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四十九日のレシピ の商品レビュー

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406件のお客様レビュー

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2010/09/02

<内容>母・乙美が、ある「レシピ」を残して亡くなった。それは、離れてしまった家族を再び呼び集め、奇跡のような時間をもたらす処方箋。感動の物語。

Posted byブクログ

2010/08/30

母(妻)が亡くなり、呆然とする家族の前に現れたのはヤマンバギャルだった。 母が残した暮らしのレシピ帳を見ながら、少しずつ再生してゆく家族の物語。なのですが、正直、百合子の離婚話の方がメインになっていました。 しかし面白かったことには変わらず。 最後の最後がちょっとくどかったかな...

母(妻)が亡くなり、呆然とする家族の前に現れたのはヤマンバギャルだった。 母が残した暮らしのレシピ帳を見ながら、少しずつ再生してゆく家族の物語。なのですが、正直、百合子の離婚話の方がメインになっていました。 しかし面白かったことには変わらず。 最後の最後がちょっとくどかったかなーとも思いますが、良かったのではないでしょうか。

Posted byブクログ

2010/08/19

乙美のスーパー主婦ぶりに、ちょっといらだち・・ もうちょっと悪いところがあってもいいと思う。 亡くなった人を悪くは書けないですけどね 最後の所は、急にファンタジーになってしまって、 これはこれでいいのかどうかちょっとわからない。 意外性があってよかったけど。

Posted byブクログ

2010/08/14

残された家族の喪失感を、不思議な人たちが癒してゆく四十九日間のストーリー。 なんでかわからないけれど、ラスト号泣してしまいました。 私も頑張ろう。

Posted byブクログ

2010/08/12

子供を生んだのに体が弱くて育てられずに死んでしまった実母万里子。子供を生まずに前妻(万里子)の子を育てた乙美。 そして、子供ができずに夫の浮気相手に子供ができる主人公、百合子。乙美の死をきっかけに、彼女らの生き様が明らかになる。 どれが正しいとかない、どう生きるか、ということを考...

子供を生んだのに体が弱くて育てられずに死んでしまった実母万里子。子供を生まずに前妻(万里子)の子を育てた乙美。 そして、子供ができずに夫の浮気相手に子供ができる主人公、百合子。乙美の死をきっかけに、彼女らの生き様が明らかになる。 どれが正しいとかない、どう生きるか、ということを考えさせられる、哀しくて優しい話だった。

Posted byブクログ

2011/11/07

なにげなく手にした本書。ところがこれが大当たり! 積極的に読みたいと思える、そんな本はないかと探している間の繫ぎとして、なんとはなしに手にし読み始めた。 すると、どうだろう。すっと物語の中に。強く引き込まれたわけでもなく、心を鷲づかみにされたわけでもない。感覚としては、軽〜く...

なにげなく手にした本書。ところがこれが大当たり! 積極的に読みたいと思える、そんな本はないかと探している間の繫ぎとして、なんとはなしに手にし読み始めた。 すると、どうだろう。すっと物語の中に。強く引き込まれたわけでもなく、心を鷲づかみにされたわけでもない。感覚としては、軽〜く鷲づかみにされたというか、あま噛みで引っぱられた感じ。 ほどほどのユーモアもあって笑いを誘う。やっぱり、装丁から勝手に想像した通りの軽〜い話。そこそこ面白い。肩の凝らない、暇潰しくらいのつもりで読み進めた。 ところが、ラストシーンを読み終えてびっくり。物語はその姿をパッと反転させたからだ。スーッと清らかでやさしい風が頬を撫でた瞬間だった。 「あ〜、そういうことだったのか」 涙腺じんわり。心もしっとり。 こんな本を読めて、今日はどこにも出掛けなくてよかったと素直に思えた。思いがけない一冊との出会いとなったが、なんてラッキーだったのだろうと、しばらくは心地よい余韻に酔いしれた。時間も風も止まったかのようだった。 この作品はジャンルでいえばファンタジーかな。読んだ時期も良かった。私が驚いた物語の仕掛けについては、触れるわけにはいかない。似たような話もあるが、この作品はこの作品で独自の設定に凝っていて、頑張っている。努力して書いたのにそれを感じさせない軽妙さには、著者の理性と知性がみえた。このオチ、私は大好き。拍手。 読み終えてあらためて見た装丁のイラストが、はじめ目にしたときよりずっと楽しいものに変わっていた。

Posted byブクログ

2010/08/10

奥さんに先立たれてしまい生活力ゼロの中年オヤジに、 はじめはまったく同情できなかったけど、 最後にどばっと涙があふれた。 家族のきずな、守り、受け継ぎ、伝えることの大切さが身にしみた。 けど、決してお説教くさくなく、 登場人物がみんなどこか「ダメな人」なので ホノボノしている。

Posted byブクログ

2011/07/16

会社勤めのお父さんが、会社で何をやっているのか家族にはよく分からないと言われます。乙美かあさんもそうですが、いわゆる「主婦」と言われる人も、自分の時間で何をやっているのかは、他の家族には分からないものなんですね。そのギャップを埋めるのが家族の会話なのでしょうが、、、

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2010/08/08

子供がいない夫婦、血のつながらない親子にとって何が家族愛なのか、人は誰のために生きるのか。 結論、人は誰かのテイクオフ・ボードになればいい、それが自分の子どもでなくったって。勲章をもらうような立派な人生でなくったって、誰かのために生きるっていいじゃないか。 夫婦でさえも相手のこと...

子供がいない夫婦、血のつながらない親子にとって何が家族愛なのか、人は誰のために生きるのか。 結論、人は誰かのテイクオフ・ボードになればいい、それが自分の子どもでなくったって。勲章をもらうような立派な人生でなくったって、誰かのために生きるっていいじゃないか。 夫婦でさえも相手のことを知っているようで知らない。相手を思っているようで相手の気持ちがわかってない。言葉で伝えあえるといいのだけど、それが難しくてできない。 そんな時どうすればいいか。乙美さんは、家族の知らない自分を知るイモちゃんに自分の死後家に来てくれるように頼んだ。そして、自分が家族のテイクオフ・ボードとして勤しんできた家事のレシピを素敵なイラスト入りで残すと言う方法で。そして、それは家族への処方箋であったこと。 筋書きの無理やツッコミが足りない気がするところもあるけど、小さな仕掛けがちりばめられたファンタジー小説。心が温かくなった。

Posted byブクログ

2010/08/04

レベッカみたい。小説が始まった時にはキーパーソンの乙美は死んでいます。 乙美はスーパーウーマン。家事と絵が上手な女性ってそれだけでスーパーな気がするのに、家族のため家族に恵まれない人のために働いていた人。 読み終わった私にはスーパーな人も、物語の中では当初目立たない人でした。遺さ...

レベッカみたい。小説が始まった時にはキーパーソンの乙美は死んでいます。 乙美はスーパーウーマン。家事と絵が上手な女性ってそれだけでスーパーな気がするのに、家族のため家族に恵まれない人のために働いていた人。 読み終わった私にはスーパーな人も、物語の中では当初目立たない人でした。遺された夫や娘は、だんだんだんだん、乙美が果たしてきた役割の大きさを知って行きます。 乙美は見えない人。誰かのスプリングボードになって顧みられない人。だけどそれは乙美だけでなく、世の中に無数の乙美がいる。自分もまた、誰かにとっての乙美になりたい。 そんな気がしてきます。

Posted byブクログ