スコーレNo.4 の商品レビュー
最初に重視していた妹との関係が、後半になるにつれて薄くなるのに寂しさを感じた。姉妹なんてそんなものなのかな、、 最後にもうちょっと姉妹とのお話が続いて欲しかった
Posted by
序盤の焦れったさというか、なんだかイマイチな展開も、終盤への布石と思えば乗り越えられる。 と言うわけで、No3以降の展開は、まぁそんなに上手く行っててそりゃないっすよ、自分の特技がベストマッチな職場とか、どこのおとぎ話だよ、と思いつつも、やっぱ良いじゃないの。上手くいくのが一番良...
序盤の焦れったさというか、なんだかイマイチな展開も、終盤への布石と思えば乗り越えられる。 と言うわけで、No3以降の展開は、まぁそんなに上手く行っててそりゃないっすよ、自分の特技がベストマッチな職場とか、どこのおとぎ話だよ、と思いつつも、やっぱ良いじゃないの。上手くいくのが一番良いのよ、となる。 なんだか独り言多いというか、回想が多いというか、でもそんなもんじゃんか、みんな。 うん、まぁ頑張ったよ、あんた。
Posted by
骨董屋に生まれ育った姉妹と妹。仲が良かった姉妹だがある時から離れていく。主人公、長女 麻子。家を出て大学生となり就職も決まり、、仕事先での人間関係を通して様々な経験を積み大人になっていく。言葉の隅々がまでが繊細で細かい。それが面白い。
Posted by
おそらく中学生くらいの時に買った本なので、10数年ぶりに読んだ。あの時はわからなかったこと、なんとなくわかるけどはっきりと言語化はできていない気持ち、自分もこういう風な人生を歩むのだろうかという漠然とした直感。読了後に感じたのは、そういった想いが、もっと色濃くなったような感覚だっ...
おそらく中学生くらいの時に買った本なので、10数年ぶりに読んだ。あの時はわからなかったこと、なんとなくわかるけどはっきりと言語化はできていない気持ち、自分もこういう風な人生を歩むのだろうかという漠然とした直感。読了後に感じたのは、そういった想いが、もっと色濃くなったような感覚だった。主人公同様、中学、高校、大学、社会人とさまざまな場面を過ぎてきた今だからこそ、わかること、感じることがあった。 欲しいものを、心から欲しいといえる、執着心や強さ。大切なものを大切にし続けられる、貫ける心。その一途さに憧れながら、自分の中途半端さを思い知り、卑下してしまう主人公。物語終盤にかけて、環境の変化や周りの人たちとの関わりにより、閉じていた心、頑なだった内側がほどけて、だんだんとやわらかく、しなやかになっていく主人公を見ていて、とても希望が沸いたし、うれしい気持ちになった。 ちょうど、リアルな人生で言えばNo.4の時期にいる私は、No.4の物語には頷きっぱなしだった。(きっと10年前はNo.1のところに共感をしていたのだろうし、本は読むタイミングによって感じ方が全く違うことを改めて思い知った。) いろいろなことの不安ややりきれなさから少しずつ解放されていくのを感じている。程よい諦めと、悟りと、落ち着きが自分の中に生まれてくるのを感じている。それはとても良い変化で、何も起きていないように見えて、少しずつ変わっていっているのがわかる。変わらないものなんてなくて、自然と何もかもが移り変わっていくんだなと、実感している。そしてそのことがこわいことではなくて、当たり前のことだと受け止められている。よかったね、と自分に言ってあげたくなる。 茅野さんの部屋に行った主人公が、「もうだめだ」と思う瞬間、すごくわかる。全然だめじゃないのに、むしろ良すぎて、だめだと思ってしまう。 全ては繋がっていて、辿りつくべき場所に辿りつくのだろうな。そのことに、希望を持てる1冊でした。
Posted by
麻子さん、お久し振りです! 情景が目に浮かぶ秀逸な表現と脇を固めるキャラたち。「好もしい」という表現が出てきて夏目漱石の『こころ』を思い出した。前回は中高生時代の甘酸っぱさに心惹かれたが、今回は就職後に特に感情移入。今春、社会人になる方々や2~3年目の方々に読んで欲しい一冊。
Posted by
特別な才能がないと思っていても、人は各々特別で、各々の行くべき道があるのだと言ってくれる優しい本です。
Posted by
中学生から社会人まで、自分には妹に比べて「強い気持ち」がないと思っていた主人公が大人になるまでの成長物語。
Posted by
主人公は骨董屋の娘。恋と仕事と。コンプレックスを持ちながらも少しずつ自分らしさを見つけていく。人を好きになる時、仕事が楽しくなる時、「そうそう、そんな感覚よなぁ」と共感できるものがあった。そして文章の表現の仕方がとても良かった。
Posted by
本を読んでも内容を完璧に忘れられる特技を持っているものの、何故かずっとぼんやり内容を覚えていて、もう一回読みたいと思っているのに本の名前が思い出せない...!!とずっとモヤモヤしていたところ、同じ著者の羊と鋼の森を読んだことで思い出し、めでたく再読。 中途半端、平凡ということ...
本を読んでも内容を完璧に忘れられる特技を持っているものの、何故かずっとぼんやり内容を覚えていて、もう一回読みたいと思っているのに本の名前が思い出せない...!!とずっとモヤモヤしていたところ、同じ著者の羊と鋼の森を読んだことで思い出し、めでたく再読。 中途半端、平凡ということにコンプレックスを持っている3姉妹の長女が成長する話。 心の動きの表現、特に恋に落ちた時の表現が絶妙で、恋愛っていいなって思える。 愛は対象ではなく技術の問題、とフロムは言ったように、自分の心の持ち方で見える世界が変わるのだよな、ということを擬似体験できる。 (といいながら最終的にくっつく相手の男の人はかっこよすぎる。ただ、そんな相手を見つけることができて、きちんと向き合えるためには相応の心の状態が必要、という観点では、やはり技術なのかもしれない。) 好き、という度合いや愛し方を他人と比べるのでなく、純粋に自分が好きなものを、怖がらずにつきつめていくこと。 そして自信を持つこと。 大事なのは、自分の人生が好きかどうか。 コンプレックスといいながら、冷静に考えて主人公は十分すごい人なんじゃ...そしてやはりフィクションだから最後上手く纏まりすぎでしょ...というツッコミは脇に置いておけるなら、前向きになりたい時におすすめな一冊。 ちなみに私は羊と鋼〜よりこっちの方が説教くさくなくて好き。(最初に読んで思い入れがあるのがこっち、ということもあるのかもしれない。)
Posted by
母が先に読んでいて、「主人公とあなた、似ている」と言われた。 たしかに麻子と私は似ていると思う。自分の容姿にも、能力にも自信がないところ。他人と比べてしまって勝手に落ち込んでしまうところ。 自分は周りからこんな風に見えてるんだなというのが嫌なほど分かって、辛かったし、自分は麻子の...
母が先に読んでいて、「主人公とあなた、似ている」と言われた。 たしかに麻子と私は似ていると思う。自分の容姿にも、能力にも自信がないところ。他人と比べてしまって勝手に落ち込んでしまうところ。 自分は周りからこんな風に見えてるんだなというのが嫌なほど分かって、辛かったし、自分は麻子のようにまだ何も掴めていないという現実が辛い。
Posted by