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カッコウの卵は誰のもの の商品レビュー

3.3

465件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    124

  3. 3つ

    224

  4. 2つ

    45

  5. 1つ

    4

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2021/10/10

最後のなぞとき回答みたいなのが、すっきりでもあり強引でもあり、面白くはあったけど。父が人として真実を告白しょうとするくだりは娘を不幸にするだけなのにといらつかせる。ケガを負わせる目的でバスに機械つける思考は正気じゃない。弾いたこともないギターを周囲も含めて引きずるのはこっけいすぎ...

最後のなぞとき回答みたいなのが、すっきりでもあり強引でもあり、面白くはあったけど。父が人として真実を告白しょうとするくだりは娘を不幸にするだけなのにといらつかせる。ケガを負わせる目的でバスに機械つける思考は正気じゃない。弾いたこともないギターを周囲も含めて引きずるのはこっけいすぎるし、いろいろ結びつけるのに必要だったのだろうけど東野にしてはスマートではない?

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2021/03/14

東野圭吾お得意の「スポーツ&科学」ミステリー。 スキーの元日本代表・緋田には、同じくスキーヤーの娘・風美がいる。 母親の智代は、風美が2歳になる前に自殺していた。 緋田は、智代の遺品から流産の事実を知る。では、風美の出生は? そんななか、緋田父子の遺伝子についてスポーツ医学的研...

東野圭吾お得意の「スポーツ&科学」ミステリー。 スキーの元日本代表・緋田には、同じくスキーヤーの娘・風美がいる。 母親の智代は、風美が2歳になる前に自殺していた。 緋田は、智代の遺品から流産の事実を知る。では、風美の出生は? そんななか、緋田父子の遺伝子についてスポーツ医学的研究の要請が…。 さらに、風美の競技出場を妨害する脅迫状が届く。。。 東野圭吾でスキーといえば、『鳥人計画』を思い出す。 あれは叙述ミステリーであったが、こちらもある意味叙述モノと言えるか。 緋田が娘に隠している「実の子ではない」というのが“読者には知られている秘密”になる。 当然、本書もその謎が主軸であり、では一体誰の子供なのかという事で引っ張るのだが、 そこに脅迫状やら白血病やら被害者が加害者に、やらが絡んできて色々と話が広がっているのである。 で、最後に一応全てに説明が付く訳なのだが、何ともしっくりこない。 ネットでよく見かけるのが「なんで緋田の奥さん(智代)は自殺したんだよ」って所。 ま、でもこの件に関しては、智代が風美の出自を知っており、 且つ非常に真面目な性格であったならば精神的負担の大きさからその道を選んでしまったという事で ある程度納得できる。(本文中に説明はないが) じゃあ何がしっくり来ないのかというと、 そもそも、白血病患者が他の誰にも知られる事なく爆弾作ったり 鳥越伸吾の父親の素性調べたり、その他諸々のすべての秘密を握れるのかいな、という所。 基本、入院している訳で一人で動けないのだから、誰かを使うだろう。 んでその「誰か」ってのは秘書だったり部下だったりするのだろうけども、 その辺の人達は何にも思わなかったんだろうか? それとも、上司に忠実なために一切口を閉ざしているのだろうか。 それと、終わり方がどうにもしっくり来ない。 それまで散々色々と謎を引っ張り、徐々に解決していったのに 最後に出てきた人物が全ての秘密を知ってました。真犯人でした。で終わり。 やっつけ感が強い。 とはいえ、ラスト以外は読みごたえがあるので決してハズレではないかと。 期待値が高すぎるだけで。

Posted byブクログ

2020/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

① この本を選んだ理由 東野圭吾さんの作品が好きなために選びましたが、皆さんの感想から暗いイメージがあったので、読む優先度を下げていました。 ②あらすじ  アルペンスキーの元オリンピック選手の父と、その娘を中心として物語は進んでいく。早い段階でこの2人が親子でないことが判明し、娘は誰の子なのか?というテーマが、中心となって、謎が深まっていく。ここに殺人事件も重なって、さらに謎が深まっていく。 シーンが飛び飛びになるようなことはなく、順に物語が展開していく。また、登場人物も多くなく、読みやすい。 ③感想 出生証明書はどうしたんだ?と思ったら、すぐにフォローが入っていた。 皆さんの評価が低いのは、いろいろなものが中途半端な感じになっている感じだからか… 皆さんの感想から、とても暗い終わり方を想像してたけど、そんなに暗い終わり方だと感じることはなかった。風美や、信吾のスキーヤーとしての活躍がなかったのが残念。 ④登場人物 緋田宏昌 ひだ ひろまさ 元オリンピック選手 緋田風美    かざみ 柚木洋輔 高倉コーチ 鳥越克哉 元登山家 鳥越伸吾 上条伸行 上条世津子 上条文也 畑中弘恵

