フリー の商品レビュー
尊敬する上司が読んでいたので読んでみた。個人的にインターネットとかに詳しく、ビジネスのことなどを日ごろ考えているので、ほとんど知っていることばかりで参考にならなかった。 ●面白かった点 なし。 ●気になった点 すでに内容が古い(というか周知の事実)。また、例をだらだらと書いてある...
尊敬する上司が読んでいたので読んでみた。個人的にインターネットとかに詳しく、ビジネスのことなどを日ごろ考えているので、ほとんど知っていることばかりで参考にならなかった。 ●面白かった点 なし。 ●気になった点 すでに内容が古い(というか周知の事実)。また、例をだらだらと書いてあるだけで、ぜんぜん一般化できていない。
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大体予想できた内容やった。 フリーでは、お金は後から回収するというビジネスモデル。 ただ日本では、特に稲盛さんは、まず資金がないと安全・安心なサービスが提供できないと主張する。 稲盛さんが言うことはわかるけど、浸透スピードを考えると、フリーの威力は半端ない。いくら値下げしたとこ...
大体予想できた内容やった。 フリーでは、お金は後から回収するというビジネスモデル。 ただ日本では、特に稲盛さんは、まず資金がないと安全・安心なサービスが提供できないと主張する。 稲盛さんが言うことはわかるけど、浸透スピードを考えると、フリーの威力は半端ない。いくら値下げしたところで、0円と1円の差は大きいらしい。例えば1円でもお金が発生すると消費者はお金を使うという決断を迫られるみたい。 今後もビジネスモデルは刻々と変化していくんやろし、それに適応せなあかんのやろな。
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「フリー」についてビジネスモデルのヒントというよりは、フリーのカラクリについて学べる啓蒙書として読んだ感じ。 商品を1個買えばもう1つはタダになるなど、「フリー」という概念は昔から用いられてきたビジネスの形ではあるが、それがネットや携帯事業などの話になると、少々胡散臭く思えて...
「フリー」についてビジネスモデルのヒントというよりは、フリーのカラクリについて学べる啓蒙書として読んだ感じ。 商品を1個買えばもう1つはタダになるなど、「フリー」という概念は昔から用いられてきたビジネスの形ではあるが、それがネットや携帯事業などの話になると、少々胡散臭く思えてくるのは仕方ないのだろうか? 5%の顧客の支払いで、残り95%の顧客分の費用をまかなう「フリーミアム」モデルなど(日本ではニコニコ動画が良い例)は正直好きではない。 また、無料で登録させて約15%のユーザからの課金で利益を得ているソーシャルゲーム等の企業も全くもって気に入らない。 毎年、ネットの通信帯域速度は速くなり、ストレージ容量は巨大になりながらもコストは下がり続けてほぼ0円に近い価格になっているのに、ソーシャルゲームなどを展開する企業は価格を下げずに莫大な利益を得ていることに気づいている人はかなり少ないだろう。 唯一、Googleだけがユーザに不快感を与えることなく、フリーの広告収入でで大きな利益を得ている稀有な企業といってよいかもしれない。 また一方で、フリーと従来の物売りのハイブリッドで、大きなビジネスモデルを築けるチャンスがあることは確かだ。 これから特にフリーが絡んだ企業間の競争が激化するのは間違いないが、倫理観だけは忘れてはならない。 著者が提唱する理論は賛成出来ない点も多々あるが、稀少と潤沢のトレードオフ、マズローの欲求段階説を絡めた企業とユーザの「フリー」へ関わる理論は非常に興味深かった。 一度は読んでおいて損はない良書には入ると思う。
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2年前に読んでいたものを再読。訳の難しさからか、正直読むのに難儀したがフリーという概念はやはり興味深い。この概念はつい最近出て来たものではなく、昔からあるものであった事。単純に無料にすれば良いという訳ではなく、プラスアルファでビジネスに合った選択や自分のアイデアを盛り込む必要があ...
2年前に読んでいたものを再読。訳の難しさからか、正直読むのに難儀したがフリーという概念はやはり興味深い。この概念はつい最近出て来たものではなく、昔からあるものであった事。単純に無料にすれば良いという訳ではなく、プラスアルファでビジネスに合った選択や自分のアイデアを盛り込む必要がある事。これから仕事を行っていく上でも頭に置いておくべき考え方である事を改めて学んだ。
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浸透し始めている<フリー>の市場。 フリーのビジネスモデルをわかりやすく説明してくれ、 実例も面白かった。 アトムからビットへ。 有料から無料へ。 ビジネスモデルは変革期に来ている、ということを実感した一冊。
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フリービジネスが世界を席巻する. 4~5年前に無料サービスが全面に押し出されてきた, インターネトサービスの潮流を解説しています. 内容はインターネットの普及によりデジタル化されたコンテンツは加速度的に0に近づき安くなる. 実態の商品・サービスも競争により0に近づき安くなるが...
フリービジネスが世界を席巻する. 4~5年前に無料サービスが全面に押し出されてきた, インターネトサービスの潮流を解説しています. 内容はインターネットの普及によりデジタル化されたコンテンツは加速度的に0に近づき安くなる. 実態の商品・サービスも競争により0に近づき安くなるが, インターネットにかなわない. インターネットの無料ビジネスでも上位5%で収益が十分取れる. アメリカのアーティストなんかは無料でPVを公開していますが, 無料にした分,広告効果を得てライブ収入・楽曲収入なんかに結びつけています. この本では海賊版の音楽ビジネスが該当します. ざっと今のインターネットサービスの歴史を振り返るには良い本です.
