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光媒の花 の商品レビュー

3.7

251件のお客様レビュー

  1. 5つ

    36

  2. 4つ

    108

  3. 3つ

    77

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

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2012/01/11

泣けるような感じではないが、心地良い怠さで、暫しボーッとした。6つの短編集だが話は全て繋がってる。ひとつひとつのバランスが丁度良くまとまっていて、スピードも速すぎず、ゆっくりすぎず、仄かな心地良い灯りの中で面白く読めた。

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2011/12/02

カナブンのくだりがたまらなく良かった。道尾さんの作品は人に話したくなるウンチクがあってワクワクします。

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2011/11/30

やっぱり独特の雰囲気を持つ作家さんです~。 連作短編集でホラー色は無し。 一作目から侘び寂びを感じさせるミステリーで、二作目からは前作関連者が主人公になっていきます。 暗い所で灯火が揺らめくような、けど決して消えない、人間の暗い感情を綴りながらも最後に希望を感じさせてくれる...

やっぱり独特の雰囲気を持つ作家さんです~。 連作短編集でホラー色は無し。 一作目から侘び寂びを感じさせるミステリーで、二作目からは前作関連者が主人公になっていきます。 暗い所で灯火が揺らめくような、けど決して消えない、人間の暗い感情を綴りながらも最後に希望を感じさせてくれる作品集になってました。

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2011/11/10

道尾さん、植物に造詣が深いのは知ってたけど、虫にも詳しいのだな・・・そういえば、アメンボの逸話もあったっけ。そういうところが、道尾作品を余計に好きになる由来w

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2011/11/10

6編からなる連作短編集。 1、隠れ鬼 2、虫送り 3、冬の蝶 4、春の蝶 5、風媒花 6、遠い光 1は印章屋を営む主人の子供の頃の話。 2は幼い兄妹が川原でホームレスと係わり自分たちがホームレスを 殺してしまう話でもう一人のホームレスと出会う話。 3は2で登場したもう一...

6編からなる連作短編集。 1、隠れ鬼 2、虫送り 3、冬の蝶 4、春の蝶 5、風媒花 6、遠い光 1は印章屋を営む主人の子供の頃の話。 2は幼い兄妹が川原でホームレスと係わり自分たちがホームレスを 殺してしまう話でもう一人のホームレスと出会う話。 3は2で登場したもう一人のホームレスの少年時代の話で、少女サチを 救おうとする。 4は3で登場したサチの現在の話で耳の聞こえない少女との話。 5は4で登場した耳の聞こえない少女を危うく轢いてしまいそうになった トラックドライバーの話で、姉が入院することになり母親との確執が 溶けていく話。 6は5で登場した姉は教師をしており、教え子の一人に問題が起こり その問題を通して教師としての自分を見つめる話で1で登場した 印章屋も顔を出す。 前編において明るい話ではないのだけど、なぜかホッとるような それでいて切ないような物語である。 たぶん文学系の題材なのだろうけど、ミステリー的な手法で書かれて いるのでハラハラ感がある。

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2011/11/10

奇をてらったトリックも度肝を抜かれるどんでん返しもなかったが、読み終えて光の環が描かれるような素晴らしい作品だった。 子供の視線で書かれた文章が瑞々しい。

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2011/11/03

少しずつそれぞれが重なり合った話がつづられる短編集。ミステリ色はありますが、語りのほうへ力点を置いたように思え、ときに切なくときに残酷に、人と人のあいだに起こる善さも悪さも含んだ関係のものがたりを、とつとつと描いています。だからかどこかおとなしめな印象はあります。 例によってとい...

少しずつそれぞれが重なり合った話がつづられる短編集。ミステリ色はありますが、語りのほうへ力点を置いたように思え、ときに切なくときに残酷に、人と人のあいだに起こる善さも悪さも含んだ関係のものがたりを、とつとつと描いています。だからかどこかおとなしめな印象はあります。 例によってといっていいのか、少年少女への性的事件のモチーフがあるのは若干食傷気味に感じましたが… 驚かせるばかりの展開ではなく、人のつながりの大切さを描いていて、いつもとはちょっとちがう、とは思いました。なかなかしんみり沁みる本でした。

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2011/10/31

初めて読んだ作家。一つひとつが重なり合って行く短編集。重くてクライアント話もあるが最後は明るく光が見えて来る感じ。なかなかいい。

Posted byブクログ

2011/10/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

数人の人生が重なりながら展開していく。 高校男子が社会人女性に抱く甘い期待と緊張感は 男として『分かるなぁ~』とほほ笑んでいたら 本心はとっくに見抜かれていて事態はとんでもない方向に、、、。 連動した各章は、心が痛かったり、寂しかったり 切なかったり 少し希望を感じたりでした。 一気に読んでしまいました。いや、これは面白かったです。

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2011/10/26

好きです。こういうどこかつながりがある短編集。希望もなにも無い終わり方をしたかと思うと、違う短編で少し救われたりとすると、うれしくなったりしちゃいました。

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