Posted byブクログ

2020/10/26

伏線があらゆるところに隠されてて、それが一つ一つ紐解かれていくのがとても面白かった。東野圭吾ワールドに見事に引き込まれた1冊。

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2020/05/16

最初はなかなか話が見えてこなくて面白いと思わなかったけど後半からいっきに進み面白くなった。でも悲しいエンドで空しさが残った。

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2020/03/21

なかなか話が進まず、モヤモヤしながら読みました。 カッコウの卵は、風美と伸吾(の才能)のことだったんですね。 伸吾の父の言葉、「才能の遺伝ってのはさ、いわばカッコウの卵みたいなもんだと思う。本人の知らないうちに、こっそり潜まされているわけだ。それを本人がありがたがるかどうかわわか...

なかなか話が進まず、モヤモヤしながら読みました。 カッコウの卵は、風美と伸吾(の才能)のことだったんですね。 伸吾の父の言葉、「才能の遺伝ってのはさ、いわばカッコウの卵みたいなもんだと思う。本人の知らないうちに、こっそり潜まされているわけだ。それを本人がありがたがるかどうかわわからない。そのカッコウの卵は他の誰のものでもない、伸吾だけのものだ。」 興味のないことに才能があったとしても、それを孵化させるかどうかは本人次第だってことですよね。

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2020/02/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

登場人物がわりと淡々としているからか、あまり感情移入はしなかったな。 それぞれの思いが深いのはわかるんだけど。 しかも途中で先が読めちゃったからなんともなー。 けど、なんで智代さんが死なないといけなかったのかはなぞ・・

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2019/10/16

遺伝子の組み合わせと運動能力の関係を研究している『柚木』は、能登オリンピック選手の娘でスキーヤーの『緋田風美』に興味を持つ。父娘の遺伝子を調査しようとした矢先、風美に脅迫状が送りつけられ、彼女が乗るはずだったバスが事故を起こす。狙われたのは風美なのか? やがて柚木は、風美の出生に...

遺伝子の組み合わせと運動能力の関係を研究している『柚木』は、能登オリンピック選手の娘でスキーヤーの『緋田風美』に興味を持つ。父娘の遺伝子を調査しようとした矢先、風美に脅迫状が送りつけられ、彼女が乗るはずだったバスが事故を起こす。狙われたのは風美なのか? やがて柚木は、風美の出生にまつわる真実に辿り着く。 なるほど、著者が好んで書きそうなテーマだな、と。それにしてもこの作家さんの書く文章は、心をぐっと掴まれるものと拍子抜けするものと両極端。これは残念ながら後者だった。ストーリー自体は面白かったのになぁと残念。 初出時のタイトル『フェイク』から改題とのこと、こっちの方が断然よい。テーマが分かりやすいし、ラスト付近で「才能の遺伝」という意味も含まれていたということに気付いたとき、さらにタイトルが深く感じられる。 あまり救いの無い話だが、もう1人の雛である『伸吾』がスキーを前向きに捉えられるようになったことに、少し救われた気がした。

Posted byブクログ

2019/05/13

 緋田宏昌は娘の風美が自分の娘でない事を、風美が2歳の時に育児ノイローゼで自殺した妻智代の遺品の中に 病院から新生児が盗まれた新聞記事を発見。調べた結果、故郷の同級生が産んだ娘である事が判明。その父は 会社社長であり妻子のある上条であった。上条の一人息子が白血病のためドナーが必要...

 緋田宏昌は娘の風美が自分の娘でない事を、風美が2歳の時に育児ノイローゼで自殺した妻智代の遺品の中に 病院から新生児が盗まれた新聞記事を発見。調べた結果、故郷の同級生が産んだ娘である事が判明。その父は 会社社長であり妻子のある上条であった。上条の一人息子が白血病のためドナーが必要となり、風美にたどりつき、 宏昌に会いに来た。不倫発覚を母のためにも阻止しようとする息子文也により、風美を怪我させる予定が上条が 乗ったバスのブレーキ故障により、上条が死亡。一連の事件で優秀な遺伝子を持つ若者(カッコウの卵)を アスリートとして育てあげる柚木の計画は頓挫した。

Posted byブクログ

2019/05/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

再三読者の予想を裏切る展開に最後まで目を離せなかった。面白かった。主人公の緋田の誠実さが痛ましい。「カッコウの卵」他人の子かもという生物的意味と、その人の望むか否かにかかわらず潜り込むミトコンドリア遺伝子の存在意味と、2重の「托卵」の意味。なるほどね。

Posted byブクログ