光媒の花 の商品レビュー

道尾秀介【著】

2011/01/23

すごくいい。彼らしさの出ているのは最初の一編のみ。あとは“らしくない”ストーリーが続く。派手さがなくなり、垣間見えるのは優しさ。改めて彼の卓越した文章能力に気付かされた今までにないタイプの道尾作品。

2011/01/09

Bad things, sad things...but, The life is beautiful.

2011/01/04

初めて読んだ道尾さん。
なんでもっと早くにこの作家さんに出会えなかったのだ！と後悔しました。
点が線になり、そして、その線を少し遠くから見れば絵になる。それを１つ１つ丁寧に見せてくれる手法にただただ溜め息です。

2011/07/31

道尾秀介、楽しみにして読んでしまったからか、今一つ。連作短編、６篇。しんみりとくる人間が描かれている…

2010/12/23

期待していた「道尾ワールド」とはちょっと違っていましたが、、、

人の心のひだのようなものが、細やかに伝わってくるとおもいました。
いわゆる「お涙ちょうだい」といったタイプの物語でないのですが、読んでいて何度かこみあげてくるものがありました。

2010/12/23

六話の短編集。それぞれの主人公は異なりますが、少しずつ話を越えて登場します。道尾さんに心境の変化があったのか意図的なのか、最初の三話と後ろの三話では内容が大きく変わります。もちろん私は後ろの三話、特に「風媒花」が好みです。

2010/12/16

連作短編。道尾さんテイストのミステリーばかりかと思っていたら、意外とそうでもなく、なかなか味わい深かったです。

2010/12/16

暗く哀しい中にも、光が差すようにどこか救いがあり、そのバランスがとても良く、文章の上手さを改めて感じることができる。
起きていることが、まるで陽炎が揺らめいているようでもあり、現実か夢の狭間を行き来しているような錯覚に陥る。
そこで人が死んでもリアルさがなく、映画のワンシーンであるかのように幻想的であり、ぐいぐいと道尾秀介氏の描く世界へと引き込まれてゆく。
どうして人は忘れてしまいたいことほど、記憶の中に留めてしまうのだろう。

2010/12/23

6編からなる連作サスペンスミステリー。
それぞれが巧妙にリンクしており、構成が見事。

1章が怖かったな…。

2010/12/02

六章からなるオムニバス形式の短編集。短編の重なり具合が東野圭吾の新参者を思わせるが、一編の中に日常の中で抱えた問題の暗さがよく現されている。後半になるにつれ光が見えて来る内容に、作者の作品に対する想いが伺える。