球体の蛇 の商品レビュー
道尾秀介、初めて読んだけれど面白かった。 内容はそれなりに重いけれど疲れない。 力まずに読める。 最近西加奈子を読むのに勇気がいる。 例えば、そういう感じがいらない。 間の使い方が独特だと思った。 それがリアル。
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ミステリー小説で文学を書く。では無く、明らかにこの小説は青春の蹉跌をテーマとした文学作品と言えるだろう! 最後に謎解きめいた推理を始めるのは、分岐点を求める余りで解決を希求している訳ではない。 性衝動はハイティーンの苦悩の最たる物で、この小説の主人公は小学生の頃のトラウマが重なり...
ミステリー小説で文学を書く。では無く、明らかにこの小説は青春の蹉跌をテーマとした文学作品と言えるだろう! 最後に謎解きめいた推理を始めるのは、分岐点を求める余りで解決を希求している訳ではない。 性衝動はハイティーンの苦悩の最たる物で、この小説の主人公は小学生の頃のトラウマが重なり透徹せざる行動に出てしまう。だが心理描写はこの時代を経験した者なら肯ける事だろう! 私の述懐ペースで物語が語られるのも、組み立てながら文章が運ばれていくことで窺い知れる。 この作家の筆力を改めて認識させられたら好書と言える!!
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真実はどこまでも曖昧で、 もう真実と思っていることが真実というようなものだと思う。 ナオがなんだか狡猾で…トモくんを手に入れるためになんでもするような感じで印象悪。
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- ネタバレ
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スロースターター。日常の描写が続き、これはこういう路線の話なの?と思いきや(帯読んでませんでした)徐々に加速。ラストの5,6ページで次から次へと明らかにされる事実…と嘘に揺さぶられる快さ。あっという間に読了。 蛇足; 鍵の小道具、スノーボールを模した装丁、綺麗だけどこの季節の新刊でこれではクリスマス商戦?と思わないでもない。
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-私は今、この景色の中にいるのだろうか。 それとも、外にいるのだろうか- 『友彦』と幼馴染の『ナオ』、そしてナオの死んだ姉の『サヨ』。 高三になった友彦は、どこかサヨと似た女性を見かけ強く惹かれていく。 何故友彦は『智子』に惹かれていったのだろう。サヨに似ていたからか、何...
-私は今、この景色の中にいるのだろうか。 それとも、外にいるのだろうか- 『友彦』と幼馴染の『ナオ』、そしてナオの死んだ姉の『サヨ』。 高三になった友彦は、どこかサヨと似た女性を見かけ強く惹かれていく。 何故友彦は『智子』に惹かれていったのだろう。サヨに似ていたからか、何かを抱えた者同士引き合ったのか?それとも因縁に導かれたのだろうか。 とても哀しい人たちの話だと思った。
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装丁が素晴らしい。文庫で再現できないのはわかっていたが、ここまで素晴らしかったので文庫化が残念。自分で買うなら絶対ハードカバー版だと思う。
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いろいろな人間関係のもつれや葛藤の展開が良くて、何よりも、何が真実で?何が嘘なのか?そのはざまで人を傷つけてしまったと自戒する主人公の姿が深かったです。 それぞれの人間描写も良かったです。
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するする読めたけど、すきなテイストではなかった。 不幸の連鎖みたいで暗い。 不幸吹き飛ばすくらいの前向きさ、1人くらいもっててもいいのに、とか思っちゃう。 そしたら成り立たないけど
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『球体の蛇』 -道尾秀介- △ 文章はとても読みやすかったのだけど、 内容がいまひとつ。 真実は一体何だったんだろうか。 サヨの自殺の原因は? 智子は本当に自殺したのか? ナオは真実を語っているのか? 全てがもやっとしたまま。
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