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フリー の商品レビュー

4

513件のお客様レビュー

  1. 5つ

    135

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2016/02/07

一言で要約すると、オンラインコンテンツ、情報処理能力、記憶容量、通信帯域幅は年々限界費用(ゼロ円)に近づいているという話。 最初の方は既に一般的に知られてる内容で、18ヶ月で単位面積当たりの半導体の数は2倍になるという、ムーアの法則から派生している話。様々な実例を元にフリーの...

一言で要約すると、オンラインコンテンツ、情報処理能力、記憶容量、通信帯域幅は年々限界費用(ゼロ円)に近づいているという話。 最初の方は既に一般的に知られてる内容で、18ヶ月で単位面積当たりの半導体の数は2倍になるという、ムーアの法則から派生している話。様々な実例を元にフリーの歴史、分類も事細かに書かれている。後半はコンテンツ事業者のあるべき姿、評判•注目自体を価値とする非貨幣経済にまで話が及んでいる。 デジタルコンテンツはゼロに向かっているのは万有引力のように避ける事ができない、というのは真理を突いてる様に思った。 コンテンツ関連事業者は、フリーを拒絶するのではなく、コントロールする事が必要だ。ただ、Google、Facebookのように、市場がほぼ独占された中で他の事業者がこれを敷衍することは非常に難しいと思う。タダが当たり前の市場では、価格による優位性はもはや出せないからだ。他事業者よりも価値のあるコンテンツを、既存業者以上に頭を捻って絞り出す事が必要だ。 著者はかつて「ロングテール」で一世を風靡したクリス・アンダーソンという人。 物理学を学んでいただけあって内容は緻密かつ論理的なので、難解ではあるが、非常に納得できる。 テレビ、新聞、出版社、ラジオ、映画、音楽等、デジタル化可能なコンテンツを売り物にしている事業者は一度は読んでおきたい。

Posted byブクログ

2012/01/05

みんながなんとなく漠然と理解してる「フリー」の効果・効能をデータや学説などを交えてわかりやすく整理してくれる本。おもしろかった。 有料の「プロ版」と、それの廉価版的な無料版を用意して、有料ユーザーが10%くらいいれば収益があがるという話、自分はその手の無料版と有料版があるサービ...

みんながなんとなく漠然と理解してる「フリー」の効果・効能をデータや学説などを交えてわかりやすく整理してくれる本。おもしろかった。 有料の「プロ版」と、それの廉価版的な無料版を用意して、有料ユーザーが10%くらいいれば収益があがるという話、自分はその手の無料版と有料版があるサービスとかアプリで10%のユーザになったことがない=有料版を購入したことがないんで実感がないんだが、実際お金払う人って結構いるんだな。 この手の訳書の読みづらさって、翻訳者の力でなんとかならんのだろうか。多少表現を変えても、日本人に馴染むようにしてもいいと思うんだが嫌がる人が多いんだろうか。 あと、アマゾンで買ったんだが、届いて手に取って、本のデカさにやってもうたと思った。通勤カバンがパンパンだった。あとがきにもあったけど、ネットでダウンロードできるフリー版に対するプレミアム版的な意味があるっていう、本文の内容を体現してるのはおもしろいと思うが。

Posted byブクログ

2012/01/03

書評は下記で公開中。 http://yokochan-y2.com/bookreview/free/

Posted byブクログ

2012/01/02

挫折した。。。 Freeというタイトル通り、資料の出典がwikipediaなところがちょっと愉快。

Posted byブクログ

2012/01/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

表紙が何かのパッケージみたいで目を引く。山積みになっているのをよく見かけたので購入。特に期待していなかったのだが、商品を販売している身としては、新しいネタの宝庫だった。また、大学で研究していた意思決定についても参考になることが多くあった。キャッチーに、多くの事例を出してかかれているので、とっても読みやすい。 無料のビジネスモデルは頭の体操みたいで、色々なアイデアがあり、すばらしい。一方、それでそれできちんと儲かっている企業は一握りなのだと思う。身の回りから一例をあげると、ブログで口コミをしてもらうために、サンプルを配る試みなどがされているが、最近は消費者の方が賢くなり、このような口コミに敏感になってしまった。 同じようなシリーズでSHAREやPUBLICが出ている。こちらもいつか読んでみたい。

Posted byブクログ

2011/12/28

これからもドンドンFreeの経済は拡大していくのだろう。 消費者としては大歓迎だが、メイカーとしては大変だ! デフレは続くどこまでも。

Posted byブクログ

2011/12/24

昔から試供品を最初に配布して知名度を上げてから通常の販売をするという販売促進方法はありましたが、現代は通信固定費はあるものの、いくら検索しても無料という検索サイトでじ十分にコトは足りる時代になっています。 この本には、最終的な消費者は支払う必要はなくても、そのコストを他の人が...

