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天国旅行 の商品レビュー

3.6

254件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    94

  3. 3つ

    95

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

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2012/09/19

「心中」をテーマにした短編集。どれも、死は軽く取り上げているののに、話は深い。人間、こんなに簡単に死なないで欲しいと思いながらも、話に引き込まれてしまう。

Posted byブクログ

2012/09/18

個人的に三浦しをん作品の中では、かなり上位に食い込む作品。 『遺言』が本当に好きだ。『遺言』だけで星5つつけてしまうぐらいには好きだ。

Posted byブクログ

2012/08/27

「心中」というと江戸時代、身分違いの恋に悩んだ末に若い男女が、というイメージがあるが、この作品には現代のふつうの人々のいくつもの「心中」が出てくる。 本当は死にたくなんかない、いつまでも一緒にいたい、愛しているから死ぬ時は同じようにして逝きたい…いろんな形があり、そしてどれもせつ...

「心中」というと江戸時代、身分違いの恋に悩んだ末に若い男女が、というイメージがあるが、この作品には現代のふつうの人々のいくつもの「心中」が出てくる。 本当は死にたくなんかない、いつまでも一緒にいたい、愛しているから死ぬ時は同じようにして逝きたい…いろんな形があり、そしてどれもせつない。 最後のお話のラストで少し救われたような気がしてよかった。

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2012/08/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「心中」をテーマにした短編集。7編。「森の奥」死ぬつもりで行った樹海での不思議な出会い。「遺言」これがいちばん粋だったね、いろいろあった老夫婦、夫から妻への遺言という形でのラブレター。「初盆の客」これはちょっとファンタジックな幽霊話?二人の夫に添い遂げたウメおばあちゃん。「君は夜」これは後味わるいねえ。典型的ダメ男に惚れて身を持ち崩す女。「炎」これも後味わるい。焼身自殺した憧れの先輩。救われない話。「星くずドライブ」死んでしまった彼女の幽霊と僕。考えようによってはこれがいちばん怖いかもね。自分の身に起こったとしたら。「SINK」=沈む 一家心中の生き残り。これも重い話。自分は悪くないのにね。こういう思い生い立ちを背負って生きるってしんどいだろうな。心細さと孤独と諦めと妬み屈折みたいなものを胸から離すことはできないだろうし。三浦さんの視点がえぐる物語はときに心重くなるけど、作家としてますます注目したい方だ。

Posted byブクログ

2012/08/01

う~ん。モヤモヤしたなあ。 そういうふうに作ったのかもしれないけど、なんか合ってないというか。 全然入りこめなかった。

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2012/07/29

心中をテーマに書かれた、7編の短編集。 テーマがテーマなだけに暗く哀しいお話が多かったけど、人を愛する気持ちに触れ、色々考えさせられる。 愛する人から「一緒に死んでほしい」なんて言われたら、どう思うかな。 黙って頷くのが愛なのか。 強く引き止めるのが愛なのか。 どちら...

心中をテーマに書かれた、7編の短編集。 テーマがテーマなだけに暗く哀しいお話が多かったけど、人を愛する気持ちに触れ、色々考えさせられる。 愛する人から「一緒に死んでほしい」なんて言われたら、どう思うかな。 黙って頷くのが愛なのか。 強く引き止めるのが愛なのか。 どちらもできずに冷めてしまいそうな自分を見つけて、少し戸惑った。

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2012/07/26

一冊心中がテーマなはずなのにこれだけ違う作品が作れるのかと 間口の広さにただただ驚くばかりです 男女の夫婦とも男同士との関係ともとれる話が入ってるあたりは さすがしをんさん笑 江戸時代の夢を見る女の子の話は普段だったら嫌だな~と思う 内容の部類なんだけど三浦先生の書く文章だとそん...

一冊心中がテーマなはずなのにこれだけ違う作品が作れるのかと 間口の広さにただただ驚くばかりです 男女の夫婦とも男同士との関係ともとれる話が入ってるあたりは さすがしをんさん笑 江戸時代の夢を見る女の子の話は普段だったら嫌だな~と思う 内容の部類なんだけど三浦先生の書く文章だとそんな事は全然 ありませんでした

Posted byブクログ

2012/07/14

一番最初の話が好きでした。 人生に迷う中年サラリーマンと、自衛隊員で、青木と名乗る青年の話。 個人的に、このサラリーマンは小日向文世、青木は苗字が一緒なので青木崇高というイメージ。 しをんさんらしくないお話だなと思う一方、 そしてやっぱりしをんさんらしいなぁという印象です。

Posted byブクログ

2012/07/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

目次 1.森の奥 2.遺言 3.初盆の客 4.君は夜 5.炎 6.星くずドライブ 7.SINK 富士の樹海に現れた男の導き 命懸けで結ばれた相手への遺言 夫婦の意外な縁 前世を信じる女の黒い夢 焼身自殺に隠された謎 死んだ彼女と暮らす若者の迷い 一家心中で生き残った男の記憶 全体的に縁(というか伏線といえるのか)が、惜し気もなく書かれてる。 過去の縁、霊象、前世、 のわりに、もしかしたら…の部分をあえて押し付けないところが良いのかも知れない。濁りまではいかない不透明。 1.(大まか)樹海にきたものの目の当たりにした死に迷いが色濃く落ちる。ある青年とのふれあいで心底では死にたくない(生きたいまではいかない)と思いなおすが、やはり青年の行動に流され死んでしまおうとする。 2.あのとき死んでいればよかったから始まる回想録。主人公の生きてきて正解だったという結論部分は老いを少なからず恐怖する私にとっては印象的。 3.先祖の話。戦争ではるか辺境にいた夫、なぜかその夫の子を身籠ったという。夫は亡くなり、子を置いて再婚した先の孫が語り手。孫の元にその戦時中に出来た子の霊が訪ねる。 4.なんどとなく流れる夢の内容が前世の体験だと信じ今世では幸福になろうとする。前世の相手も見つけ、より尽くそうとするがやはり同じ結末に辿るようだ。 5.焼身自殺をした先輩の真相を知るため、先輩に憧れていた主人公と先輩の彼女が急接近する。主人公はおとなしい性格だが、彼女は人気者だったため、先輩の死ではじめて言葉を交わす。彼女の誘導により真相が見えたようにも思えたが。 6.彼女は自分が死んでしまったことに気付かずに僕の元に現れた。生前と同じように振る舞うがやはり上手くいかない。ふたりの関係は徐々に変化してしまう。 7.の最後、記憶の改竄部分はこれから生まれてくる子と母親が連想され、また生まれ変われると良いなと思う。 (書きかけ細やか) 1.青年も死を隣に置き、やはり迷っていたのだろう。主人公のせいで怪我を負った際、所持していた薬が多いことから、自殺を感付かれる。主人公の過去に別離した父親を重ねる。青年はアルコールに薬を混ぜたと主人公に勧め、心の葛藤の末主人公は飲んでしまう。

Posted byブクログ

2012/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

全ての物語が心中に関連した話。でも決して暗い話ばかりではなく、最後は少しの光を差して終わってるのが多かった。 改めて、『死』について考えてしまう作品でした。。 しをんさんっていろんなの書くなぁ。。。

Posted byブクログ