でっちあげ の商品レビュー
小学校教員にはモンスターペアレンツと呼ばれる保護者が一定数いるとされていますが、この作品で取り上げられている登場人物はまさに「怪物」です。実話を元にした物語なので信じられないぐらい身勝手な保護者の存在や学校という立場の弱さを痛いほど再認識させられました。胸糞悪いという言葉がピッタ...
小学校教員にはモンスターペアレンツと呼ばれる保護者が一定数いるとされていますが、この作品で取り上げられている登場人物はまさに「怪物」です。実話を元にした物語なので信じられないぐらい身勝手な保護者の存在や学校という立場の弱さを痛いほど再認識させられました。胸糞悪いという言葉がピッタリの作品です。
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モンペの醜さと学校の隠蔽体質とメディアに巻き込まれたある教師の話ですね。 特にメディアに対しては、 怒り…悲しみ……松任谷由みを感じました。 ◝(๑꒪່౪̮꒪່๑)◜
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過熱するマスコミの報道には気をつけなければならない。多くのメディアで同じことを語っているときほど、鵜呑みにしてはいけない。昨今の某県知事の報道を見ても、もし事実が違っていたらと恐ろしく感じる。
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とても怖い小説でしたが、「週刊誌やワイドショーの情報が一人歩きして、真実が定かではないまま放置させる」という構図が令和にも残っていることが何より恐ろしいと感じました。
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冒頭の頁を捲る時,この世には残忍な教師がいるものだと他人事で思ってしまいました。しかし,読み進めるとそれは大きな間違いだったことに徐々に気づかされます。 教師である男はある一人の生徒の親から全く身に覚えのないクレームを学校に入れられる。所謂,モンスターペアレント。そのクレーム...
冒頭の頁を捲る時,この世には残忍な教師がいるものだと他人事で思ってしまいました。しかし,読み進めるとそれは大きな間違いだったことに徐々に気づかされます。 教師である男はある一人の生徒の親から全く身に覚えのないクレームを学校に入れられる。所謂,モンスターペアレント。そのクレームは徐々にエスカレートしていき,自身が確かにやってはいないことすらも学校側は信用せずに一方的に教師は糾弾されていく。しかし,教師は諦めることなくモンスターペアレントと対峙する。初めのうちはモンスターペアレント率いる生徒側の虐待が行われていたという主張が世間では浸透していく。それに伴い,教師は世間からは「殺人教師」等といった根も葉もない異名をつけられる。 教師側と生徒側の主張が法廷で争われる中,次第に綻びが見えてくる生徒側の主張。教師が虐待をしていないという事実が法廷の中で徐々に明るみを帯びていく中でのモンスターペアレントの変容ぶりは正にモンスター。 ペンは剣より強し。この報道がされ,教師側が一方的に汚名を着せられることで我々は教師への侮蔑の視線を持ってしまう事になる。しかし,実際は清廉潔白な教師。教師が諦めずに無実を訴え続けたからこそ終盤での裁判の結果に繋がるのだと思います。とは言え,当初は教師及びその家族はとても生活しづらい環境にあったと思われます。この問題が持ち上げられた時,取材をした記者等は教師の無罪の主張を全く無視しています。一方的に教師を批判していた中で徐々に教師が無実となることに気づいていく刹那,彼等は一体教師に対し,少しでも謝罪の気持ちはあったのでしょうか。 読み進めていくと,ひどく打ちひしがれていく気分になってしまいます。しかし,我々は二度とこのようなでっちあげによる冤罪を生み出してはいけないのだと強く教えられました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
初めは苦しくて少しずつしか読めなかった。報道はかすかな記憶に残る。初めから問題を明らかにするより解決(終わりにすることに向かっていったために起こった「事件」。マスコミが権力を持っていることがよくわかる。担任教師も被害者だが、一番の被害者は子どもだろうと思った。
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保護者から裁判を起こされたことはないけれど、似たような狂った主張(狂言)を平然と、何の疑いもなしにしてくる保護者には会ったことがあります。ああいう人たちって一定数いるんだなぁって読んでて空恐ろしくなりました。でも、そういう人たちはもう精神疾患か何かだとして、その明らかにおかしな主...
保護者から裁判を起こされたことはないけれど、似たような狂った主張(狂言)を平然と、何の疑いもなしにしてくる保護者には会ったことがあります。ああいう人たちって一定数いるんだなぁって読んでて空恐ろしくなりました。でも、そういう人たちはもう精神疾患か何かだとして、その明らかにおかしな主張を鵜呑みにして職員を守ろうとしない(面倒だから保護者の言いなりになって職員を悪者にして事を収めようとする)愚かな管理職も同じ数かそれ以上にいるわけで。この本をそっと管理職の机の上に置いておこうと思いました。
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すっごい さくっと読めました アメリカかぶれで、目立ちたくて、人を言いなりにして、全部人のせいにしたい人ってこうなるんだな、怖いなって思いました
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戦慄のノンフィクション 自分の身に起こったらと思うと寒気のするストーリー 親の思考回路と目的が気になる。何のためにこんな嘘をついて、なぜその嘘をまるで真実のように語れるのか。 通常の論理では全く理解できない人が世の中には存在することがわかる。
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モンスターペアレンツって本当に怖い。原告の弁護団も、二審の対応が姑息で恥ずかしい限り。途中で引っ込みがつかなくなったのでしょうが、もっとちゃんとした事前調査をしてたら、恥をかかずに済んだであろうに。 それにしても文春の記者は、記者としての基礎もできてないのかな...地取りも鑑取り...
モンスターペアレンツって本当に怖い。原告の弁護団も、二審の対応が姑息で恥ずかしい限り。途中で引っ込みがつかなくなったのでしょうが、もっとちゃんとした事前調査をしてたら、恥をかかずに済んだであろうに。 それにしても文春の記者は、記者としての基礎もできてないのかな...地取りも鑑取りもちゃんとしないなんて。羞恥心は一人前にあるようだけど。
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