昔から試供品を最初に配布して知名度を上げてから通常の販売をするという販売促進方法はありましたが、現代は通信固定費はあるものの、いくら検索しても無料という検索サイトでじ十分にコトは足りる時代になっています。 この本には、最終的な消費者は支払う必要はなくても、そのコストを他の人が負担することで、多くのサービスを無料にすることができる実例が示されています。ポイントは低価格ではなく、無料だそうです。 モノを売って収益をあげている会社に勤めている私にとって、無料のサービスを増やすことにどうしても抵抗を感じてしまいますが、無料でサービスを提供することで収益が得られるというビジネスモデルが数多く成立している世の中に驚いてしまいました。 以下は気になったポイントです。 ・レシピ本は無料で配るので、セールスには当たらなく、戸別訪問販売を禁じていていたルールに反していなかった、製品を買った時だけ必要となる情報を、消費者に無料で提供した(p18) ・無料サンプルは売上に貢献したが、それ以上にジレットを助けたのは、無料で配った安全カミソリが替刃の需要をつくったこと(p20) ・自分たちの楽曲をオンラインで無料配信することで、多くの人々に音楽を届けてファンを獲得できる、一部がコンサートに来てくれて有料でグッズを買ってくれるので収益が上がる(p23) ・デジタル製品においては5%ルールがある、つまり5%の有料ユーザーが残りの無料ユーザーを支えている、それができるのは無料ユーザーにサービスを提供するコストが無視できるほどゼロに近いから(p39) ・日常生活に見られるフリーの分類として、4種類(直接的内部相互補助、三者間市場、フリーミアム、非貨幣市場)がある(p44) ・見知らぬ人との取引では、社会的絆では評価できないので、お金が価値をはかる共通の基準となった(p52) ・今日、市場に参入するもっとも破壊的な方法は、既存のビジネスモデルの経済的意味を消滅させること、つまり収益源としている商品をタダにする(p60) ・農作物を育てるのに必要な材料は5つしかない、太陽・空気・水・土地・労働力である、農作物の価格の大半は労働力と土地と肥料であるp63) ・コメはタンパク質が豊富だが育てるのが難しい、小麦は育てやすいがタンパク質が少ない、トウモロコシは育てるのが簡単でタンパク質が豊富(p65) ・今日の1ドルは100年前に比べて、25分の1の価値しかない(p70) ・無料が持ち込まれた途端に、被験者の好みが逆転することがある(p86) ・慈善活動の場合においても、ほんのわずかな金額でも課金することによって大きく参入者を減らすことができる(p91) ・中国では海賊版市場と並べて有料市場も巨大になってきた、無認可ソフトを手にいれるための面倒を我慢できなくなってきたから(p137) ・グーグルは多くのものをタダで与えて、少ないものからお金をとっている、ひとにぎりのコアプロダクトの広告料から大金を稼いでいる(p157) ・上位35組のバンド収益を合計すると、CDや音楽著作権の収入よりも4倍以上も多い(p208) ・個人が維持できる人間関係の限界数は、この1000年間の文明において常に150人と一定であった(p219) ・人々は固定料金を支払えばあとは無料になるほうを好む、見えざる料金メータにビクビクしたくないから(p221) ・中国において、不正コピーは自分たちの作品をもっとも多くの潜在的ファンに届けるためのコストのかからないマーケティングと考えている(p265) ・自分のEブックをいくらで買うかを読者に決めさせる方式(標準価格:5ドル)において、平均4.2ドルでありそれによる売上は2000ドル程度であったが、講演収入が5万ドルであった(p310)

Posted byブクログ

2011/12/18

これからのビジネスを考える上ではフリーの概念は、シェアと並び不可欠な存在になると思う。本書はフリーの歴史から、世界中のフリーのサービスを分類整理し分かりやすく説明している。さらに、フリーに関して世間が持っている誤解に関しても丁寧に解説している。これからのビジネスを考える上で非常に...

