球体の蛇 の商品レビュー
いつものどんでん返しではなかった。とても哀しい気持ちになるお話だった。結局の事実は?私には理解できてない部分もたくさんあるんだろうなと思う作品。 スノードームに閉じ込められたのと星の王子様のこなしてるウワバミ 事実を隠す、それをこんなふうに表現できるのって本当すごいなと思うが...
いつものどんでん返しではなかった。とても哀しい気持ちになるお話だった。結局の事実は?私には理解できてない部分もたくさんあるんだろうなと思う作品。 スノードームに閉じ込められたのと星の王子様のこなしてるウワバミ 事実を隠す、それをこんなふうに表現できるのって本当すごいなと思うが、やっぱりどんでん返し系がいいな〜
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人間ってのはほんとに…とどんどん沈鬱な気持ちになるいつもの道尾さんでした。 今回はまさかのどんでん返し!とかではなくて、こう見てみると、とか、こう考えてみると、みたいな、切り口によってじりっと変わる景色に翻弄される感じ? 結局サヨは一体どんな人だったのだろうか、と疑問が残ったりし...
人間ってのはほんとに…とどんどん沈鬱な気持ちになるいつもの道尾さんでした。 今回はまさかのどんでん返し!とかではなくて、こう見てみると、とか、こう考えてみると、みたいな、切り口によってじりっと変わる景色に翻弄される感じ? 結局サヨは一体どんな人だったのだろうか、と疑問が残ったりしたけれど、そもそも誰も彼も本当はどんな人だったかなんて、腹に何を呑んでるのかなんてわからないよなあ…。
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人の死と、思い込みと、勘違いとが交錯する後味の悪い物語のようだけど、最後の種明かしで、若干の安堵感。しかし一番の策士は誰だったのか、という点で考えるとどす黒いものが渦巻く。
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ハマり中の道尾さん。 今回は、いつものような驚かされるものはなかったけれど 相変わらず、引き込ませてくれるなぁと思いました。 内容的には、大変暗くて重くてせつなくて 胸が苦しくなりました。 どの登場人物も嘘だらけ。 でも、最後はその嘘全てのおかげでみんなが幸せになれたような気が...
ハマり中の道尾さん。 今回は、いつものような驚かされるものはなかったけれど 相変わらず、引き込ませてくれるなぁと思いました。 内容的には、大変暗くて重くてせつなくて 胸が苦しくなりました。 どの登場人物も嘘だらけ。 でも、最後はその嘘全てのおかげでみんなが幸せになれたような気がしました。 一体、どれが本当でどれが嘘だったのかはわからないけれど。 でも、すごく暗い本だったので、明るい気持ちで終われて良かったなと思いました。
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映画「カラスの親指」が愉快だったので、著者の本を読んでみた。下調べなしに選んだら、けっこう陰鬱な気分になる話だった。 これは、芥川龍之介「藪の中」のようでもあった。ひとつの事件において、当事者それぞれが、違う視点を持っている。何が真実なのか?嘘なのか?
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主人公の恋した2人の女性が、ともに自殺してしまう。 主人公の家族と居候先の家族の間に犇めく哀しいストーリーに主軸が置かれているが、ミステリー要素もあまり新鮮味がなく、特に女性の人物背景の描写があまりうまくないため、感情移入ができないまま、単に暗い気持ちのまま読了してしまった。
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道尾作品を読むのは久しぶりでしたが、やっぱ読みやすいですね。終始、鬱々としたお話で、正直読んでて楽しくはないんですが、でも気になって読まずにいられない^^; 思い込みと嘘が積み重なって、時の流れが登場人物たちを押し流していく様が何ともやるせないというか…結局真実は闇の中だけど、あ...
道尾作品を読むのは久しぶりでしたが、やっぱ読みやすいですね。終始、鬱々としたお話で、正直読んでて楽しくはないんですが、でも気になって読まずにいられない^^; 思い込みと嘘が積み重なって、時の流れが登場人物たちを押し流していく様が何ともやるせないというか…結局真実は闇の中だけど、あえて闇の中に置き去りにしなければ生きてゆけないのが人生ってやつかもしれないとか思ったり。
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優しい嘘だって結果的に相手を余計に傷つけることもある。言葉を選んでどんなに思いやっても傷つけることもある。不用意に慰めるよりは真実は闇の中の方がよいのかも。他人を死に追いやっておきながらたいして半生もせず後悔の念も持たずにいる人間を知っているが、それくらいでないと他人を死に追いや...
優しい嘘だって結果的に相手を余計に傷つけることもある。言葉を選んでどんなに思いやっても傷つけることもある。不用意に慰めるよりは真実は闇の中の方がよいのかも。他人を死に追いやっておきながらたいして半生もせず後悔の念も持たずにいる人間を知っているが、それくらいでないと他人を死に追いやっても生きていけないのだろうね。法でさばけることだけが犯罪ではない。
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これまで読んだ道尾作品とは違い、とても文学的な感じを受けました。とは言っても、私自身文学に精通している訳では無いので、感覚的なものでしかありませんが…。 始めに受けた印象としては、”私”という人物と、”ともちゃん”という名前。 この二つに今回も騙されるのでは?と疑心暗鬼の中で読み...
これまで読んだ道尾作品とは違い、とても文学的な感じを受けました。とは言っても、私自身文学に精通している訳では無いので、感覚的なものでしかありませんが…。 始めに受けた印象としては、”私”という人物と、”ともちゃん”という名前。 この二つに今回も騙されるのでは?と疑心暗鬼の中で読みました。 冒頭で文学的と書いたのは、これまでとは違って騙されなかったことにあるのかもしれません。 この小説はトリックとかでもなく、直球で勝負した作品なんだろうと勝手に考えました。 しかし、丁寧に小説を書く人ですね、道尾秀介さんは。
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最後少し救われる終わり方ではあるんだけど 乙太郎さんのことを思うととても重い気分になってしまった。 誰もが悪くないからこそ、ひとりひとりの絶望感や相手に向かっていく気持ちが切ない。 主人公の言いたくないことを言ってしまうやるせなさがすごくよくわかる。
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