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きみ去りしのち の商品レビュー

3.8

96件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    31

  3. 3つ

    32

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2012/09/10

好かった。 登場人物も、内容も、話の流れや終わり方も。 旅の場所を訪れたい。 2012.09.10読了

Posted byブクログ

2012/07/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いつも、ほのぼのとした気分にさせてくれる印象の重松作品 今回もそんな気持ちで手にとった本だったけれど 主人公の旅先ごとに出会う出来事、人物によって 読んでいる私も大切な事を考えさせられたり かけがえのない人との別れについて泣きながら読みました。 特に主人公がホスピスで過ごす元妻に最後に会いに行く章の 久部良バリ、ハイドゥナン・・・ 先生の話でも・・・ 色んな人の気持ちが伝わってくるようで いつもの作品とは違う意味で心をキレイにしてくれる作品の印象

Posted byブクログ

2012/05/02

赤ちゃんを亡くした父親が離婚して離れた娘と恐山や知床を旅する。 -両手ですくってルリスズメダイを捕まえ  海が広すぎることが悲しくて、ルリスズメダイが小さすぎることが悲しくてー

Posted byブクログ

2012/04/25

一才になったばかりの息子を亡くした男、関根。息子に見せてやりたいものはたくさんあった。特別でなくていい、普通のことをたくさん体験させてやりたかった…。だから旅に出た。息子にも見せてやるために。ぽっかり空いた穴から逃れるために。ひとりぼっちのほうが耐えれるから。 同行者は、15才の...

一才になったばかりの息子を亡くした男、関根。息子に見せてやりたいものはたくさんあった。特別でなくていい、普通のことをたくさん体験させてやりたかった…。だから旅に出た。息子にも見せてやるために。ぽっかり空いた穴から逃れるために。ひとりぼっちのほうが耐えれるから。 同行者は、15才の女の子、明日香。 関根の別れた妻との娘。 彼女の母は刻刻とその日にむかって進んでいる。 恐山、北海道の流氷、阿蘇の野焼き、花のあふれた奈良、母の砂時計を買うためだけに訪れたサンドミュージアム、与那国島。天草の精霊流し。 それぞれの土地で美しい自然と出会い、様々な人と出会った。 みんな何かしら哀しみを背負っている人だった。遺された人たちだった。みんな、時々は泣きながら、それでもしっかり立っている人たちだった。 明日香の母、美恵子が言った言葉がすごく印象的だった。 あの子に最後にしてやれること。 幸せに死にたい。

Posted byブクログ

2012/04/20

よかったです・・・。 よくある言い方で言うと、子供を亡くした父親の再生の物語、ということになるんでしょうが、別に”再生”ではないんだよね。 旅を重ね、いろいろな”喪失”を抱えた人々との邂逅の中で、 少しずつ、少しずつ受け入れていく過程を丹念に描いています。 いいですねえ^^ まさ...

よかったです・・・。 よくある言い方で言うと、子供を亡くした父親の再生の物語、ということになるんでしょうが、別に”再生”ではないんだよね。 旅を重ね、いろいろな”喪失”を抱えた人々との邂逅の中で、 少しずつ、少しずつ受け入れていく過程を丹念に描いています。 いいですねえ^^ まさに重松節! 中学受験に使われたりと、重松は短編の評価が高いけど わたしはやはり長編がいいなあ。

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2012/03/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

旅人は、息子を、生まれてまもない小さな息子をなくす。アンパンマンの「なんのために生まれてなにをしてよろこぶ わからないままおわる そんなのはいやだ」が嫌いになった父親の物語。 子を持ってみて、はじめてわかったことがいくつもありました。

Posted byブクログ

2012/03/08

幼い息子を亡くした父と、母の“その日“を前にした前妻との娘のふたりの旅。読んでいて切なくて涙が出てきました。愛する人の死を受け入れるのは、本当にやるせなく難しいものです。

Posted byブクログ

2012/01/15

1歳の息子を寝ている間に死なせてしまった父親が、前妻との間の娘と旅に出て、自分や妻、前妻、亡き息子や娘とのことを考えるお話。

Posted byブクログ

2011/10/29

タイトルが良くて手にとったけど、なんかぱっとしない印象。重松作品だから重いってのはわかりきってたけど、重さが違う方向にいってるような。『その日の前に』はバランスがよかったけど、これはいろいろ設定を足しすぎた感が…タイトル負けな気がする。

Posted byブクログ

2011/10/20

短編連作は重松清の得意分野ではないだろうか。セキネさんと明日香を中心に、いくつかの物語が進む形式。全体的にシリアスで重松清らしくないと言われているが、私はとくにそんなふうには思わなかった。明日香のキャラクターが、シリアスさの中に暖かさとか優しさを生んでいたからだと思う。深刻な状況...

短編連作は重松清の得意分野ではないだろうか。セキネさんと明日香を中心に、いくつかの物語が進む形式。全体的にシリアスで重松清らしくないと言われているが、私はとくにそんなふうには思わなかった。明日香のキャラクターが、シリアスさの中に暖かさとか優しさを生んでいたからだと思う。深刻な状況のなかでも明日香の人柄に支えられたのは、登場人物でもあり読者でもあると思うのだ。 何編かは涙を流しながら読んだ。何ヶ月もかけて読んだからあまり覚えていないのだが、セキネさんたちが出会う人々が泣かせてくれる。この本を読んで、本気で島根への旅行を計画するくらい、リアリティとロマンのある本だった。砂時計の話がオススメ。 素敵な本だった。ただ一気に読めないのが残念。

Posted byブクログ