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球体の蛇 の商品レビュー

3.4

184件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

    57

  3. 3つ

    83

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

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2024/09/13

最後まで読み終えたけど、「あれ、読み終えたっけ?まだ続いていたっけ」 と感じてしまうのはなぜでしょう… 実はあーだった、こーだった、 それならこうだったのに、あーだったのに… そういう小さいのがあちこちにあるのが、人生ですよね。 それぞれの人物像が、はっきりしてなくて、ぼやけ...

最後まで読み終えたけど、「あれ、読み終えたっけ?まだ続いていたっけ」 と感じてしまうのはなぜでしょう… 実はあーだった、こーだった、 それならこうだったのに、あーだったのに… そういう小さいのがあちこちにあるのが、人生ですよね。 それぞれの人物像が、はっきりしてなくて、ぼやけた輪郭しか感じ取れなかったです。 でも本来人間ってそんなもの? 私は明るいです!とかって一言で説明できるものじゃないですもんね。何面もの顔を持っていて、誰といるかで、自分自身すら変わってくるよなー。 とか、読み終えて、感想何かなーと一生懸命絞り出したのが、この感想です。

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2024/02/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

“読みたい”本棚に登録している「N」がなかったので、代わりに道尾秀介のこの本を読んでみた。 おもしろかった。特にラスト!救いがなさ過ぎるラストからもう一転するのがなんとも‥。「N」にさらに期待が高まった。

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2023/05/29

自分を守るための嘘。 誰かを守るための嘘。 どれが真実で、どれが嘘なのか。 できることなら、人を苦しませないための嘘を。

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2020/07/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一番掴みづらかったのは、姉のサヨの人間性。え、なに、病気なの?小さい子に尖った割り箸渡したエピソードとか、もうどう解釈すればいいか分からなかったけど、あれはサヨが自分でテントの中で花火始めて火事起こしちゃうような滅茶苦茶な人間だってことの布石?だとしたら、あまりに下手くそすぎない?ただ、それぞれの胸に隠してある秘事が絡み合っていく陰鬱な物語の進め方はなんだか一周回って心地よかった。主人公の狂気と理性の狭間にあるようなギリギリの精神状態がどこかもどかしくて、一体この物語がどういう終焉を迎えるのかが気になって、貪るように読んでしまった。

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2019/05/16

あの人は泣いているのだ。 おそらくは床にーいや布団に、顔を押し付けるようにして。 あれほどまでに聞く人の胸に抉るすすり泣きを、私は聞いたことがない。

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2019/05/13

 高校生友彦は乙太郎と次女ナオと3人暮らし。乙太郎との仕事中に出会った智子に惹かれる。しかし智子の高校時代 にキャンプ場で投げ捨てたタバコによりテントが火事になり妻逸子が焼死、火傷跡を気にした長女サヨが自殺。 智子にその事実を告白し、智子は自殺。東京の大学に出た友彦は後でナオから...

 高校生友彦は乙太郎と次女ナオと3人暮らし。乙太郎との仕事中に出会った智子に惹かれる。しかし智子の高校時代 にキャンプ場で投げ捨てたタバコによりテントが火事になり妻逸子が焼死、火傷跡を気にした長女サヨが自殺。 智子にその事実を告白し、智子は自殺。東京の大学に出た友彦は後でナオからその事実を聞く。  サヨの自殺、智子の自殺、乙太郎やナオとの関係に悩みながら最終的にナオと結婚した友彦は、ある時ナオから 告げられた智子の自殺は狂言かもしれないと思う。が結局ナオとの生活を送る事になる。  煮え切らないような内容の小説だった。

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2017/10/20

読了日2010/11 久しぶりの道尾作品。 この作者の心理描写はすごいなぁと思う。 それに、小説の中の独特の神秘的な世界観が好きだなぁ。 しかし、道尾作品らしく驚きはあったけど、恐怖というか戦慄は薄くそこは少しがっかり。 最近の道尾作品は少し変わってきた感じがする。最初の方が好き...

読了日2010/11 久しぶりの道尾作品。 この作者の心理描写はすごいなぁと思う。 それに、小説の中の独特の神秘的な世界観が好きだなぁ。 しかし、道尾作品らしく驚きはあったけど、恐怖というか戦慄は薄くそこは少しがっかり。 最近の道尾作品は少し変わってきた感じがする。最初の方が好きだなぁ・・・

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2017/04/25

17歳だった友彦は、両親が離婚し、隣の家で乙太郎とその娘ナオと暮らしていた。ナオの母親と姉のサヨはキャンプ場で起きた火事で亡くなった。友彦は乙太郎とともに白蟻駆除をしていたあるとき、近くの家に住む、サヨに似た女性に心惹かれる。しかしその女性にはある秘密があった。思い違いや嘘に塗れ...

17歳だった友彦は、両親が離婚し、隣の家で乙太郎とその娘ナオと暮らしていた。ナオの母親と姉のサヨはキャンプ場で起きた火事で亡くなった。友彦は乙太郎とともに白蟻駆除をしていたあるとき、近くの家に住む、サヨに似た女性に心惹かれる。しかしその女性にはある秘密があった。思い違いや嘘に塗れた過去と現在。何が本当なのか。

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2016/06/18

これまでの道尾作品の中で一番面白くそして一番つまらない。 ミステリーではないのだが「どうなる」感は半端なくミステリー以上にスリリング、そして章ごとに炸裂する時限爆弾も仕掛けられておりその巧みなテクニックには感服するしかない。 ただ登場する人々が誰も彼もまともではなく…乱歩の人間椅...

これまでの道尾作品の中で一番面白くそして一番つまらない。 ミステリーではないのだが「どうなる」感は半端なくミステリー以上にスリリング、そして章ごとに炸裂する時限爆弾も仕掛けられておりその巧みなテクニックには感服するしかない。 ただ登場する人々が誰も彼もまともではなく…乱歩の人間椅子の如く床下から薄板一枚越しの快楽を貪る私をはじめパラノイアックワールド全開のお姉ちゃん、いきなり女脅して手篭めにしてしまう小父さんとかとかド変態百鬼夜行、でその行き着く先がまた解せぬ不可解さ。 丸呑みして大満足、でもこなれない…タイトル通りのカオスな一冊でした

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2016/01/11

道尾秀介さんらしい本でした。「真実は、結局のところ当人にしか知りようがない」という、どんでん返しとは言い難い結末でしたが、話が綺麗にまとまって良かったと思います。道尾さんの作品は読みやすくて面白いですが、以前にも似たような話があったようにも思ってしまいます。バリエーションが少ない...

道尾秀介さんらしい本でした。「真実は、結局のところ当人にしか知りようがない」という、どんでん返しとは言い難い結末でしたが、話が綺麗にまとまって良かったと思います。道尾さんの作品は読みやすくて面白いですが、以前にも似たような話があったようにも思ってしまいます。バリエーションが少ないというか、「弱みを握られて手籠めにされる女性」「自殺」「勘違い」「異常な性癖」これらのキーワードがほとんどです。また、最初と最後に「星の王子さま」の一場面を引用し無理矢理、十二支シリーズにした感がありました。

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