殺人を犯して、裁判で死刑判決を受けた人は、いつか殺される つまり、命...

担任の子供を殺した子の章に人の命について考えているところがあって、そこで思ったのが「人の命は平等なのかな」ってこと。 前提として、日本は平和主義で人の命は平等に尊いとか、そうゆうふうに教育を受けるよね けど、殺人を犯して、裁判で死刑判決を受けた人は、いつか殺される つまり、命の価値が無いと判断されたことになる 裁判所(国)が人の命の価値を決めてるってことじゃん 命の価値を一般人が判断するか(殺人)国が判断するか(死刑)の違いで命の価値を測っていいのかな?、 死刑制度に対してなんの疑問も持ったことがなかったけど、他でもない平和主義とかを掲げる日本が死刑制度を取ってることになんとなく疑問を持った。 物語の感想ではないけど、死刑制度に関して考え直すきっかけなりました。 物語はめちゃくちゃ面白かった! 走り抜けるような展開のスピードが著者の若々しさを感じた^ ^

Posted byブクログ

2025/01/10

第6回本屋大賞受賞ということで読んでみた 気持ち悪い 文章は読み易くスラスラ読める 只々気持ち悪い 「あなたがいったい何を生み出し、あなたが馬鹿と言いながら見下す人たちに、何の恩恵を与えているというのですか?」 これは作者が自分に向けた言葉か?

Posted byブクログ

2025/01/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【再読】年始出勤前に会社で机の整理をしていたら「告白」が出てきました。小説の再読は「サクリファイス」以来です。人に本を貸すと、あーだ、こーだ話すのも楽しいし読み返すキッカケをくれて良いですね。 結末を知って読む小説とはいえ、さすが名作、小さな驚きをいくつも挟みこんできます。 自分なりの整理ですが、違ったら教えて下さい! 聖職者=森口の夫、世直しやんちゃ先生→素直に森口悠子で良かった 殉教者=犯人B(直樹)の母→最後に殺されてるので素直に美月で良かった 慈愛者=犯人B(直樹)の姉 求道者=犯人B(直樹) 信奉者=犯人A(修哉) 伝道者=森口悠子 改めて見ると告白者=章題の流れが正解っぽい まてまて、章題になっていた5者は全て悠子先生かもしれない。

Posted byブクログ

2025/01/21

各章に分かれて主語となる人物が変わり、それぞれの告白をするというスタイル。 一見猟奇的な殺人犯にも理由があるんだということがわかって安心してしまった部分もある。 純粋な目的を達成するためにどんどんと歪んでいく少年Aの心情の変化に引き込まれていった。

Posted byブクログ

2025/01/02

ずいぶん昔に映画をみて怖かった印象がある。 原作は初めて。 終始モノローグ的に進む、異端の小説。 語り手の違いで同じ事象の捉え方が大きく異なることが非常に面白い。中学生の短絡さ、脆さが妙にリアル。作者が教鞭をとっていた経歴があることが理由だろうか。

Posted byブクログ

2025/01/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

完璧すぎる。ここまで気分爽快で完璧な復讐劇が存在するのだろうか?思わず読み終わった後にその話の完璧さに拍手をしてしまった。 一章の悠子先生による衝撃的な告白を皮切りにの章ごとにそれぞれ登場人物の心情が一人称で独白のように語られる構成となっているのだが、登場人物一人一人がどのような思想でそのような状態に至っていくのかが丁寧に書かれており、感心してしまった。特に直樹くんが罪悪感に蝕まれて、徐々に狂っていくとこや、一見ただのサイコパスに見える修哉くんがどのような段階と思考を得て、愛美ちゃんを殺すことに至る心情がとてもリアルだった。 悠子先生の考え方は非常にフェアだし、人に優しくて賢く思わず感心してしまうようなところが多かった。だからこそこの人を怒らせてしまった2人はこうなるのは致し方ないと思う。昨今、悪人にしっかり復讐しないで終わる物語が多い中、ただ物理的に復讐を果たすのではなく、犯人2人の心にある大切な部分をぶち壊してしまう完璧な復讐はとても胸がスカッとした。最終章の悠子先生が全てを嘲笑うかのように語るのは見ていて、非常に気持ちよかった。

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2024/12/31

子供を失った女性教師の独白から始まり一つの事件を関係者たちの視点で語るお話。 子供はプールに転落してしまった事故死とされていたが、真実はそれと異なっていて。 女性教師は真実に気づいている。 そして然るべき復讐を行う。 タイトルも著者も有名でしたがなかなか読む機会がありませんでし...

子供を失った女性教師の独白から始まり一つの事件を関係者たちの視点で語るお話。 子供はプールに転落してしまった事故死とされていたが、真実はそれと異なっていて。 女性教師は真実に気づいている。 そして然るべき復讐を行う。 タイトルも著者も有名でしたがなかなか読む機会がありませんでした。 ブクログの本棚を見せた人にきっと好きだよと勧められて、まんまと面白く最高評価の本として登録させてもらいます。 事前情報一切なしで読んだこの本は第一章だけで話が盛り上がりすぎて、二から先の章はどういうことなのだろうと思いましたが紆余曲折を経て、見事最終章まで面白いという感想のまま読み進めることができました。 人は皆どこか狂人で、でもそのことに自分は一切気づけず、他人の目を通して初めてわかるのだと認識しました。

Posted byブクログ

2024/12/31

子供の殺人事件をクラス全員に告発するところから、徐々に語り手が変わり事件に繋がるまでの過程が明かされていく構成が斬新だった。答え合わせ的な形で詳細がわかっていく様子は非常に面白くページをめくる手を止められなかった。今年読んだ小説の中でトップ3に入る名作。

Posted byブクログ