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四十九日のレシピ の商品レビュー

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399件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2010/07/12

熱田家の母・乙美が亡くなった。気力を失った父・良平は食事さえままならない。娘の百合子もまた、夫に若い不倫相手がいる事を知り絶望感に打ちひしがれていた。そこへ突然現れたのは、ガングロ金髪の女の子・井本。乙美の最後の願いを叶えるため、物語は動き出す―――。 あたたかい家族の物語。本...

熱田家の母・乙美が亡くなった。気力を失った父・良平は食事さえままならない。娘の百合子もまた、夫に若い不倫相手がいる事を知り絶望感に打ちひしがれていた。そこへ突然現れたのは、ガングロ金髪の女の子・井本。乙美の最後の願いを叶えるため、物語は動き出す―――。 あたたかい家族の物語。本当は誰よりも大切に想っているのに、素直になれない。そんなもどかしさは誰もが持っているのではないだろうか。 星3つにした理由は、中盤の百合子夫婦と亜由美の修羅場だけが激しすぎて浮いてしまっているように思えたから。そして、叔母の珠子があまりに思いやりに欠ける・・・のに最後急にいい人になっていて腑に落ちない。ラストもなぜかファンタジー?のようになっていて「えっ、そういうこと!?」とびっくりしてしまった。 ともあれいい話ではあります。読み終わってから表紙の絵を見て納得:)

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2010/07/12

読み終わるとほっこり気分 一日を大切にしっかりした生活をしたくなる。家や人を大切にしたくなる。温かい一本

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2010/07/11

お初の作家さん。 ちょうど父がなくなってから本屋さんで見かけたんだけど、思いっきり泣いちゃいそうで、手にとることができなかった本。 図書館で予約したんだけど、いっぱい予約が入っていて、自分の順番になかなかならず、とうとう購入しちゃったのです。 想像通りいっぱい泣きました(笑) な...

お初の作家さん。 ちょうど父がなくなってから本屋さんで見かけたんだけど、思いっきり泣いちゃいそうで、手にとることができなかった本。 図書館で予約したんだけど、いっぱい予約が入っていて、自分の順番になかなかならず、とうとう購入しちゃったのです。 想像通りいっぱい泣きました(笑) なくなったのは一家の主婦、乙母さん。 気力をなくし食事もせず、風呂にも入らなくなった父、良平の元に現れた金髪少女の井本。 井本やブラジルから来た外国人「ハルミ」に支えられながら、乙母さんの希望だった49日の大宴会の準備を始める一家。 乙母さんは生前、福祉施設の女性に、いろんな家事を教えていた。 その家事は食事や掃除、美容等に分かれた「レシピ」となって、まとめられていた。 私は家事が苦手ですが、家事って嫌いだからやらないっていうものじゃないんだなって、この本を読んでて思いました。 生きていくためには、健康に生きていくためには、すべての家事は一生懸命やることが大切なのかって思えました。 良平や百合子もそうやって生活していく中で、大切な人を亡くした悲しみや辛さを乗り越え、生きていくための力を養っていきます。 いっぱい泣いたけど、とても気持ちの良い読了感です。 出てくる人達もみな優しくて出会いたい人達です。 苦手だった珠子おばさんでさえ、最後の最後にやられました。 好きな1冊に仲間入りです。買ってよかった。

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2010/07/11

+++ 熱田家の母・乙美が亡くなった。気力を失った父・良平のもとを訪れたのは、真っ黒に日焼けした金髪の女の子・井本。乙美の教え子だったという彼女は、生前の母に頼まれて、四十九日までのあいだ家事などを請け負うと言う。彼女は、乙美が作っていた、ある「レシピ」の存在を、良平に伝えにきた...