これからのビジネスを考える上ではフリーの概念は、シェアと並び不可欠な存在になると思う。本書はフリーの歴史から、世界中のフリーのサービスを分類整理し分かりやすく説明している。さらに、フリーに関して世間が持っている誤解に関しても丁寧に解説している。これからのビジネスを考える上で非常に参考になる本だと思う。 以下では、特に重要だと感じた無料のルールと、フリービジネスの分類に関して記載している。 ◆無料のルール 1.デジタルのものは、遅かれ早かれ無料になる 2.アトムも無料になりたがるが、力強い足取りではない 3.フリーは止まらない 4.フリーからもお金儲けはできる 5.市場を再評価する 6.ゼロにする 7.遅かれ早かれフリーと競い合うことなる 8.ムダを受け入れよう 9.フリーは別のものの価値を高める 10.希少なものではなく、潤沢なものを管理しよう ◆フリーのビジネスの分類 (1)直接的内部相互補助 企業があるモノ・サービスを有料にするが、別のものは無料にする。「DVDを一枚買えばもう一枚はタダ」が代表的な例。 (2)三者間市場 製造者、広告主、消費者間からなる市場。ラジオやテレビなどのメディアが広告主から広告スペース料を取るが、コンテンツを消費者に無料で提供し、消費者は広告をみて広告主のモノ・サービスを買う、関係が代表的な例。 (3)フリーミアム 多くの消費者には基本製品・サービスを無料で提供するが、一部の消費者に有料のプレミアム製品を売る。フリッカー、スカイプが代表的な例。 (4)非貨幣市場 製造者は消費者で無料なモノ・サービスを提供し、消費者は注目や評判を製造者に提供する。

Posted byブクログ

2011/11/25

「ロングテール」の著者であるクリス・アンダーソンの著書。 「ロングテール」とは「長い尾」を意味し、マーケットにおいて、「大きな、少数のニーズ」(本体)とは別に、「ひとつひとつは小さな、けれど多様なニーズ」(尾)がある、ということを表す。 例えば、ポテトチップスでいえば、コンソ...

「ロングテール」の著者であるクリス・アンダーソンの著書。 「ロングテール」とは「長い尾」を意味し、マーケットにおいて、「大きな、少数のニーズ」(本体)とは別に、「ひとつひとつは小さな、けれど多様なニーズ」(尾)がある、ということを表す。 例えば、ポテトチップスでいえば、コンソメ味という大量に売れる商品がある一方で、梅しそ味という少数ニーズもある、といった形だ。 けれど、現実問題として、多様なニーズに応えるには限界がある。それは、店舗の販売スペースによる制限などがあるからだ。 ところが、ネット書店のアマゾンは、インターネットという「無限の販売スペース」を使うことによって、この多様なニーズに応えることに成功した。つまり『ロングテール』を支配したわけだ。 では、なぜ、アマゾンは「無限の販売スペース」を手に入れることができたのか。それは、インターネット上の販売スペースは、どれだけ増やしてもコストがほぼ「無料(フリー)」だからである。 (サイトへの商品登録にかかるコストは、テナントを借りて、開店することに比べればほぼ無視できるくらい安い) 本書は、この「無限=無料」という点への着目からスタートした「無料経済」の本である。経済だけでなく、歴史的、心理的、哲学的な方向からもアプローチされている。 無料経済は「1円も動かない」のだから、経済指標には本来、絶対に現れない。 けれど、それがデジタル社会によって、無視できないほど巨大になっている。巨大な「無」がどんどん存在感を増しているのだ。

Posted byブクログ

2011/11/23

今だからこの本を読むべき。 世の中の「無料」と言われる仕組みがわかる。 なぜお金を払って新聞を読むのか。 なぜ送料が無料になるのか。 なぜ無料オンラインゲームは無料なのか。 いろいろ試したくなる事がたくさん載っている良本。

Posted byブクログ