告白 の商品レビュー
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大抵の復讐系の物語は、最後復讐完遂の手前で相手を許して終わる印象がある。この作品では最後まで徹底的に仕返しをしてくれたので痛快だった。 常に主観的に事件の様子が語られていくという構成によって、臨場感を常に味わいかつ物語にのめり込むことができた。ミステリーを読んだ時のゾクゾクする感じが好きだと改めて感じた。
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どんどん読み進めてしまった。告白から始まってそれぞれの視点で書かれた心情がすごかった! 家庭環境って大事だけどほんとに難しいんだなと思った。先生の復讐は殺されるより残酷でなんとも言えなかった。
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心理描写がすごかった。2人とも居場所を失いたくなかったんだな。したことは中学生とは思えないけれど、根底にある気持ちは中学生の気持ちで幼い。やってしまったことを肯定するわけではないけど、2人の育ってきた家庭環境には同情する。あの家庭環境ではおかしくなってしまうだろうなと。些細な出来事に影響されやすい思春期に、いろんな思いをしたんだと思う。 あと、なんといっても先生。ずっと先生として生徒を導いていたけれど、先生を辞めた最後は母親として復讐をした。世直しやんちゃ先生の判断は正しかったのだろうか。もし止めていなければ、先生として、2人に考えさせるような復讐をしていた。犯人の2人以外に手を出すことはなかっただろう。世直しやんちゃ先生は、自分の中での先生のイメージを崩したくなかったのかもしれない。
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中学生のとき初めて読んで、衝撃…。こんな面白い本があるんだ!って。 まさに、読書ハマるきっかけになった本。 何回読んでも飽きない。 松たか子を頭に思い浮かべながらずっと読んでた。
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湊かなえさん著「告白」 著者のデビュー作であり2009年本屋大賞受賞作品。 松たか子さん主演で映画化もされており、映画の方は第34回日本アカデミー賞最優秀賞を受賞している。 今回は約10年振りの再読になる。 ちゃんとレビューを残しておきたいと思い今回再び読み直してみる事に。 ...
湊かなえさん著「告白」 著者のデビュー作であり2009年本屋大賞受賞作品。 松たか子さん主演で映画化もされており、映画の方は第34回日本アカデミー賞最優秀賞を受賞している。 今回は約10年振りの再読になる。 ちゃんとレビューを残しておきたいと思い今回再び読み直してみる事に。 恐るべきは今作品が著者のデビュー作で代表作であるという事。何作品か著者の作品を読んではいるが一番の衝撃を受けたのはこの「告白」で間違いない。 なんといっても物語の構成が抜群で、物語の中に3組の母子像が描かれている。その母子の相関と事件の絡まり具合がお見事。 また一人称で主人公や犯人達が語り口調で「告白」していく事により、視点や考慮ポイントに変化が生じ一つの事象が多視点から描かれ多角化されていく様に感じる。 厚みと濃度がどんどん増していくような感覚を覚える。 著者はよく「イヤミスの女王」と俗称されるがこの作品が最たる作品だろう。 不穏で薄暗い作風の中に人間の心理の表裏を緻密に描写されていく事で、窮屈で息苦しい物語へと変貌している。 この「告白」が自分の中ではその頂点にある作品だと感じている。 再読だったのだが改めて凄い作品だった。
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「さすが」と声が思わず漏れてしまうような湊かなえワールドで最後のシーンは特に印象に残った。 まさか体育館に置いていた爆弾を渡辺修哉の母の研究室に運んでいるとは… なんで美月さんが修哉に殺されたのかが少し、軽率な理由すぎた気はするが、全体を通して登場人物の各々が自分の思想や考えを中心に行動しているというのがこの物語の恐ろしいところである。
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色々なところでお勧めされていたので読んでみた。 ずっといやーな感じ、救われない感じで読み進めた。読了後も嫌な感じが残ったまま。 映像化されているということなんで、ぜひそちらもみてみたいと思う。
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最後まで森口の手のひらの上だったのだ。 それぞれの告白で事件の真相が明らかになっていくのが読んでいて面白く、読む手がとまらなかった。 相手の行動を予想し各々計画を進める中、その人物が予想外の動きをしたせいで事が複雑化し、取り返しのつかない事態になっていくのはかなり苦しかった。 母親に会いたい、認められたいという思いから始まった渡辺の計画が様々なことを経て自分の手で母親を殺すことになる展開は最後まで予想出来なくて最悪な思いが残った、本当に素晴らしいイヤミス。
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映画見たから読まなくていいかと思っていたけど底抜けの暗い話が読みたくて。大正解!映像化も完璧だったのかと溜息をつくレベル。最高!
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本と映画どちらも見たが、終わった後の余韻が今までにない感覚だった。容赦のない復讐。最高だった。人物の視点だったり日記だったりして、第三者から見ているような書き方ではないのでより心情などがダイレクトにやってきたのが印象。終わり方は映画の方が好きかも。
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