+++ 熱田家の母・乙美が亡くなった。気力を失った父・良平のもとを訪れたのは、真っ黒に日焼けした金髪の女の子・井本。乙美の教え子だったという彼女は、生前の母に頼まれて、四十九日までのあいだ家事などを請け負うと言う。彼女は、乙美が作っていた、ある「レシピ」の存在を、良平に伝えにきたのだった。家族を包むあたたかな奇跡に、涙があふれる感動の物語。 +++ 二週間前、良平は乙美が作ってくれたコロッケサンドのソースが染み出していたことで乙美を怒鳴りつけ、せっかくのコロッケサンドを持たずに釣りに出かけた。そして、それが乙美と交わした最後の会話になった。良平の留守中に突然の心臓発作で乙美は亡くなったのだった。乙美は、百合子が5歳のときに新しいお母さんとして熱田家にやってきたのだった。それから三十三年後のことだった。 後妻として熱田家にやってきた乙美は、しあわせだったのだろうか。茫然自失の良平のところへ、乙美がボランティアで教えていた絵手紙の生徒だった井本が訪れ、生前の乙美に託された四十九日のレシピを実行しはじめる。 百合子夫婦のトラブルや親戚からの横槍などに悩まされながらも、乙美の残したレシピは躰だけでなく心の回復にも効き目を表わしていく。じんわりと胸があたたかくなり、涙が浮かぶ一冊である。 人と関わるときには、いまが最後になっても心を残すことのないように接しなければ、と改めて胸に刻んだ。

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2010/07/09

心がほんわかする本でした。 電車で読むとうるうるしてしまい、危険。 実際に乙美さんのイラスト入りレシピを見てみたい。 私も死んだ後は、悲しい会じゃなく大宴会がいいなー でも、私が死んでも、あっと言う間に忘れられてしまうんだろうな・・・ 「IMOTO」は果たして「OTOMI」な...

心がほんわかする本でした。 電車で読むとうるうるしてしまい、危険。 実際に乙美さんのイラスト入りレシピを見てみたい。 私も死んだ後は、悲しい会じゃなく大宴会がいいなー でも、私が死んでも、あっと言う間に忘れられてしまうんだろうな・・・ 「IMOTO」は果たして「OTOMI」なのか?ハルミは?かめは? 最後にいきなりファンタジーな展開で、この作家初めて読んだけど 他のも読みたくなりました。

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2010/07/08

前半は、ぐちゃぐちゃした感じでしたが、後半の宴会に向けて上昇していく気分に合わせて、すっきりとしてきて安心した。残された人に必要なレシピって悲しいけれど大事なことかも。

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2010/07/07

妻が亡くなった後突然現れたギャル「IMOTO」その子のお陰で 落ち込む間もなく、49日のパーティの準備を進められます。 娘を想う父の気持ちなど、とても心温まる話です。 最後のIMOTOが立ち去る場面はジーンときました。

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2010/07/17

図書館よりレンタル。2010.07.05.読了。 以前『王様のブランチ』で紹介していたのを見ていて、是非読みたいと思い続けていた作品。 亡くなった妻 乙美(乙母)が残した『暮らしのレシピ』。それには抱えきれないほどの愛情を感じる。 ≪テイク オフ ボード=踏切板≫ 「生きている...

図書館よりレンタル。2010.07.05.読了。 以前『王様のブランチ』で紹介していたのを見ていて、是非読みたいと思い続けていた作品。 亡くなった妻 乙美(乙母)が残した『暮らしのレシピ』。それには抱えきれないほどの愛情を感じる。 ≪テイク オフ ボード=踏切板≫ 「生きている、生活をする。気にかけることがあり、気にかけてくれる人がいる。それだけで人は誰かを飛ばし、飛ばしてもらい、一緒に前に進んでいる気がします。それは無数の匿名のテイクオフ・ボード、お互いさまだから・・・」胸が詰まった。 四十九日の大宴会。乙母の最後の希望。 明日の陽光が目の前に射している光景を見せてくれる様な小説であった。 装画がコメディ的でニンマリしてしまう。

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2010/07/05

大切な人を失うと悲しみの中で葬式、初七日、四十九日と忙しい日常を送りことで悲しみを乗り越えると言います。 残った家族がお互いを見つめなおす機会・・・そんな機会を与えるような優しい遺言(?)

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2012/06/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読んでいる最中から映像が浮かんでくるような。主人公の悲しみがゆっくりとだけど癒されていく過程に食べ物が登場する。一杯のバターラーメンだったり豚まんだったり。食いしん坊としてはもうちょっと料理が詳しいとよかったかな。 夫の愛人に対する毅然とした態度は好感。 逝ってしまった母親の教え子たちが任務を終わらせたかのように去っていたのは、ちょっと違和感。 でも涙ぐんだ箇所はたくさん。

Posted byブクログ