カッコウの卵は誰のもの の商品レビュー
さすが東野圭吾の本だな、と思った。この事件の真相はこうかなと、こちらが予測している範囲をどんどん塗り変えて、どんどん話にのめりこませていく。遺伝子の研究もスキーの話もこちらはまったく素人なのに、とっつきにくさを感じさせない文体が、うまいなと思う。 たとえ才能があっても、その才能を...
さすが東野圭吾の本だな、と思った。この事件の真相はこうかなと、こちらが予測している範囲をどんどん塗り変えて、どんどん話にのめりこませていく。遺伝子の研究もスキーの話もこちらはまったく素人なのに、とっつきにくさを感じさせない文体が、うまいなと思う。 たとえ才能があっても、その才能を花開かせたいかどうか、本人の気持ちがついていかなければ、きっと難しいのだと思う。題名からうすうす察しがつくように、遺伝子に優秀な情報があっても、それをどうするかはやはり本人の意志なのだろう。 たとえ自分に秀でた才能がなくても、それも自分だと認めて人生をしっかり生きていけること、それも大切なことのように思う。
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初期の東野圭吾が好きだったので、 刑事物が苦手だったので 遠ざかっていた。 こちらは刑事シリーズでないので 読んでみたが大変おもしろく 一気に読めた。予想しなが読んでいくうち、 どんどん展開していくスピード感溢れている。
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子供の取り合いと言ったもっとハードな内容かと思っていたけど、心情的な内容なので、良い意味で裏切られて面白かった。
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緋田の奥さんは結局自殺するほどの悪いことはしていなかった。ただ風美が友人の子であり託されたというだけだった。友人のしたことの罪をだれにも話すことができず、結局は共犯者になってしまい、それを背負いきれなくなり自殺した。 真相がわかるまでは早く先を知りたいと思い読んでいた。でも鳥越が...
緋田の奥さんは結局自殺するほどの悪いことはしていなかった。ただ風美が友人の子であり託されたというだけだった。友人のしたことの罪をだれにも話すことができず、結局は共犯者になってしまい、それを背負いきれなくなり自殺した。 真相がわかるまでは早く先を知りたいと思い読んでいた。でも鳥越が手を下したという真相は少し無理があるように感じた。ワクワクしていたが真相がわかった時少しがっかりした。それでも久しぶりにこの作家の本を読んで面白かった。
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「推理小説で、最後まで犯人がわからない人間は良い読者である」 という言葉をどこかで聞いたことがあります(以前、ここにも書いたかも?)。 私はこの作品において、とても良い読者でした。 この作品は推理小説にあたるのかはよくわからないけど。 読み進めて半分くらいのところで、作品の進む早...
「推理小説で、最後まで犯人がわからない人間は良い読者である」 という言葉をどこかで聞いたことがあります(以前、ここにも書いたかも?)。 私はこの作品において、とても良い読者でした。 この作品は推理小説にあたるのかはよくわからないけど。 読み進めて半分くらいのところで、作品の進む早さと疑問の増える早さに追い付けなくなりました。 その早さは風美と信吾のプレーのようでした。 そこからはただ追いつけるように読むだけ。 カッコウの卵は誰のものなのかを知りたい。 でも、読めば読むほどわからないことは増えていく。 前に進みたいけど、わからないという苦しみは増えていく。 何かに似ているようですね(笑) この作品を読んで、ぜひ体感してみてください。 作品の面白さと、そのスピード感を。
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アスリートと遺伝子。 東野さんだな…という感じのお話だった。 犯人の動機がちょっと弱いかなあ…?という感じはしたけど。
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元オリンピックスキー代表の緋田は、一人娘でスキーヤーの風美が幼い時に自殺した妻の遺品を見つける。それにより娘の出自に疑問を持った頃、スポーツ医学の観点から、緋田父子の遺伝子を調査したいとの要請が。風美をワールドカップのメンバーから外せとの脅迫文が届いた後、彼女が乗ろうとしていたバ...
元オリンピックスキー代表の緋田は、一人娘でスキーヤーの風美が幼い時に自殺した妻の遺品を見つける。それにより娘の出自に疑問を持った頃、スポーツ医学の観点から、緋田父子の遺伝子を調査したいとの要請が。風美をワールドカップのメンバーから外せとの脅迫文が届いた後、彼女が乗ろうとしていたバスに事故が起こる。犯人は、そして風美の両親とは・・・ 色々と話がでてきて、飽きさせないというか、離さないのはさすが。ただ、何故母親が・・・とか、もしあの事故で・・・と考えると、疑問が残ってしまう部分も。
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親子だと思っていた 父と子に突然出生に秘密があり 親子ではないという 現実をつけつけられた 結構グイグイ惹きつけられました 自分の思う結末とはちょっと 違うのものでした 納得出来るところ なんでそうなるか?ってところ ちょっと複雑ではありましたが ストーリー的には興味深いもので...
親子だと思っていた 父と子に突然出生に秘密があり 親子ではないという 現実をつけつけられた 結構グイグイ惹きつけられました 自分の思う結末とはちょっと 違うのものでした 納得出来るところ なんでそうなるか?ってところ ちょっと複雑ではありましたが ストーリー的には興味深いものでした
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
東野圭吾にしてはパッとしない。最初から実の子出ないのがバレバレなのはいいとして犯人の抱える気持ちに今ひとつ同情できない。単なる逆恨みも甚だしい。
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実は本当の親子ではなかったという小説はよくあるが、ちょっと違う感じの小説。実の親子ではない父、娘。特にそのことを知ってからの父の葛藤を描いているが、テーマはあるスポーツの才能の遺伝、遺伝子的にスポーツの才能があっても、本人がその才能を使おうとおもわないなら、興味がないなら、興味の...
実は本当の親子ではなかったという小説はよくあるが、ちょっと違う感じの小説。実の親子ではない父、娘。特にそのことを知ってからの父の葛藤を描いているが、テーマはあるスポーツの才能の遺伝、遺伝子的にスポーツの才能があっても、本人がその才能を使おうとおもわないなら、興味がないなら、興味のある分野に打ち込んだ方が幸せという事も描いている。
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