きみ去りしのち の商品レビュー
「なぜ」「もしも」と自分を詰り、悔やみ、少し相手を責めてしまう主人公と妻の姿は哀しい。だから主人公が旅を通じて、亡くした息子に「さようなら」「ごめんね」だけではなくて「ありがとう」と伝えたいと思えるようになったことがうれしかった。 忘れる必要も乗り越える必要もなくて、ただ少しずつ...
「なぜ」「もしも」と自分を詰り、悔やみ、少し相手を責めてしまう主人公と妻の姿は哀しい。だから主人公が旅を通じて、亡くした息子に「さようなら」「ごめんね」だけではなくて「ありがとう」と伝えたいと思えるようになったことがうれしかった。 忘れる必要も乗り越える必要もなくて、ただ少しずつ日々を笑って過ごせるようになればいい。そう思う。
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テーマは重い。妻と娘を持つものとして、いずれ来る別れ。今は考えられないというか、考えたくない・知らないフリをしている、そんな私もお父さんです。同じく葛藤を整理できないセキネさんに★4つだが。。。 なぜか旅先の旅情と、登場人物の心情をめぐる関係性が薄いと感じた。 「旅をしている...
テーマは重い。妻と娘を持つものとして、いずれ来る別れ。今は考えられないというか、考えたくない・知らないフリをしている、そんな私もお父さんです。同じく葛藤を整理できないセキネさんに★4つだが。。。 なぜか旅先の旅情と、登場人物の心情をめぐる関係性が薄いと感じた。 「旅をしている」ならもう少し土地性と祭り事とを上手くリンクして欲しかった。よって★3です。
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死をどう受け止めて良いのか、今は実感が伴わない。 どこか違う世界のことと感じてしまった。 同じ状況になれば、響く言葉があるのかも。 でも、同じ状況になったら、この本を読めるような気持ちにならないだろうな。 強くて、優しい人たちがたくさんの本でした。
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世の中こんなにも優しい人たちで溢れているのかな?登場する人たちそれぞれがなんだか優しくて、温かくて、それに寂しくて、少しだけ涙が出そうになりました。あぶねあぶね。
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子供を亡くすと言う重いテーマだけに読んでて重かった。 元妻のところにいる1人娘の健気さに、なんかそれが自分だったら耐えられないっていうのがあって、読むのが辛かった。あまりに大人たちが自分勝手すぎて現実感がなかった。たくさんの死が出てくるし死について考えさせられる作品ではあったけど私好みではなかったので★3つで。
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―――どれだけ歩きつづければ、別れを受け容れられるのだろう。 幼い息子を喪った父、“その日”を前にした母に寄り添う少女。 生と死がこだまする、ふたりの巡礼の旅。 再生への祈りをこめて描かれた傑作長編小説。 やすこからのプレゼント ありがてぇ 久々に重たい重松清を読...
―――どれだけ歩きつづければ、別れを受け容れられるのだろう。 幼い息子を喪った父、“その日”を前にした母に寄り添う少女。 生と死がこだまする、ふたりの巡礼の旅。 再生への祈りをこめて描かれた傑作長編小説。 やすこからのプレゼント ありがてぇ 久々に重たい重松清を読んだ 一番身近な人が旅立ってしまったら 自分はいったいどうするんだろう 忘れるのか、慣れるのか、許すのか ずっと来なければいいと思っても どんな人にも訪れる「その時」を 安らかに迎えられればなぁ、と思う 「寂しさをじょうずに育てたら優しさになる」 「自分をひっくり返してくれる風景に出会う」 とか胸に響く言葉がちりばめられてる
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お涙頂戴とわかっていても、鼻の奥がツーンとする。1歳の息子を亡くした夫婦と母親を送った娘。旅は終わったかな。★の数はおまけ込みで4つ。実際は3.5
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図書館にて。 旅をしている。 で、それぞれの章が始まり、色々な土地で、様々な人と接していき、心の動きを見ていく。 死をテーマにしているけど、決して重くなく、最後まで読み切った後の感じは、天使の階段をみたときのような気分になった。 優しい気持ちになれる本。
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ついさっき、車の中で聴いたNHKのラジオドラマが凄く良かったので。 西田敏行さんの味わいのある演技が印象的で、 物語の人間模様も個人的に共感?出来るものだった。 原作も読んでみたい。
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p.307 「お医者さんって、命を救うことの勉強しかしていないんだよね。 だから、手遅れになった患者さんになにをしてあげればいいのか、 わかっていないんだと思う」
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