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きみ去りしのち の商品レビュー

3.8

96件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    31

  3. 3つ

    32

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2011/10/08

1歳でこどもを亡くした夫婦の物語です。 夫婦がどう乗り越えて行くのか、それは二人一緒だと無理なのか・・・。 障害児を持つ夫婦の離婚率が高いという話を聞いたことがあります。 母と父ではおのずと役割が違うために障害児の養育に対する温度差が生まれ、そこから離婚へと繋がることが多いそう...

1歳でこどもを亡くした夫婦の物語です。 夫婦がどう乗り越えて行くのか、それは二人一緒だと無理なのか・・・。 障害児を持つ夫婦の離婚率が高いという話を聞いたことがあります。 母と父ではおのずと役割が違うために障害児の養育に対する温度差が生まれ、そこから離婚へと繋がることが多いそうです。 障害児が亡くなってから離婚、というパターンも多いと聞きます。 この物語の中で、妻は離婚するしかないんじゃないかと不眠の毎日を過ごし、夫は前の妻との間に出来た娘と一緒に旅行を繰り返すことで現実逃避します。 内容が重いのもありますが、読んで面白いとか続きが気になるとか言う感想は出ない作品でした。 こどもを亡くした経験のある方ならまた違った感想を持てるかもしれません。

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2011/10/05
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旅をしている。 息子は1歳の誕生日をむかえたばかりで眠るように死んだ。幼い息子を喪った父、“その日”を前にした母に寄り添う少女。―生と死がこだまする、ふたりの巡礼の旅。再生への祈りをこめて描かれた傑作長編小説。 重松さんは自分がなれないものと、経験していないもの―「母親」と「死」を神格化といって良いほど特別扱いしているように思う。 うまくは言えないけど、美化しているのとは少し違う。 愛している人の死は、乗り越えることはできなくても、慣れることはできる。 いつか私も誰かを失くす。そのときにまた思い出したい言葉です。

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2011/09/30
  • ネタバレ

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テーマは「家族」、「死」。 死は別れではなく、向こうで待っていてくれている。 悔んでばかりいてはいけない と、生きる元気をくれる作品でした。 とても切ない、けれどこれは読んでおいた方がよい作品だと思いました。 重松氏らしい作品でした。

Posted byブクログ

2011/09/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一歳になったばかりの我が子を突然亡くした夫婦。自分達のせいではないと心に言い聞かせても、あの時こうしていれば、の思いが捨てきれず息子がいなくなった現実を受け入れることが出来ないでいる。先妻との間にもうけた娘と日本各地を回る「巡礼」の旅を続ける中で同じような経験をした人たちと触れ合うことにより、乗り切れることが出来ない息子の死を考える。やがて、先妻もたった一人の娘を残して逝く。10年間連絡さえとらなかった娘との心の交流は、生と死を交錯しているだけ濃厚でお互いを成長させていく。 日本の風景とそこに暮らす人物の描写が良かった。旅先で出会った人たちは、それぞれの悲しい思い出を抱えながらもそれを乗り越えようと生きている。同じ悲しみを共有することで勇気をもらうように、主人公の気持ちは徐々に前向きに変わっていくようだ。

Posted byブクログ

2011/09/03

旅をしてきた。 その一言で伝わった。 生きていくということ、死ぬということ。悔やむということ、迷うということ。受け入れるということ、納得するということ。ゆるすということ。悲しい顔と哀しい顔。 流氷も花畑も灯籠も海も砂時計もぜんぶ。

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2011/08/11

■タイトルのまま。再生を願う、、?とも違うなーなんというか、すごく抱えているひとの話。でも、それはきっとありふれた話でもある、誰が同じような環境になってもおかしくない、そんな「死」と、残されたものの話だな。奥尻のこと、記憶になかった。宮城とか東日本大震災も同じような感じで、いろん...

■タイトルのまま。再生を願う、、?とも違うなーなんというか、すごく抱えているひとの話。でも、それはきっとありふれた話でもある、誰が同じような環境になってもおかしくない、そんな「死」と、残されたものの話だな。奥尻のこと、記憶になかった。宮城とか東日本大震災も同じような感じで、いろんなものを抱え、残したことだなぁと改めて。

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2011/06/25

『きみ去りしのち』・・子供や母、大事な家族兄弟、一番失いたくない者を失った人々の人生観がリアルに表現されています。生きたもの(亡くなったもの)の尊厳、残され生きているもの悲しみと希望と慈愛が主人公と前妻との間に生まれた実娘との旅の中で物語られます。愛するものの死を乗り越えることは...

『きみ去りしのち』・・子供や母、大事な家族兄弟、一番失いたくない者を失った人々の人生観がリアルに表現されています。生きたもの(亡くなったもの)の尊厳、残され生きているもの悲しみと希望と慈愛が主人公と前妻との間に生まれた実娘との旅の中で物語られます。愛するものの死を乗り越えることはとても大事なこと、でも悲しみや後悔を何度も何度も繰り返し時間の希釈がなければ人は『きみ去りしのち』の心境にはなれないものでしょう。心静かに読めた一冊でした。 読後感=悲しみの先に希望と慈愛あれ・・・

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2011/05/22
  • ネタバレ

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1歳になったばかりの息子がなくなってしまった。。誰のせいでもないだから辛い。 夫婦の距離、そして夫は旅をする。 元奥さんの娘とともに・・・ その娘も本当に心が強く、温かい、寂しさを知っている。 前妻はホスピスでなくなってしまうが・・ 乗り越えることは一回でできることかもしれない、でも慣れる事は辛いこと、大変な思いを常に抱えながら毎日毎日を一生懸命生きていくこと。。。 心に深く残りました

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2011/05/24

重松作品なので、かなり期待してたんですが。 暗い、重い。 重松作品らしいやさしさは見え隠れするけど、でも、重すぎるかなァ・・・。

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2011/01/18

by図書館協会 --- シューベルト『冬の旅』 117 『大阿蘇』三好達治  187 まほろば  217 砂時計 さまざま  275 与那国島 日本最西端  291 ハイドゥナン  295 長崎・島原の精霊流し 337 --- 50, 80, 114-5, 165, 19...

by図書館協会 --- シューベルト『冬の旅』 117 『大阿蘇』三好達治  187 まほろば  217 砂時計 さまざま  275 与那国島 日本最西端  291 ハイドゥナン  295 長崎・島原の精霊流し 337 --- 50, 80, 114-5, 165, 196, 229, 235, 286, 305, 豊見城先生みたいな人に私はないたい。明日香=佳奈子村上スケート:308-9, 311, 314, 338, 368,

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