光媒の花 の商品レビュー
深い余韻が残る連作短編集・・・。 初めて道尾秀介の短編を読んだけど、いやぁ、読ませるなぁ! 6編の短編からなる本書だが、第1編の登場人物が第2編の主人公となり、第2編の登場人物が第3編の・・・という風に、各編は独立した物語でありながら、それぞれがリンクしていて、短編集にありが...
深い余韻が残る連作短編集・・・。 初めて道尾秀介の短編を読んだけど、いやぁ、読ませるなぁ! 6編の短編からなる本書だが、第1編の登場人物が第2編の主人公となり、第2編の登場人物が第3編の・・・という風に、各編は独立した物語でありながら、それぞれがリンクしていて、短編集にありがちな「ぶつ切れ感」が無いのが良い。 また、それぞれの独立した各編も、非常に物語を練っていて、読ませる。 それぞれの編を読んだ後に、余韻が残るのは、個人的には良かった。
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この作家の作品は1作ごとに印象が違っていたので、本作も恐る恐る・・・。 読後感がきついものは最近受け付けないが、これはセーフ。短編ならではの仕掛けもあって、ページを繰る手が進む。 全編通した仕掛けを望むのは欲張りすぎかな。
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短編集。推理作家ではないけれど あっと驚く展開が必ずある作家。 映像が 頭の中に浮かぶ話があった。 ぞくりとした風景がそこにはあった。
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一匹の蝶が見た、絶望の先に広がる光景とは‐渾身の連作群像劇 第23回山本周五郎賞受賞作 認知症の母親とひっそり暮らす男性の封印された過去 ホームレス殺害に手を染めた小学生兄妹が抱く畏れ 密かに心を通わせた少女のために、少年がついた嘘 両親の諍いを機に、耳が聴こえなくなった少女の...
一匹の蝶が見た、絶望の先に広がる光景とは‐渾身の連作群像劇 第23回山本周五郎賞受賞作 認知症の母親とひっそり暮らす男性の封印された過去 ホームレス殺害に手を染めた小学生兄妹が抱く畏れ 密かに心を通わせた少女のために、少年がついた嘘 両親の諍いを機に、耳が聴こえなくなった少女の葛藤 病に伏せる姉を見舞う、配送ドライバー青年の誤解 自信を失った女性教師と、孤独と戯れる教え子の希望 光に満ちた景色も、暗く悲しい風景も、すべてがこの世界だ。 紹介文より
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道尾秀介、二冊目。 けっこう好きかも、この人。 ショート・ショートがとてもいい形で つながってる。 そして、一話一話がけっこう切ない。 ちょっとひっかけられる部分もある。 文章もとても綺麗だし、 この系統の作品なら今後も読んでみたい。 ホラーは無理だけど。。。
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連作短編集になるのかな?? 見えていた景色が突然変わって驚かされる部分はありますが、ミステリ色は薄い作品ですね(^^)/ 短編それぞれは別の話で、登場人物が一部重なっています。 前半は暗い話が続きますが…後半は、苦しい状況下にある人物を描いていても、明日への希望が持てるような展開...
連作短編集になるのかな?? 見えていた景色が突然変わって驚かされる部分はありますが、ミステリ色は薄い作品ですね(^^)/ 短編それぞれは別の話で、登場人物が一部重なっています。 前半は暗い話が続きますが…後半は、苦しい状況下にある人物を描いていても、明日への希望が持てるような展開になっていて救われます(^_-) 道尾先生の作品には、どんどん読みたくなる魅力がありますよね~♪
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短編集。 東野圭吾とは違って短編集向きなのかな? こっちのほうが面白い 微妙に話も繋がってたりする
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「死」に関わる人たちの連作短編。 どこかで繋がりがある登場人物たち。 どん底の人生を歩むような過去があったり 上手くいかないだろうという不安で一杯だったり こんなにも世の中は闇だらけなのか、そう思う前半の章。 それが後半、光がさす。 片岡忠彦氏の装丁は絶妙で、本のイメージにあっ...
「死」に関わる人たちの連作短編。 どこかで繋がりがある登場人物たち。 どん底の人生を歩むような過去があったり 上手くいかないだろうという不安で一杯だったり こんなにも世の中は闇だらけなのか、そう思う前半の章。 それが後半、光がさす。 片岡忠彦氏の装丁は絶妙で、本のイメージにあっている。 それにしても道尾秀介さんは、直木賞候補になったあたりから路線がかわってきて文学的で良いお話を書くのだけど、読んでスッキリの叙述トリックのミステリーもまた書いてほしいな。 ( ・_ゝ・)<誰にも再生する力はある。 第23回山本周五郎賞受賞作
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途中読むのがつらかった。にもかかわらず★4にしたのは最後希望が感じられたから。 道尾作品をあまり読んでいない私だが、最初に読んだのが「向日葵の咲かない夏」でその読後感が私にはよくなかったからだった。 この本で違うのはそこかな。 連作短編という形式は私の好みだし、始めの頃のつ...
途中読むのがつらかった。にもかかわらず★4にしたのは最後希望が感じられたから。 道尾作品をあまり読んでいない私だが、最初に読んだのが「向日葵の咲かない夏」でその読後感が私にはよくなかったからだった。 この本で違うのはそこかな。 連作短編という形式は私の好みだし、始めの頃のつらさを救うものが感じられた。 私にとって小説はつらい現実に向き合うだけでなく、そこに希望の光を見出せるものであってほしいのだ。 「カラスの親指」は面白いと聞いているのでいつか読んでみたいと思っている。
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あんまり期待しないで読んだんだけど(笑)、結構面白かった。 前半で、ほのぐらい性のにおいのする物語ばかりなのかな、と思って読んだけど、後半は意外に結構前向きな話だった。6話目はなんだか妙に感動しちゃった。朝代ちゃんの、怒られてもいいから、ねぇねぇって気楽に声をかけられるような関係...
あんまり期待しないで読んだんだけど(笑)、結構面白かった。 前半で、ほのぐらい性のにおいのする物語ばかりなのかな、と思って読んだけど、後半は意外に結構前向きな話だった。6話目はなんだか妙に感動しちゃった。朝代ちゃんの、怒られてもいいから、ねぇねぇって気楽に声をかけられるような関係になれるかなって発言に「うぅっ……泣」って涙腺を刺激された(笑) こういう話も書くのですね。ちょっとイメージ変わりました。相変わらず文体は軽いというか薄めというかあっさりしてるけど、この作品はこのさらっと軽めの仕上がりがいいのかも、とも思いました。 ただ評価の高い、話の繋がり方は、私はちょっと笑っちゃった。「うまく繋げてる感」は確かにある。
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