きみ去りしのち の商品レビュー
生きていくからいつか私も大事な人を亡くす日が来るだろう。立ち直れないくらい哀しくて、でも少しずつ薄れていく、前向きになれるのかな……希望あり。
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1歳の幼い息子を亡くした父親と、幼児の頃離婚して別れた16歳の娘とがふたりで巡礼の旅をする。 離婚した娘の母親、もと妻の最後の時も重なり、別れを受け入れようと寄り添いながら歩き続ける。
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誰かを亡くした後の生活について書かれた短編集 悲しく穏やかで、少しずつ前向きに慣れるようなそんな本です。
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これまで読んだ重松清の作品と比べると、途中まで読みづらさを感じた。 が、終盤、主人公の元妻が不治の病と向き合っていくあたりから少しずつほぐれていく。
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身近な人をなくした人たちの気持ちをゆっくり丁寧に書いている。忘れたり許したりはしない。少しずつ前を向いて生きていく。
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重松清は、やはり良くも悪くも日本人的だな、と改めて感じました。 肉親を亡くすということについて、遺された者たちの心情を極めて繊細に描き出しているなと思う一方、その踏み込みの甘さにどうしても物足りなさを憶えてしまう。 阿蘇の草原で「美恵子」と「洋子」が初めて顔を合わせる場面、二人...
重松清は、やはり良くも悪くも日本人的だな、と改めて感じました。 肉親を亡くすということについて、遺された者たちの心情を極めて繊細に描き出しているなと思う一方、その踏み込みの甘さにどうしても物足りなさを憶えてしまう。 阿蘇の草原で「美恵子」と「洋子」が初めて顔を合わせる場面、二人が会うことによって何が起きるのか。 自分はその期待に胸を高揚させたのですが、重松清はそこをいつも通り避けて通ってしまう。 それを優しさと受け取るか、厳格さの欠如と感じるか。 自分のような人間には、どうしても後者の印象が勝ってしまう。 加えて、この小説は、章ごとに一つの小さな「旅」が収められる構成となっている。 そして旅先での主人公と初対面の人々との出会いが描かれる。 ちょうど、テレビの連続ドラマで、各回ごとに有名俳優がゲスト出演するかのような。 これがまた、小説全体をスケールダウンさせているように感じられる。 長編小説ならではの、大河的な情感が生まれてこない。 肝になるはずの風景描写も今一歩真に迫ってこない感あり。 流氷の場面など、読んでいるこっちに、それこそ「ドーン」とくるほどの筆致が欲しかった。 …と文句ばかりですが、悪くはないです。
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明日香がセキネさんを最後に美恵子に合わせる時に流す涙に、心が締め付けられました。 私と年齢の変わらない女の子が、ずっと二人きりで生きてきた母親を永遠に失う悲しみは私には想像することしか出来ませんが、明日香の様に素直で周りの人のことを本当にきちんと考えられる人間になりたいと感じまし...
明日香がセキネさんを最後に美恵子に合わせる時に流す涙に、心が締め付けられました。 私と年齢の変わらない女の子が、ずっと二人きりで生きてきた母親を永遠に失う悲しみは私には想像することしか出来ませんが、明日香の様に素直で周りの人のことを本当にきちんと考えられる人間になりたいと感じました。 とにかく、明日香ちゃんが一番魅力的なキャラクターだと思いました。
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短編集7編 トン汁、おまじない、しおり、記念日、帰郷、五百羅漢、また次の春へ すべて死が関係してくる。重松作品の短編は関係性があり面白い
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2018.07.21.読了 重松清さんは、いったいどんな経験を経てきたのだろう。 死とか別れを扱った作品は数多くあるけれど、彼の作品には必ず救いがあって読了感がよい。 豊見城先生の迷い。交通事故を起こした大西さんの苦しみ。には、深く考えさせられるものがあった。 あと、サンドミ...
2018.07.21.読了 重松清さんは、いったいどんな経験を経てきたのだろう。 死とか別れを扱った作品は数多くあるけれど、彼の作品には必ず救いがあって読了感がよい。 豊見城先生の迷い。交通事故を起こした大西さんの苦しみ。には、深く考えさせられるものがあった。 あと、サンドミュージアムは実在するのか?するなら行ってみたい。でも、砂時計ってなんかさみしい。
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家族の死とは? 残されたものは? そんなことを考えてしまう一冊でした。 私にしては珍しく星3つ。
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