午前零時のサンドリヨン の商品レビュー
誰もが同じように、それぞれの孤独を抱えて生きている。 けれども、その孤独は共有することもできる。 人は皆、不完全で誰かのために何かをしようとか、おこがましいことなのかもしれない。 けれども、自分の力で何かができるなら、不完全でもやってみる方が価値があるのかもしれない。 何より、一...
誰もが同じように、それぞれの孤独を抱えて生きている。 けれども、その孤独は共有することもできる。 人は皆、不完全で誰かのために何かをしようとか、おこがましいことなのかもしれない。 けれども、自分の力で何かができるなら、不完全でもやってみる方が価値があるのかもしれない。 何より、一歩踏み出すことは、孤独からの脱出につながるのではないだろうか。
Posted by
学園、マジック、日常のミステリー。 いじめや、友情、淡い恋愛感情。 この時期特有の狭い世界に渦巻く、濃い感情。 文体というか、口調に慣れるまでちょっと読みづらかった。 人間関係は必ずしも親密じゃないけれど、話が進むうちに、広がってくる。 登場人物の女の子の名前がいちいち変わって...
学園、マジック、日常のミステリー。 いじめや、友情、淡い恋愛感情。 この時期特有の狭い世界に渦巻く、濃い感情。 文体というか、口調に慣れるまでちょっと読みづらかった。 人間関係は必ずしも親密じゃないけれど、話が進むうちに、広がってくる。 登場人物の女の子の名前がいちいち変わっていて、ちょっと豪華で女性好みかも? 雰囲気の軽重と浅深が混ざって、はかりにくい。 この融けあわないマーブル感がいいような気がする。 最後、青春っぽくて微笑ましい。 ペローの「サンドリヨン」を読んでみようと思う。
Posted by
主役の話口調に慣れてからは読みやすくなったけど、 最初は軽い感じがして、 物語は重いのに、それぞれに絡んで来る人達のキャラクターが 難しいと言うか、偏屈と言うか、 バランスが掴み難かった。 ひねくれた友情もちょっと分かり難かったけど、 この主役の2人がこれからも仲良くできたらいい...
主役の話口調に慣れてからは読みやすくなったけど、 最初は軽い感じがして、 物語は重いのに、それぞれに絡んで来る人達のキャラクターが 難しいと言うか、偏屈と言うか、 バランスが掴み難かった。 ひねくれた友情もちょっと分かり難かったけど、 この主役の2人がこれからも仲良くできたらいいなあ、 と思えた。 選評を読むと、最終候補作の方も読んでみたくなるなあ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
マジックの上手い女の子と、彼女が気になって仕方ない男の子を軸に、日常の謎に取り組むストーリー。連作かのように見えて、最後にはある一点へ向けて収束していく。 登場人物たちは、ある女の子とどうやってコミュニケーションをとるかで悩み、私には誰かを助けることなんて出来ないと真剣に悩み、誰も本当の私を見てくれない!と悩み、進路に悩み、過去に友人を傷つけてしまったことに悩み、復讐に思い悩み、自殺した友人のことで悩む。登場人物たちは皆なにかに悩んでいる。 それが、奇妙でならない。現実として、そんなに深く深くなにかを悩む人物が多く集まるのはありえ難いことではないか。 特に中心的に語られる酉乃初の人物像は、マジックが上手く、それに依存する引っ込み思案の女の子というところまではいいとして、「私は魔法使いにはなれない」という悩みが奇妙に過ぎ、真剣な悩みのようで実際には馬鹿らしい。苦悩する事柄がしっくり来ないのだ。ステレオタイプ故に存在しない人物像が奇妙で、うわっすべりするような気すらした。 その上、悩んでいる、と言葉にして記号として箇条書きにされるだけで、本当に悩んでいる描写も少ない。 没頭しづらく、引っ掛かりを覚える。 また、マジックという小道具が満足に利用されていないのが少し残念。 ミステリーとしては面白く思った。提示される解法と、使用された布石には感嘆を覚える。 流石は推理長編発掘を目的とする賞の受賞作。 笠井潔の選評がしっくりきた。 第19回鮎川哲也賞受賞作品
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
連作ミステリは、一つ一つも読み応えがあって、それをぐるりと囲む解決があって、二度おいしいよなぁ。学園物だし、面白かった!しかし、マジックのトリックは知りたい! ポチは男の子なはずなのに、なんだか、女の子の話ばかりだったような……どの子も魅力的で、ハーレム……しかし、読んでてポチ氏にはいらいらさせられっぱなしであった……。
Posted by
ポチと呼ばれるいじられキャラの男子高校生とマジックの上手な初(ハツ)という女子高生。自殺した生徒が高校に現れる、幽霊の正体を突き止める。 高校生の自分が何者で、何がしたいのか 知りたい探究心と誰かに認めてほしい承認欲求とがふんだんに表現されている。 この話に出てくる高校生たちはと...
ポチと呼ばれるいじられキャラの男子高校生とマジックの上手な初(ハツ)という女子高生。自殺した生徒が高校に現れる、幽霊の正体を突き止める。 高校生の自分が何者で、何がしたいのか 知りたい探究心と誰かに認めてほしい承認欲求とがふんだんに表現されている。 この話に出てくる高校生たちはとても今の自分にも近い将来の自分にも一生懸命だ。思い起こせば、上滑りな高校生活を送ってきた 私なんかより余程素晴らしい。 魔法使いはいないけれど、魔法使いのような人はきっといる。 サンドリヨンはフェイになる。 それから、誰かに魔法をかける。登場人物も多すぎず、少なすぎず、憎い人に助けてもらう皮肉なつながりとか、面白かった。 しかし、最近のお話の男子ってポチみたいなキャラが多いなぁ。
Posted by
マジックを踏まえながら謎解きをする初がかっこよかったです☆ ポチも最後に思いを伝えられて良かったと思います
Posted by
青春恋愛物にちょっとミステリとマジックの味付けを足したようなもの? 「日常の謎」ものだけど、ちょっとおしゃれで軽い。 登場人物のベースの描き方と出てくる言葉とか行動にちょっと剥離があるとこが目につくかなぁ。 不思議は不思議のままで、という初の言葉通りなのか、マジックのタネはもちろ...
青春恋愛物にちょっとミステリとマジックの味付けを足したようなもの? 「日常の謎」ものだけど、ちょっとおしゃれで軽い。 登場人物のベースの描き方と出てくる言葉とか行動にちょっと剥離があるとこが目につくかなぁ。 不思議は不思議のままで、という初の言葉通りなのか、マジックのタネはもちろん、登場人物達の行動理由とかも不思議なまま。想像の予知を残してあるというのか? 学園物だけど、それなりに世界観を作っているわりに唐突に嵐とか関ジャニとかギークとかリアルな言葉を持ってくるのでそれもちょっと違和感…… でも全体的によくまとまってて青春ラブ系として楽しんで読むことはできた。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
推理小説と言うよりは少女向けの青春小説。 主人公は男子高校生のはずだが、視点・描写が女の子(女性ではない)過ぎて、だからこそ逆に小説として違和感がない。
Posted by
初版3ヶ月以内の本を図書館で借りれました。 高校が舞台のライトな読み口でした。 美少女に囲まれる男子高校生って…。
Posted by