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多くのSaaS型のサービスや有益な情報を提供するサイトではユーザーに対して無料である。これは筆者がビットの経済と呼ぶネット上でのビジネスが、現実の物を扱う商売(アトムの経済と呼ぶ)とは大きく異なる特徴を備えている事に起因する。本著ではそのようなフリーを扱うビジネスのトレンドについて記している。 ① フリーのビジネスモデルの区分 フリーのビジネスモデルはおおかた以下の四分類に分けられる。 (ⅰ)直接的内部相互補助 複数の商品のうち一つを無料で提供することで他の商品に客がお金をかけることを想定している場合である。古典的な「一つ買えば一つタダ」や携帯電話の本体価格をほぼゼロにして利用料金で補完するというかたちである。 (ⅱ)三者間市場 ユーザーではなく別の主体から広告料という形でお金をとる形態である。マスメディアなどは当然これにあてはまる。ネット上のサービスにおいてもこれにいきつく場合が多い。ビットの経済では「ワンクリックあたり~円」のように明確に結果が現れる形でも広告料金を取れる。これは企業にとって大きなインセンティブとなるので一つの大きなアドバンテージである。 (ⅲ)フリーミアム 基本的には無料でサービスを提供し、より高次のサービスを求める一部のユーザーには課金する制度のことである。オンラインゲームやスカイプなどが当てはまる。これはほとんどがビットの経済にみられるものである。ネット上のサービスは開発などに初期費用はかかるものの複製して何人に提供しようがコストはあまり変わらない。このように限界費用がゼロに近い事が10%程度の限られたユーザーからしか徴金するだけでもビジネスを成立させたのである。 (ⅳ)非貨幣市場 企業や個人がサービスを提供するかわりに評判や名声を得ることで成り立っている市場である。ウィキペディアなどが含まれる。当然ながらこの評判という利益やそれを求める社会的欲求は定量化が困難である ② 「希少」な市場と「潤沢」な市場 テレビなどは放送枠という希少な資源をうることによって利益をあげていた。一方でネットにより情報が溢れかえり潤沢になった現在では潤沢なものとしての情報は「フリーになりたがる」。潤沢であるということと玉石混合であるということは表裏一体でもある。筆者はYouTubeこそ潤沢な市場におけるサービスをよく体現していると指摘する。潤沢な市場のサービスではしばしば「ムダを受け入れる」ことが肝要となり、TouTubeでも技術的にも内容的にも低いものが多いもののユーザーは自分との関連性でコンテンツを選択するので一向に構わない。テレビの枠であれば希少な資源なためそうはいかない。 ③ フリーとの競合 筆者は情報がフリーになりたがることを良い事とも悪い事とも言っていない。ただ法律も越えて情報がフリーになりたがるというのは経済現象としては当然の成り行きであるとみているのである。既存の企業は必然的にフリーとの競合を迫られる。しかし情報の希少性で利益を得ていた既存の企業に未来がないと断罪しているわけでもない。中国の音楽レーベルがレコードによる収入から、マネジメントにフォーカスしライブ収入などにシフトして成功した例などが挙げられている。この例では音楽自体をネットで無料配布した結果400万人にダウンロードされムーブメントとなったことから、フリーのシステムを上手く利用しフリーによって得た評判を別の希少性に生かしたといえる。基本的にフリーと競合する既存の企業は①新聞のように質で差別化を図りマネタイズする②既存のコンテンツをフリーにして別の希少性を創造するという手段しかないと筆者は主張している。 350ページにおよび少し骨が折れますが、その分マクロ的な視点から実際的な戦術までここに纏めきれない多くの視点を備えています。おすすめです。
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フリーと呼ばれているビジネスモデルの仕組みを理解できる良書。インターネットの内側世界を利用したビジネス改革を考える上では必要なアイデアが紹介されている。実体(本書で言うアトム)を扱う業界へいかに適用するかが商機だろう。
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google, Facebook, myspaceなどのSNSをはじめ、デジタル時代ではほとんどのものがフリーになりつつある。 なぜフリー(無料)から利益を得ることができるのかがこの本を読めばわかるだろう。 本の構成としては、はじめフリーに関するビジネスモデルを紹介し、中盤ではハード面の半導体の技術向上から今日のソフトウェア開発にいたるまでの歴史を紹介しながらどのようにしてフリーが育っていったのかを解説している。そして最後にフリー経済についての疑問点をQ&A形式で筆者の意見を述べている。 はじめの章のモデルを事例と照らし合わせて裏付けていく形をとっているので、フリーのビジネスモデルを知りたい人ははじめの部分のみ読めば十分にその仕組みを理解できるだろう。 巻末にフリーのビジネスモデル事例50例を紹介しているのが面白いかった。
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・12/16 これもiTunesストアでその名のとおり無料で出ていたので即ダウンロード.こういう企画は大歓迎. ・10/10 ようやく読了.なんとほぼ10ヶ月かかった。無料で儲ける仕組みは今後ビジネスをやっていくためには知識として必要な概念だということがよくわかった.
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