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通天閣 の商品レビュー

3.6

139件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    46

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

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2019/01/19

通天閣の下で生きる豊かでない人達の物語。 題名に惹かれ人情ものかなと思って読んだが、滑稽なところもある救いようのない人生にちょっと暖かい内容

Posted byブクログ

2018/11/28

今流行りのキラキラした言葉で感動を押しつける小説はもちろんキライなんだけど、こういう、わざわざ汚い描写を多用する大阪のセンスにはどうもなじめない。

Posted byブクログ

2018/10/17

著者の描く登場人物は体温があって良いなあと思う。基本の感じを綺麗に済まさないところもすんなり飲み込めて、暖かくて柔らかい、ふかふかした豊かな土みたい。ふられた後の反応がじめじめしていなくて「じゃかましい!」とか思っちゃっていてでもがっつり傷ついていて、何だかとてもしっくり来た。全...

著者の描く登場人物は体温があって良いなあと思う。基本の感じを綺麗に済まさないところもすんなり飲み込めて、暖かくて柔らかい、ふかふかした豊かな土みたい。ふられた後の反応がじめじめしていなくて「じゃかましい!」とか思っちゃっていてでもがっつり傷ついていて、何だかとてもしっくり来た。全体に、飾っていなくて直截で、然り気無いけれど、観察してそれをひとつひとつ言葉にして形にする力のすごくある作家さんなのだろうと改めて思う。ただ仕掛けはあまりしっくり来なかった。

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2018/09/06

通天閣のある街、新世界は大好きな場所の一つなのでその情景に文章で触れられると思い読んでみたが全くと言っていいほど街の模写が無く唖然とした。 あれだったら東京タワーでもマリンタワーでも名古屋テレビ塔でも何でもいいのにどうして通天閣にしたのかナゾ。 それと作中の登場人物と同じく工場勤...

通天閣のある街、新世界は大好きな場所の一つなのでその情景に文章で触れられると思い読んでみたが全くと言っていいほど街の模写が無く唖然とした。 あれだったら東京タワーでもマリンタワーでも名古屋テレビ塔でも何でもいいのにどうして通天閣にしたのかナゾ。 それと作中の登場人物と同じく工場勤務で一人暮らしなのだがほとんど共鳴するところが無かった。 全体的に薄っぺらい内容。 だだ落ちは意外性があってある意味痛快だった。

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2018/04/29

手にした幸せが、ふとしたことで失われ、人生を諦め、また、投げやりになっている、そんな人が描かれる。人生はいいときもあれば、アカンときもある。それもこれも、ひっくるめて人生。いつまでも後ろを見ていないで、前を向いていこう。そんな小説。通天閣は、いつも静かに、そこにいる。不動の象徴。...

手にした幸せが、ふとしたことで失われ、人生を諦め、また、投げやりになっている、そんな人が描かれる。人生はいいときもあれば、アカンときもある。それもこれも、ひっくるめて人生。いつまでも後ろを見ていないで、前を向いていこう。そんな小説。通天閣は、いつも静かに、そこにいる。不動の象徴。 この方の小説は、押しつけがましくなく自然で、でもちゃんと伝えてくる。筆力すごいっす。

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2018/04/02

初、西加奈子作品! 私が1番好きなのは、各節の冒頭にある夢の話。 これが誰のなんの夢なのか、ほんとに夢なのかもハッキリ書かれてはいない。でも非現実的なことが次々起こる夢の中の世界がリアルに書かれていて、「こういう夢、ありそー!」って思えるところが面白い。 そして、西加奈子さん女性...

初、西加奈子作品! 私が1番好きなのは、各節の冒頭にある夢の話。 これが誰のなんの夢なのか、ほんとに夢なのかもハッキリ書かれてはいない。でも非現実的なことが次々起こる夢の中の世界がリアルに書かれていて、「こういう夢、ありそー!」って思えるところが面白い。 そして、西加奈子さん女性ですよね⁉︎工場で働くだらしない生活を送る中年男性の描写が現実的すぎる!2人の関係性を最後まで予想できず、やられたと思いました。 上手く生きられず闇の中を歩く登場人物が、目の前に見えるようだった。

Posted byブクログ

2018/03/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これ、西加奈子の小説なん?津村記久子みたいやん…って思ったら、なんと解説が津村記久子という巡りあわせ。せやろな、この作品は津村解説がぴったりやわ。 生きがい、やりがい、目標…人生を有意義に生きていくのは良いことだけど、現実として目標や生きがいを持てない人がいるもの確かである。 それを「あの人は覇気がない」とか「何が楽しいて毎日過ごしてるんやろ」とか思ってしまいがちだが、その人たちにはその人たちの事情があって、今日を生き抜くだけで精一杯なのかもしれない。それも、貧困とかハンディとかそういうのじゃなく、もっともっと至近にある事情でそういう境遇になってしまうんねんなぁと。どないしたって人間生きていけるし、生きてるだけでもエラいのである。丸儲けなのである。 主役二人のつなぎ方は見事。小説の構成も上手いが、技巧だけじゃなく、通天閣のある生活を、こういう風に描くかぁ。大阪ラブをこういう風に描くかぁ。読ませるなぁ~

Posted byブクログ

2018/02/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

※ネタバレあり 全く別の人生を歩んでいる2人がまさか繋がっているとはおもわなかったです。読み進めていくうちに2人の共通点が見えるのが面白かったです。 また、人生何があってもやり直せる。そう思えた作品でした!

Posted byブクログ

2018/01/04

通天閣をめぐる人々の話。 関連のないストーリーが交錯して、生きるってなんだ、というテーマも交錯して。 前半は、あまりにリアルで美しくない情景に入り込めず、でも西加奈子さんらしい見方、感じ方、表現の仕方で、いつものように後半からぐいぐいと引き込まれた。

Posted byブクログ

2017/12/06

文中笑いあり、ホロリ泣かせるか所あり、喜劇であり悲劇であり日常であり、今一つ主題が掴みにくい作品ではある

Posted byブクログ